勢いある時代が生んだ“ギリギリの広告”とは?
バブル経済の余韻が残る1990年代初頭まで、日本企業は圧倒的な勢いを誇っていました。当然、そうした時代の空気はクルマのテレビCMにも色濃く反映されており、思わずニヤリとしてしまうような名作が今なお語り草となっています。中でも語り継がれるのが、トヨタ2代目「セリカ」のCMです。
【画像】“名ばかりのGT達”に挑んだ伝説の一台! トヨタ2代目「セリカ」と懐かしの名車たちを写真で見る(13枚)
ベテランのクルマ好きにとって強く印象に残っている広告の筆頭格といえば、やはり2代目セリカのマイナーチェンジ版CMでしょう。ロケーションは、フランスのブガッティサーキット(有名なル・マン24時間レースでもコースの一部が使われています)。マイナーチェンジ版のクルマ用CMで海外ロケをがっつりやっている点ですでに時代を感じますが、実際のシーンは逆光気味の光の中でパッシングをかましながらやってくるセリカでスタート。
BGMは音楽に疎いワタシでも聞き覚えのある、ザ・ローリング・ストーンズのサティスファクション。疾走するセリカ(クーペ版)は、コース脇の女性の前を通り過ぎ、再び正面からのカットでクライマックスを迎えるのですが、最後のキャッチコピーが実に挑発的でした。
「名ばかりのGT達は、道を開ける。」
この“名ばかりのGT達”が何を指すのかは、当時を知るクルマ好きなら誰にでもわかるはず。先の女性の前を通り過ぎるシーン、美麗な女性はコース脇に立っているわけではなくイタリアの酒造ブランド、マルティニの看板を一部くり抜いた中に座っているのですが、長方形と円を組み合わせたマルティニのロゴは日産が使っていたものとソックリ。つまり女性は日産のGT、通称ジャパンと呼ばれた当時のスカイラインを意味しているのではないかとオンエア当時から話題になったものでした。
日本では現在も比較広告の類は目立ちませんが、当時は具体的なライバルを名指しするなどもってのほか、という時代。そこでCMクリエイターは、まさにギリギリの線でセリカのCMを仕上げてきた、というわけです。
トヨタ2代目「セリカ」のCMにSNSでの反響は?
ちなみにこのCM、セリカが挑発したのはスカイラインというのが通説ですが個人的には搭載エンジンが同じ4気筒、なおかつデビュー当初は高性能モデルが存在しなかった3代目シルビア/初代ガゼールだったのでは? と感じています。
いずれにせよ、トヨタと日産がバッチバチのライバル関係だった時代を象徴するCMのひとつであることは間違いないでしょう。
そんなトヨタ2代目「セリカ」のCMについて、SNSではどのような声が上がっているのでしょうか。
実際にセリカのリフトバックを所有していたという人は、ツインチョーク・ソレックスとツインカムによる走りの楽しさを語る一方で、燃費の悪さや扱いの難しさに苦笑。当時の無謀なクルマ選びを「大バカだった」と振り返る声も。
CMのキャッチコピー「ツインカムを語らずに、真のGTは語れない。」に対して、日産がのちに「4バルブを語らずにDOHCは語れない」と応じたという、広告合戦の記憶を懐かしむ声も寄せられました。
一方で、2代目セリカのデザインやモータースポーツでの存在感を「薄かった」とする辛口意見もありました。
「友よ、答えは風の中にあった」というパンフレットのフレーズに胸をときめかせた子供時代の思い出や、セリカがスカイラインだけでなくシルビアにも挑発していたという見方も紹介されました。
ほかにも、「トヨタは経営、日産は技術」といった企業イメージや、ヤマハ製DOHCエンジンに憧れたという声など、当時のクルマ文化を感じさせるコメントが続々。「やっぱりセリカはカッコいい!」という声で締めくくられるなど、いまなお人々の記憶に残る一台であることがよく伝わってきました。
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みんなのコメント
ST182セリカGTRです。
リアにGTRのエンブレムが光ってましたねー
でもFFでノンターボでしたから
R32スカイラインGTRには道を譲っていた(涙)