2024年F1第5戦中国GPの決勝レースで6位~10位に入賞したドライバーたちが日曜日を振り返った。6位~10位のドライバーはジョージ・ラッセル(メルセデス)、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)だ。
■ニコ・ヒュルケンベルグ(マネーグラム・ハースF1チーム)
決勝=10位(56周/56周)
9番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード
【F1第5戦中国GP決勝の要点】フェルナンド・アロンソとアストンマーティンが総力戦で掴んだ最高の7位
僕としてはミスもトラブルもなく、クリーンなレースだった。チームとしても、うまくコントロールされたレースだったと思う。これはポジティブなことで、大いに満足しているよ。手に入る可能性があった1ポイントを確実に獲ったからね。
今日はトップ5チームの1台がトラブルに陥り、そのおかげで僕がそこに食い込めた。そういうことでもないと、彼らとは戦えない。別の言い方をすれば、僕らが今日のような位置につけるには、土曜には予選で完璧な仕事をして、日曜には完璧なレースをする必要がある。実際、これ以上の成績は望めなかった。僕らの世界では、1ポイントはとても大きなものなんだ!
■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=9位(56周/56周)
18番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ハード
徐々にポジションを上げていって、ポイント圏内には入れたものの、タフなレースだった。結論から言えば、昨日の時点で間違ったセットアップ変更をして、その代価を払わされた。今後、もう二度とああいうことはしないつもりだよ! クルマは狭いウインドウの中では機能するように感じられ、それが正しいセットアップだと思ったんだ。悲しいことに、おかげで今日はとても厳しい戦いになった。
チームはピットストップで素晴らしい仕事をしたし、ジョージ(・ラッセル)も健闘してしっかりポイントを持ち帰った。次のマイアミでは、もっといいレースができると確信している。
あまりいいレースではなかったけど、中国ファンの素晴らしさには感激した。世界的に見てもベストの部類に入るよ。数年ぶりに彼らと再会できて本当にうれしく思っているし、とてもいい雰囲気を作ってくれた。
(レース後にメディアに対して語り)キャリアのなかでこれほどひどいアンダーステアを経験したのは初めてだ。だから、最初は、どこかをぶつけたのかと思った。曲がる時のスピードが遅くて、いつまでもコーナーを抜けられない感じなんだ。デブリがあちこちに落ちていたから、マシンにダメージがあるのかと思った。でも実際には、単に、自分が選んだセットアップのせいだったんだ。
■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=8位(56周/56周)
5番グリッド/タイヤ:ミディアム→ミディアム→ハード
難しい午後だった。最初のスティントで苦戦し、セーフティカーのリスタートの際に、追突されたことで、大きなダメージを負い、レース後半はかなり辛いものになった。
それでもポイントを獲得できてよかった。ランド(・ノリス)は表彰台に乗ることができたしね。だから前向きな気持ちで中国を後にして、次のマイアミを楽しみにしよう。
(ストロールが、「前方のグループが急激にペースを落としたことがアクシデントにつながった」と言っていることについて、『Speed cafe』に対して語り)でも、他のドライバーは誰もぶつからなかったよね。あの手のコーナーでは、ああいう状況が起こるということを予想しておく必要があると思う。
■フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム)
決勝=7位(56周/56周)
3番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ソフト→ミディアム
今日は僕自身のペースがいまひとつで、しかも波乱の多いトリッキーなレースだった。とはいえ、重要なのはそれでもポイントを持ち帰り、ボーナスとして最速ラップも取ったことだ。いいスタートが決まって2番手に上がり、1周でいいからレースをリードしたいという考えがチラリと浮かんだけれども、それを実現することはできなかった。
途中でソフトタイヤに履き替えたのは、セーフティカーの出動で少し戦略が変わり、僕にはもうハードの手持ちがなかったからだ。全体としてはいいレースができた。ただ、日曜のペースを改善して、予選でのパフォーマンスに見合ったものにするために、まだやるべきことがあると思う。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=6位(56周/56周)
8番グリッド/タイヤ:ミディアム→ミディアム→ハード
今日のレースでは、8番手からスタートして、いくつか順位を上げていきたいと考えていた。まあ順当な結果と言えると思うし、まだやるべきことがあるのは分かっている。過去3レースでも(フェルナンド・)アロンソや(オスカー・)ピアストリを相手に同じようなバトルをしてきた。そう考えると、6位がこのクルマの現時点での実力なのだろう。
全体としては興味深い週末だった。スプリントフォーマットに対応して、金曜と土曜の朝以降とでは、まったく違うセットアップで走ることになったからだ。じっくり検討すべきことがいろいろあって、それが改善への足がかりになればと思っている。もっと上位でフィニッシュするには、クルマのパフォーマンスを高め続ける必要がある。そのためにハードワークを続けるつもりだ。
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