■一部改良での進化と最上級モデルならではの価値
近年の国産ミニバン市場は、使い勝手の良さに加えて装備の充実度や先進性が強く求められるようになっています。
【画像】超カッコいい! これが“一番高い”トヨタ新「4WDミニバン」です!
そうした流れの中で、トヨタの主力ミニバンである「ノア」は、ファミリー層を中心に安定した支持を集め続けてきました。
2025年9月2日には、そのノアに一部改良が施され、同日から販売が開始されています。
この改良はフルモデルチェンジのような大きな変化ではないものの、商品としての完成度をさらに高める内容となっており、特に上位モデルの仕様に注目が集まっています。
ノアは2001年にヴォクシーと兄弟車として誕生しました。登場当初から、落ち着いたデザインと実用性を重視したノアと、より個性的で若々しい印象のヴォクシーという明確な棲み分けがなされてきました。
販売チャネルも長らく分かれていましたが、2020年以降はトヨタの全車種併売化により、どの販売店でも両車を選べる体制となっています。
現行モデルは2022年1月に登場した4代目で、約8年ぶりのフルモデルチェンジを受けました。
この世代から全グレードが3ナンバーサイズに統一され、ボディ剛性や静粛性、安全性能の向上が図られています。
販売面でも好調で、日本自動車販売協会連合会が公表したデータによれば、2025年(1月~12月)の新車販売台数ランキングではノアが8位に入り、ミニバンとして確かな存在感を示しています。
一部改良では、ボディカラーのラインアップが見直され、選択肢を4色に集約することで分かりやすさが向上しました。
また、グレード構成の整理も行われ、従来設定されていたZおよびGグレードは廃止されています。
その一方で、これまでオプション扱いだった装備の一部が標準化され、実質的な装備内容は充実しています。
福祉車両であるウェルキャブには、省スペースで使いやすいショートスロープ仕様が新たに設定されるなど、多様なニーズへの対応も進められました。
ラインナップの中で最も高価なモデルとして位置付けられるのが「HYBRID S-Z E-Four」です。
このモデルは、ノアの持つ快適性や先進装備を余すところなく盛り込んだ仕様となっています。
ボディサイズは全長4695mm×全幅1730mm×全高1925mmで、ホイールベースは2850mmと、室内空間の広さを重視した設計です。
外観では、エアロ仕様専用のフロントバンパーや、スモークメッキとメッキを組み合わせたフロントグリルが採用され、上級モデルにふさわしい精悍な印象を与えます。
ブラック塗装のフードモールディングやLEDフロントフォグランプも装備され、細部にまでこだわったデザインが特徴です。
足元には16インチのミディアムグレー塗装アルミホイールが組み合わされ、全体の統一感を高めています。
室内はブラックを基調とした落ち着いた空間で、3列シートの7人乗りレイアウトを採用しています。
シートには合成皮革とファブリックを組み合わせた素材が用いられ、2列目にはキャプテンシートを配置。
大型のサイドテーブルやアームレストが標準装備され、長距離移動でも快適に過ごせるよう配慮されています。
ステアリングは本革巻きで、視認性に優れた7インチのマルチインフォメーションディスプレイも搭載されています。
装備面では、両側ワンタッチスイッチ式のパワースライドドアをはじめ、ETC2.0ユニットや10.5インチのディスプレイオーディオPlusが標準装備となりました。
ハイブリッド車には、窓を閉めたまま外部へ給電できる専用アタッチメントも備わり、アウトドアや非常時での活用が期待できます。
寒冷地で重宝する快適温熱シートが運転席と助手席に装備されている点も見逃せません。
安全性能については、トヨタセーフティセンスが全車標準装備となっており、衝突被害軽減ブレーキや運転支援機能が充実しています。
さらに、パノラミックビューモニターと組み合わせたアドバンストパークや、渋滞時の運転を支援するアドバンストドライブといった高度運転支援機能もオプションで用意されています。
パワートレインは、1.8リッター直列4気筒エンジンと前後モーターを組み合わせたハイブリッドシステムを採用し、電気式4WDのE-Fourによって安定した走行性能を実現。WLTCモード燃費は22.0km/Lと、ミニバンとしては優れた数値を誇ります。
価格(消費税込み)は414万9200円で、エントリーグレードとの差は大きいものの、装備や性能を考慮すれば納得感のある設定と言えるでしょう。(くるまのニュース編集部)
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