2月1日、2020年シーズンのIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ開幕戦、リキモリ・バサースト12時間レースの公式予選がオーストラリアのマウント・パノラマ・サーキットで行われ、アブソリュート・レーシングの911号車ポルシェ911 GT3 R(マシュー・ジャミネット/パトリック・ピレ/マット・キャンベル組)がポールポジションを獲得した。
2016年に初めてIGTCに組み込まれ、今季もスパ24時間や鈴鹿10時間耐久レースなど全5戦で争われる耐久レースシリーズのオープニングイベントとして開催されているバサースト12時間。
同イベントの走行2日目となった1日は朝のフリープラクティス5と、正午過ぎから始まった計2回の予選セッションで大クラッシュが相次ぎ、ハブオート・コルサの27号車フェラーリ488 GT3や、Rモータースポーツの62号車アストンマーティン・バンテージGT3など有力チームのマシンを含む複数台が週末の走行を断念する大荒れの展開に。
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そんな予選ではアブソリュート・レーシングの911号車ポルシェが2分03秒4336を刻んでトップに立ち暫定ポールポジションにつけるとともに、決勝レースのグリッドを決定する“トップ10シュートアウト”への進出を決めた。
10台のみが駒を進めることが許される最終予選には予選Q1、Q2で総合2番手につけたメルセデスAMGチーム・クラフト・バンブー・ブラックファルコンの77号車メルセデスAMG GT3や、同3番手となった59レーシング/EMAレーシングの60号車マクラーレン720S GT3のほか、KGMGの18号車ニッサンGT-RニスモGT3も暫定7番手で出走権利を得ている。
暫定10番手から1台ずつタイムアタックを実施する形式が採られているトップ10シュートアウトでは、“SVG”ことシェーン・ヴァン・ギス・バーゲンが乗り込んだメルセデスAMGチーム・トリプルエイト・レースエンジニアリングの888号車メルセデスAMG GT3が最初にコースイン。まずは2分04秒3560というターゲットタイムを記録する。
続いてマルコ・マペッリがドライブするオレンジ1・FFFレーシング・チームの63号車ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evo、Rモータースポーツの76号車アストンマーティン・バンテージGT3はジェイク・デニスがアタックを行うが、いずれもSVGのタイムに届かず。
しかし、4番手として登場したジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが魅せた。
松田次生と千代勝正、ジョシュー・バードン組が走らせる予定だった僚友35号車を走行初日に失ったKCMGのもう1台、18号車ニッサンGT-RニスモGT3はセクター1で全体ベストタイムを刻むと、2分03秒9403でフィニッシュラインを通過。この時点の暫定トップに躍り出る。
だが、そのタイムを暫定4番手につけたメルセデスAMGチーム・グループM・レーシング、999号車メルセデスAMG GT3を駆るラファエル・マルチェッロが0.1184秒更新。さらに、アルバロ・パレンテ操る60号車マクラーレンが2分03秒7802まで短縮してみせた。
その上を行ったのが地元オーストラリア人ドライバーのキャンベルが乗り込んだアブソリュートの911号車ポルシェだ。
シュートアウト予選の最後に登場した2019年大会優勝ドライバーのひとりはセクター1で全体ベストを記録。そのままの勢いでフィニッシュラインを駆け抜けたポルシェのタイムは2分03秒5554。2番手となった60号車マクラーレンにコンマ2秒以上の差をつけるラップで見事ポールポジションを獲得している。
予選3番手は999号車メルセデス、KCMGの18号車GT-Rはセカンドロウ4番手という好位置につけた。連覇を狙う1号車ポルシェは5番手、暫定2番手につけていたメルセデスAMGチーム・クラフト・バンブー・ブラックファルコンの77号車メルセデスAMG GT3は5番手からのスタートだ。
レーススタート前から“サバイバル”の様相を呈している2020年のリキモリ・バサースト12時間レース。注目の決勝レースは2月2日5時45分(日本時間3時45分)にスタートを迎える。
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