売れてないから車名を変更して売るなんて言語道断!? すぐ思い浮かぶのはセドリック→フーガ、最近ではデミオ→マツダ2、アクセラ→マツダ3、アテンザ→マツダ6などがあるが、車名を変更して成功したのか、失敗したのかを販売台数をもとに検証していこう。
文:ベストカーWeb編集部/写真:日産、ホンダ、三菱
【画像ギャラリー】車名を変えて成功したクルマ、失敗したクルマの写真をチェック!(13枚)
車名変更のパターンは4パターン
慣れ親しんだ車名を変えるなんてナンセンスだと思っている、おじさんのクルマ好きが多いのではないだろうか。セドリック→フーガ、ブルーバード→シルフィー、サニー→ティーダラティオ、アクセラ→マツダ3など、変えなくてもよっかったんじゃない? っていうクルマもある。
ここで、大真面目にこれまで車名変更されたクルマを見ると、4パターンに分けることができた。
(1)派生元の名前を捨てる
コロナマークII→マークII、セリカカムリ→カムリ(トヨタ)、キャラバン/ホーミーエルグランド→エルグランド、バネットセレナ→セレナ(日産)、クイントインテグラ→インテグラ、フィットシャトル→シャトル(ホンダ)など成功したモデルが多い。
(2)元の名前は変えずに新たな名前を付加する
カローラセダン→カローラアクシオ(トヨタ)→カローラ、プレーリー→プレーリーリバティ(日産)、シビックセダン→シビックフェリオ(ホンダ)→シビック、ランサー→ランサーセディア(三菱)、レガシィセダン→レガシィB4など成功、失敗ともにある。
(3)海外での車名に変更する
ヴィッツ→ヤリス(トヨタ)、デミオ→マツダ2、アクセラ→マツダ3、アテンザ→マツダ6(マツダ)など。グローバル化を進める戦略によるもの
(4)まったく違う車名にする
メーカーが後継車と明言する場合としない場合があるが、本企画ではこのタイプの車名変更したクルマについて検証していきたい。
【車名が変更になった主なクルマたち】
■トヨタグランビア/グランドハイエース→アルファード/ヴェルファイア
■トヨタパブリカスターレット→スターレット→ヴィッツ→ヤリス
■トヨタコロナマークII→マークII→マークX
■トヨタセリカXX→スープラ→GRスープラ
■日産グロリア/セドリック→フーガ
■日産セフィーロ/ローレル→ティアナ
■日産ブルーバード→ブルーバードシルフィ→シルフィ
■日産ティーダ→ノート
■日産チェリー→パルサー
■ホンダS600→ビート→S660
■ホンダシビックシャトル→エアウェイブ→フィットシャトル→シャトル
■三菱ミラージュワゴン/ランサーワゴン→リベロ→ランサーセディアワゴン
■マツダファミリア→アクセラ→マツダ3
日産サニー→ティーダラティオ
9代目サニー(1998~2004年)
累計販売台数:29万4921台
初代ティーダラティオ(2004~2012年)
累計販売台数:16万7172台
カローラと並ぶ日本を代表する小型セダンのサニーの最後のモデルとなったのが1998年に『世界基準セダン』というコンセプトでデビューした9代目。伸びやかなフォルムは好評だったが、販売には結びつかず、途中で月販目標も6000台から4800台に下方修正するなど苦戦は続いた。
とはいえ9代目も8年間販売され月販平均3000台程度はキープ。ほかのモデルなら成功でもサニーでは失敗の烙印を押されることに。
そして日本市場では2004年に後継モデルのティーダラティオの登場をもって栄光のサニーの車名は37年で消滅してしまった(海外では一部継続)。
そのティーダラティオは小型セダン受難の時代だったこともあり、高級感、上質感をアピールするも9代目サニー以上に販売面で苦戦。車名がサニーのままだったとしても同じ結果だったかもしれないが、それならサニーの車名を継続してほしかった。結果論だがサニーラティオじゃダメだったのか!?
ティーダラティオはその後ラティオとなったが、2016年いっぱいで日本での販売を終了。
日産プレーリーリバティ&リバティ→ラフェスタ
プレーリーリバティ&リバティ(1998~2004年)
累計販売台数:14万7895台
ラフェスタ(2004~2012年)
累計販売台数:10万9108台
初代プレーリーは1982年にデビュー。その後プレーリージョイ→プレーリーリバティ→リバティと車名変更するなど迷走した感は否めない。
オデッセイを筆頭に乗用タイプミニバンブームがあったが、プレーリーシリーズはイマイチ乗り切れなかったのが痛かった。
そのリバティも2004年のフルモデルチェンジでラフェスタにチェンジ。機能重視でエクステリアデザインが地味だったことが災いして販売面で一発逆転とはいかなかった。
ラフェスタは乗用タイプミニバンブームが終焉を迎えたという不運はあるが、10万9108台を販売するなど健闘はしたが、日産サイドからすれば期待外れに終わった。
三菱エアトレック→アウトランダー
エアトレック(2001~2005年)
累計販売台数:4万4960台
初代アウトランダー(2005~2012年)
累計販売台数:7万3160台
三菱はSUVをベースとしたさまざまなクロスオーバーカーを市販化してきたが、エアトレックはSUVにステーションワゴンとミニバンとハッチバックのいいところをクロスオーバーさせた欲張りなコンセプトで登場。
新ジャンルとしては微妙な月販平均800台程度に終わったが、その後継モデルとして登場したアウトランダーは大きく販売を伸ばし車名変更は成功。
最大の要因はスッキリとした都会的なエクステリアデザインにあり、しかも三菱ブランドの名に恥じないオフロードをしっかり走れるジャストサイズのSUVとした点にある。
ホンダロゴ→フィット
ロゴ(1996~2001年)
累計販売台数:20万2602台
初代フィット(2001~2007年)
累計販売台数:100万1183台
シティの後継車として1996年にデビューしたのがロゴだ。軽自動車を除くホンダのベーシックをカバーする量販車種だったが、実用性を重視し過ぎたのが仇となった。街中でのキビキビ感を重視した走りなど評価は高かったが、デザインを含めとにかく地味だった。
そのロゴの後継車としてデビューしたのが初代フィットで、大成功ぶりはいまさら言うまでもないが、ロゴの販売台数の5倍近くに販売増強したのは驚異的。名前を変えてここまで成功した例はない。
ホンダモビリオ→フリード
モビリオ(2001~2008年)
累計販売台数:30万4191台(スパイク含む)
初代フリード(2008~2016年)
累計販売台数:35万4235台
コンパクトなボディに3列シートという実用性の高さが魅力だったモビリオ。エクステリアデザインは賛否両論あったが、2列シートのスパイクとともに人気があった。
初のフルモデルチェンジでフィットベースのフリードに車名変更。デビュー当初はフィットとともにホンダの屋台骨を支える存在にまでなった。販売台数も好調に推移し、フィット同様に車名を変更して成功したケースと言える。
現行の3代目フリードもキープコンセプトながら、5ナンバーサイズの3列シート7人乗りミニバンとして引き続き売れている。
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みんなのコメント
スズキとしては「絵の具のパレット」だと思うけど、工場で働く私にとっては「フォークリフトのパレット」になるから買わなかっただろうな。
それぞれ時代が開きすぎてて後継車って認識無いんだが