2019年のF1では、フェラーリがパワーユニットの燃料流量規制を不正に回避し、出力を向上させているのではないか、という疑惑が生じた。しかしフェラーリがレギュレーション違反しているとは一度も明らかになっておらず、正式に抗議が出されたことも無かった。
しかし2月28日にFIAが発表した声明の中で、彼らは2019年にフェラーリが何を行なったかについて、和解に達したと述べた。
■「不正をやめたからだ」フェルスタッペン、フェラーリ勢の失速にチクり口撃
「徹底的な技術的調査の結果、スクーデリア・フェラーリのパワーユニットの動作分析を完了し、FIAはチームとの和解に達した」と、声明には記されている。
「この合意の詳細については、当事者間に留まることになる」
「FIAとスクーデリア・フェラーリは多くの技術的な取り組みについて合意した。これにより今後のシーズンでは、全てのパワーユニットのモニタリングが改善されるだろう。同様にその他のF1での規制義務や二酸化炭素排出量、持続可能な燃料の調査も促進される」
こうしたFIAの声明は非常に興味深いものと言える。彼らはフェラーリのパワーユニットが完全にレギュレーションに合致しているとは述べていないのだ。
さらにある種内密の和解と、今後パワーユニットの監視を援助するという合意が存在するという事実は、フェラーリの問題をこれ以上進めないという点で取引があった可能性を推察させる。
昨年11月、FIAはレッドブルの問い合わせに答える形で“燃料流量を測定ポイント以外で増やす手法”が合法ではないという技術指令を公開した。そして奇しくも同時期に、フェラーリはそれまで誇っていた直線スピードのアドバンテージを失ったように見えた。
FIAは燃料流量制限を回避されることを防ぐため、今季から2基目の燃料流量計を導入。各チームが何を行なっているのかをより厳しくチェックする体制を作ろうとしている。
昨年疑惑の目を向けられていたフェラーリだが、彼らは不正行為については一貫して否定してきた。チーム代表のマッティア・ビノットはパワーユニットが常に合法であったことが示されたと主張している。
「シーズン全体を振り返ると、技術指令が出された前後に最もチェックを受けたチームのひとつだった」と、ビノット代表は昨年語っていた。
「パフォーマンスのアドバンテージを得た時……我々は間違いなくシーズン中にそれを得たが、最もチェックされたのは我々だった」
「チェックされることは通常の出来事だと思う。そしてチェックを通じて合法性を証明しているため、良いことだ。技術指令が出された後、我々のマシンに対するチェックの数は増加した。調査はFIAへ示され、詳細が議論されてきた」
「そしてFIAとの協力を通じて可能なことは何でも行なってきた。昨シーズン終盤にかけてエンジンの作動方法は一度も変更していないし、我々のパワーユニットが完全に合法であることを示している」
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大方「調査したら真っ黒でしたが、直ちに不正を止めるなら不問に処する事にした。」という事なんだろう。