現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【世界でもっとも売れているフランス車】ルノー ルーテシアは美しく、軽やか、走って楽しい。燃費はもちろんコスパも高かった

ここから本文です

【世界でもっとも売れているフランス車】ルノー ルーテシアは美しく、軽やか、走って楽しい。燃費はもちろんコスパも高かった

掲載
【世界でもっとも売れているフランス車】ルノー ルーテシアは美しく、軽やか、走って楽しい。燃費はもちろんコスパも高かった

2025年10月9日から全国のルノー正規販売店で販売される新型ルノー ルーテシア。その新グレード「エスプリ アルピーヌ フルハイブリッド E-TECH」をひと足先に試乗。新型は燃費性能を磨きながらデザインと走りを一新。アルピーヌの名を冠した専用装備と軽快なハンドリングがフレンチハッチの魅力をさらに引き立てる。日常にも旅にも映える、成熟のハイブリッドだった(撮影:平野 陽)。

世界1600万台の信頼、ルーテシアの軌跡
1990年の登場以来、5世代で世界累計1600万台を販売。ヨーロッパでは2度のカー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど、ルノー・ルーテシア(本国名クリオ)は「世界でもっとも売れているフランス車」として確固たる地位を築いてきた。

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

現行型は2019年にデビュー。先代のデザインコンセプトを継承しつつ、ルノー・日産・三菱アライアンスによるCMF-Bプラットフォームを採用して一新された。2020年にはフルハイブリッドのEテックを追加し、輸入車として低燃費No.1を獲得。以来、ルーテシアは「フランスらしいデザインと経済性を両立したコンパクト」として人気を集めている。

今回のマイナーチェンジでは、燃費性能をさらに高めながら、デザインと走りも進化。先に登場したキャプチャーに通じるモダンでアサーティブな新デザインを採用し、立体的で引き締まったフロントまわりは彫刻のような存在感を放つ。新デザインの10本スポークホイールも繊細で、まるで工芸品のような仕上がりだ。

フロントフェンダーには新グレード「エスプリ アルピーヌ」のロゴがあしらわれ、見た目だけでなく、その名に恥じない走りの良さを秘めている。

アルピーヌの名を纏う室内と装備
ドアを開けると、アルピーヌの名を冠した専用シートが目に入る。ブルーのY字ステッチとロゴが映える背もたれ、リサイクルPET素材の肌触りの良い生地。スポーティな形状ながら、身長180cmの大柄体格でもしっかりと身体を支えてくれるフィット感が印象的だ。

インテリアの進化も見逃せない。メーターパネルは10インチのフル液晶化、センターには9.3インチの縦型ディスプレイを採用し、ワイヤレスのApple CarPlayにも対応。機能面も着実にアップデートされている。

エンジンスタートスイッチを押すと、無音のままモーター走行で走り出す。ルノー独自のEテックハイブリッドシステムは、低燃費と高レスポンスを両立するもので、キャプチャーやアルカナでも実績のあるユニットだ。前者より120kg、後者より170kg軽いボディにより、スタートから軽やか。

街中ではモーター走行中心で滑らかに加速し、高速道路ではエンジン×モーターの協調による伸びやかな加速が楽しめる。アクセルペダルを踏み込んだ瞬間の応答性、そしてドッグクラッチ式マルチモードATのダイレクトな加速フィールは、他のフルハイブリッドにはない魅力だ。

足まわりは17インチ(205/45R17)のタイヤを履きながらも、路面の凹凸をしなやかにいなす。ワインディングロードでは軽快なステアリングホイールと相まって、コンパクトハッチらしい俊敏なハンドリングを披露。フランス車らしい足の動きと安定感の高さを両立している。

400万円を切る、輸入Bセグの新基準
約150kmを走行した今回、燃費は気にせず走ったにもかかわらず、オンボード計は4.7L/100km(約21.2km/L)を表示。WLTCモード燃費25.4km/Lに迫る優秀な実測値だ。腰痛持ちの筆者が無傷でドライブを終えられたのも、シートと足まわりの完成度の高さを証明している。

新型は1.3Lターボが無くなり、フルハイブリッドの「エスプリ アルピーヌ フルハイブリッド E-TECH」1グレード構成となったが、先進の運転支援システムはもちろん、360度カメラやBOSEサウンドシステム(9スピーカー)まで標準装備され、車両価格は400万円を切る。加えてエコカー減税(13万4800円)も受けられるため、コストパフォーマンスは非常に高い。

Bセグメントの輸入車ハイブリッドとしてはライバル不在。同じプラットフォームを使う日産ノートオーラを国産の比較対象に挙げられるが、ルーテシアのデザイン性とスポーティな走りは、個性派コンパクトを求める人や、プレミアムセダンからのダウンサイザーにも刺さるはず。フランス車らしい感性を極め、ルーテシアは再び、このクラスのベンチマークとなる存在に返り咲いた。

ルノー ルーテシア エスプリ アルピーヌ フルハイブリッド E-TECH主要諸元
●全長×全幅×全高:4075×1725×1470mm
●ホイールベース:2585mm
●車両重量:1300kg
●駆動方式:FF
●エンジン:1.6L 直4DOHC
●最高出力:69kW(94ps)/5600rpm
●最大トルク:148Nm(15.1kgm)/3200rpm
●燃料・タンク容量:プレミアム・42L
●メインモーター最高出力:36kW/1677-6000rpm
●メインモーター最大トルク:205Nm/200-1677rpm
●サブモーター最高出力:15kW/2865-10000rpm
●サブモーター最大トルク:50Nm/200-2865rpm
●トランスミッション:電子制御マルチモードドッグクラッチAT
●タイヤサイズ:前後205/45R17
●車両価格(税込):399万円

[ アルバム : 新型ルノールーテシア はオリジナルサイトでご覧ください ]

文:Webモーターマガジン 中村圭吾(Motor Magazine編集部)
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

愛され系コンパクト「ルノー トゥインゴ」が初代のイメージでEV「E-Tech electric」に転生! 2万ユーロ未満で見た目も価格もチャーミングだ
愛され系コンパクト「ルノー トゥインゴ」が初代のイメージでEV「E-Tech electric」に転生! 2万ユーロ未満で見た目も価格もチャーミングだ
Webモーターマガジン
【写真蔵】パワートレーンや内外装を一新してビッグマイチェンした「スズキ クロスビー」
【写真蔵】パワートレーンや内外装を一新してビッグマイチェンした「スズキ クロスビー」
Webモーターマガジン
ホンダ「オデッセイ」が一部改良を実施!上質ミニバンの完成形へ
ホンダ「オデッセイ」が一部改良を実施!上質ミニバンの完成形へ
Webモーターマガジン
軽自動車の原点を思い出したダイハツ ミラ イースの登場【10年ひと昔の新車】
軽自動車の原点を思い出したダイハツ ミラ イースの登場【10年ひと昔の新車】
Webモーターマガジン
Aクラス/1シリーズへ伍するフランスの雄 新型 DS No4 着実な進化 UK編集部の評価は?
Aクラス/1シリーズへ伍するフランスの雄 新型 DS No4 着実な進化 UK編集部の評価は?
AUTOCAR JAPAN
シビック・ベースの上品クーペ ホンダ・プレリュード ホットなエンジンが似合うシャシー
シビック・ベースの上品クーペ ホンダ・プレリュード ホットなエンジンが似合うシャシー
AUTOCAR JAPAN
ロータス最後の内燃機関スポーツカー 2リッター4気筒対3.5リッターV6 弟分がV6エミーラに勝った 将来クラシックとなる車だ!
ロータス最後の内燃機関スポーツカー 2リッター4気筒対3.5リッターV6 弟分がV6エミーラに勝った 将来クラシックとなる車だ!
AutoBild Japan
スポーティさと実用性の融合──新型ホンダ ヴェゼルe_HEV RS試乗記
スポーティさと実用性の融合──新型ホンダ ヴェゼルe_HEV RS試乗記
GQ JAPAN
燃費も抜群!おしゃれなクルマを探している人におすすめのフィアット「FIAT600 HYBRID」
燃費も抜群!おしゃれなクルマを探している人におすすめのフィアット「FIAT600 HYBRID」
@DIME
1.5リッター3気筒エンジン搭載で370馬力超え! スゴい「“4人乗り”四駆スポーツカー」に注目! 軽量ボディ×メーカー初の斬新ドア採用! オープン仕様も存在したBMW「i8」とは!
1.5リッター3気筒エンジン搭載で370馬力超え! スゴい「“4人乗り”四駆スポーツカー」に注目! 軽量ボディ×メーカー初の斬新ドア採用! オープン仕様も存在したBMW「i8」とは!
くるまのニュース
新型ルノーR5のすべて R5はEVへの移行を強化し、ブランドの変革において重要な役割を果たすことを目指す
新型ルノーR5のすべて R5はEVへの移行を強化し、ブランドの変革において重要な役割を果たすことを目指す
AutoBild Japan
BMW 3シリーズ(F30/F31)前期と後期でどう違う?|輸入車の前期後期を比較
BMW 3シリーズ(F30/F31)前期と後期でどう違う?|輸入車の前期後期を比較
グーネット
新世代カローラは、現行プリウス並みの車幅でスポーティに進化【電動車のみならずエンジン車もありそう】
新世代カローラは、現行プリウス並みの車幅でスポーティに進化【電動車のみならずエンジン車もありそう】
月刊自家用車WEB
ライバル溢れる路上 新・日産リーフ:欧州で競合と実力を探る(1) 同価格帯ベストは?
ライバル溢れる路上 新・日産リーフ:欧州で競合と実力を探る(1) 同価格帯ベストは?
AUTOCAR JAPAN
日産の「コンパクト“スライドドア”ワゴン」がスゴい! 斬新“和テイスト”グリル×全長4.5m級で「ちょうどイイサイズ」! 国内導入も期待大な「タウンスター」に注目
日産の「コンパクト“スライドドア”ワゴン」がスゴい! 斬新“和テイスト”グリル×全長4.5m級で「ちょうどイイサイズ」! 国内導入も期待大な「タウンスター」に注目
くるまのニュース
アルファロメオらしさって何? 新型コンパクトSUV「ジュニア」が、私の胸をザワつかせる【瀬イオナの試乗レビュー】
アルファロメオらしさって何? 新型コンパクトSUV「ジュニア」が、私の胸をザワつかせる【瀬イオナの試乗レビュー】
くるくら
1リッターで「約30km」走れる! トヨタ新「“5人乗り”低燃費ワゴン」がスゴイ! 新車約235万円から買える「全長4.4m級」モデル! ひろびろ荷室の「カローラ“ツーリング”」に販売店の反響は!?
1リッターで「約30km」走れる! トヨタ新「“5人乗り”低燃費ワゴン」がスゴイ! 新車約235万円から買える「全長4.4m級」モデル! ひろびろ荷室の「カローラ“ツーリング”」に販売店の反響は!?
くるまのニュース
厳しい欧州で活躍なるか? スズキeビターラ 61kWh(1) 同社初のEVハードを概説
厳しい欧州で活躍なるか? スズキeビターラ 61kWh(1) 同社初のEVハードを概説
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

399 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

23 . 0万円 370 . 9万円

中古車を検索
ルノー ルーテシアの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

399 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

23 . 0万円 370 . 9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村