ホンダが誇る究極のスポーツグレード「TYPE R(以下、タイプR)」の全モデルを一堂に会する祭典「Honda All Type R World Meeting 2026」が、2026年5月9日にモビリティリゾートもてぎで開催された。
聖地「もてぎ」で共鳴するタイプRの系譜
「Honda All Type R World Meeting 2026」は、ホンダが展開してきた「タイプR」ブランドの全モデルが一堂に会した大規模なオーナーズミーティングだ。
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1992年に発表されたNSX-Rを筆頭に、インテグラ、シビックといった歴代のタイプRが参加対象として設定されており、今回で5回目となる(第1回はHonda Civic Type R All Japan Meeting 2022)。広大なモビリティリゾートもてぎを埋め尽くす歴代タイプRの参加台数は813台で、来場者数は2100人に達した。
本イベントの最大のハイライトは、オーバルコースを使用したオーナーによるパレードランだ。800台を超えるタイプRが連なって走行する姿は圧巻の一言に尽きる。
開催地となるモビリティリゾートもてぎは、ホンダのモータースポーツ活動とも縁の深いサーキットであり、広大な敷地を活かした車両展示や走行プログラムが設定された。
対象車両は、NSX(NA1/NA2型)、インテグラ(DC2/DB8型、DC5型)、シビック(EK9型、EP3型、FD2型、FN2型、FK2型、FK8型、FL5型)で、各モデルのオーナーが自慢の愛車を持ち寄り、世代を超えた技術の変遷を確認できる構成となっている。
午前中のメインプログラムとして、モビリティリゾートもてぎの国際レーシングコースを使用した走行イベントが実施された。先導車付きの体験走行やクラス別のフリー走行会が行われ、オーナーたちはサーキットという本来のステージで愛車の性能を確認した。
また、静止展示エリアにおいても充実した内容が実施された。歴代の市販モデルだけでなく、ホンダアクセスが展開する「Modulo(モデューロ)」のデモカーをはじめ、ホンダのヘリテージを象徴する特別な車両の展示も行なわれた。
参加者は自身のクルマを展示すると同時に、他オーナーの車両コンディションやカスタマイズの傾向を直接確認することができる。タイプRという共通のアイデンティティを持ちつつも、時代ごとに異なる設計思想や進化の過程を、実車を通じて比較・体感できる場となった。
開発者とプロドライバーが語る「R」の未来とHRCの挑戦
午後に特設ステージで行われたトークショーでは、豪華なゲスト陣が登壇した。毎年、このイベントに参加しているドリキンこと土屋圭市氏や、スーパーフォーミュラで監督を務める武藤英紀氏、現役ドライバーの大津弘樹選手などが参加した。
トークの焦点は、タイプRが今後どのように進化していくのか、そしてカーボンニュートラル燃料(CNF)への対応など、次世代のスポーツモデルの可能性にも及んだ。
特に注目を集めたのは、飛び入りで参加したホンダ・レーシング(HRC)の渡辺康治社長の「シビックTYPE R HRCコンセプト」に関する発言だ。レースで得たノウハウを市販パーツへとフィードバックする「HRCパフォーマンスパーツ」の開発が進んでいることが語られ、将来的な発売を示唆するコメントも飛び出した。
オーナーたちは、自身の愛クルマが持つポテンシャルと、これから展開される新たなパーツ群への期待を膨らませ、熱心に耳を傾けていた。
イベントの終盤には、多くのオーナーが再会を約束し、会場を後にした。古いモデルを大切に維持し続けるヘリテージ層と、最新モデルで新たにタイプRの世界に触れた若い層が、同じ空間で価値観を共有できることが本イベントの最大の価値と言えるだろう。
タイプRというブランドは、メーカーの情熱だけでなく、それを支持し続けるオーナーひとりひとりの愛情によって支えられていることが浮き彫りとなった。
「World Meeting」という名の通り、SNS上ではハッシュタグを通じて世界中のファンがこの日の様子を共有し、グローバルな広がりを見せている。
事務局は今後も定期的な開催を目指すとしており、タイプRというアイデンティティが次世代へとどのように受け継がれていくのか、その動向から目が離せない。
[ アルバム : Honda All Type R World Meeting 2026 はオリジナルサイトでご覧ください ]
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