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インドネシアのショーで頂点に輝いたカスタム・ハーレー 日本のカスタムから影響を受けた一台に迫る

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インドネシアのショーで頂点に輝いたカスタム・ハーレー 日本のカスタムから影響を受けた一台に迫る

■世界から注目を集める日本のカスタムバイク

 1950年代後半にアメリカで生まれたチョッパーというカスタム・カルチャーですが、現在はその枝葉を延ばし、世界各国への広がりを見せています。

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 我が国、日本のシーンを振り返ってみると80年代からハーレーダビッドソン専門店が産声を挙げ、それが90年代、2000年代に発展し、現在に至っているのですが、今やその動向は世界各国から注目を集め、多くの影響を与えているといっていいでしょう。

 その中で現在、東南アジアのインドネシアでハイレベルなカスタムマシンが生み出されているのですが、同国においても日本のカスタムシーンやカスタム手法は高い人気を博しています。

 かつて日本のユーザーやビルダーたちが本場のアメリカに憧れ、影響を受け、独自のカスタム・スタイルを生み出したのと同じく、今ではそれと同じような連鎖が日本と東南アジア諸国との間で起こっているといっても過言ではありません。

■ハイレベルなカスタムが集う「カスタムフェスト」

 2019年10月5~6日にインドネシアの古都、ジョグジャカルタにて開催されたKUSTOMFEST(カスタムフェスト)に関するニュースは以前にも当サイト(バイクのニュース)でお伝えさせて頂きましたが今回、ここに紹介するカスタムバイクは、その時のチャンピオンマシンです。

 2007年にインドネシアのバリ島で設立された『KEDUX GARAGE』によって手掛けられたこの一台ですが、やはり全体的なシルエットや手法には、“日本のカスタム”からの影響を強く感じさせるものとなっています。

 90年代、日本では木村信也氏(現在は米国でチャボエンジニアリングとして活動)が率いる“ゼロエンジニアリング”というショップのカスタムが人気を博し、それが大小、様々なカタチで今の世界のシーンに影響を与えているといっても過言ではないのですが、ここに見る“TAKSAKA”と名付けられた一台にしても同様です。

 たとえばフレームのネック部が曲線を描く“グースネック”のデザインや、金属の質感を活かした仕上げ方などにその片鱗が垣間見えるのですが、タンクやマフラーに施された鋳物の装飾や全体のバランスなどは、仮に我が国のカスタムショーに並べられたとしても遜色ないレベルにまで仕上げられています。

■日本製のパーツを選択しつつ個性を演出

 ちなみにこのカスタムバイクはS&S社製のアーリーショベル(1966~1969年まで生産されたハーレー)タイプのエンジンを搭載し、フロントフォークは日本のプロト製“ゼロ・スプリンガー”を装着。テールランプにも日本のMMMプロダクツ製がチョイスされ、我が国(日本)からの影響を強く感じさせるものとなっているのですが、それを『KEDUX GARAGE』のオリジナリティーを感じさせるフィニッシュに昇華させている点は唸らされます。

 現在、インドネシアでは関税の関係上、ハーレーダビッドソンは驚くほど高額で、最もリーズナブルなモデルであるスポーツスターでも現地価格で400万円オーバーとのことですが、そうした点を踏まえて考えても、まさにこの一台は『夢のマシン』といえるのではないでしょうか? それをあえて例えるとしたら我々、日本人の感覚だとランボルギーニやフェラーリを徹底的にカスタムしてしまう行為と似ているような気がします。

 現在、日本のみならず世界規模で新型コロナウイルス“COVID-19”の拡散が猛威を振るい、様々なジャンルに影響を与えているのはご存じのとおりですが、それは“カスタム&チョッパー・ワールド”にしても同様です。

 日本最大のアメリカン・カスタムカルチャーの祭典であるYOKOHAMA HOTROD CUSTOM SHOW 2020は開催の中止が発表され、マレーシアのART OF SPEEDも同国政府の方針により、延期の発表が繰り返されているのですが、インドネシアにしても同様です。2020年10月3から4日に現地のジョグジャカルタにて開催予定だったKUSTOMFEST2020の延期が発表されています。

 今の世界情勢を鑑みると、それらの措置も致し方ないのかもしれませんが、だからこそ、ここでは昨年のKUSTOMFEST 2019でチャンピオンに輝いた車両を紹介させて頂きました。今のような状況の中でもなお、世界の国々でカスタムやチョッパーに対する情熱が絶えないことを願ってやみません。

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