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【F1インタビュー】週末を通して低速コーナーで問題を抱えるレッドブル「勝利のことは忘れていい」とフェルスタッペン

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【F1インタビュー】週末を通して低速コーナーで問題を抱えるレッドブル「勝利のことは忘れていい」とフェルスタッペン

 2023年F1第16戦シンガポールGPの予選で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは11番手、セルジオ・ペレスは13番手という結果に終わった。レッドブルが2台同時にQ3進出を逃したのは、2018年のロシアGP以来のことだった。

 予選後には英語で5分間のインタビューが行われ、フェルスタッペンはマシンの抱える問題や、角田裕毅(アルファタウリ)に対する妨害などについて語った。現在10連勝と記録を伸ばしているフェルスタッペンだが、シンガポールでの勝利については「忘れていい」とコメントした。

レッドブル&HRC密着:2台揃ってQ2敗退。予選に向け試行錯誤も「何をやってもここではマシンが反応しなかった」と代表

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──予選11番手に終わりました。現在の率直な感想をお願いします。

マックス・フェルスタッペン(以下、フェルスタッペン):FP3はそれほど悪くなかった。もちろん、それでもまだ自分たちが欲するクルマには程遠かったけどね。予選でマシンにさらにいくつかのことを試したところ、再びクルマはドライビングしづらくなってしまった。最も大きな問題は、ブレーキングでボトミングしてフロントタイヤの荷重が抜けてしまったことだ。このため、ブレーキを遅らせることができず、コーナーを攻めることができなかった。とにかく低速コーナーで僕たちは週末を通して問題を引きずっていた。さらにリヤのサポートもまったくなかった。常に滑っていて、バランスは最悪だった。特に最後のアタックのターン3ではひどかったよね。こんな状態では市街地コースでまったく速く走れないよ

──レースに向けてのモチベーションは? レースペースはいい?

フェルスタッペン:今シーズン、僕たちはライバルたちよりもデグラデーションが少しマシだけど、オーバーテイクが非常に難しいシンガポールではそれはあまり重要ではないと思う。ここではオーバーテイクするためには、1秒半や2秒、あるいは3秒速くなければならないけど、残念ながら、今週末の僕たちはそうではない。とにかくマシンのパフォーマンスのバランスが欠けている。レースは苦しく長い戦いになるだろう。その前に、これからスチュワードへも行かなければならない。まあ、予選11番手だから、そんなことどうでもいいか

──明日の勝利の可能性を、あなたはすでに除外していますか?

フェルスタッペン:そうだね、そのことは忘れてもいいよ

──こんなに悪い予選はここ2、3年なかったですね?

フェルスタッペン:そうだね。こんなにひどい予選は久しくなかった。だからこそ、僕たちは今週末、自分たちが何が悪かったのかを理解することが重要になってくる

──Q1ではピットレーンの出口でグリーンランプが灯っていたのに、しばらく止まっていましたね。

フェルスタッペン:ピットレーンの出口がグリーンランプでも、前のクルマが出て行ってから、普通は2、3秒間隔をあけて、出ていくんだ。最初の1台が出て行ってから、次の1台が少し待ってから飛び出して、また次の1台がと少しずつ間隔を置く。あのときは、前のほうで並んで数台のマシンが出ていったから、いつもより少し長く待っただけ。だって、最後のシケインで何が起こるかわかっていたからね。だから、ドラマを少なくするために、止まって少し待つことにした。僕の後ろにいた何人かが文句を言っていたみたいだけど、(最後のシケインの前で)再び一緒になってしまうよりも、そのほうが安全な選択肢だと思っただけだよ

──Q2では、アルファタウリの角田裕毅のタイムアタックを妨害しましたね?

フェルスタッペン:ああ、あれはよくなかった。彼のことが見えていなかったんだ。あのときはアタックを終えて、無線で自分のクルマの症状を訴えていて、彼が基本的に僕の後ろに迫っていることを聞かされていなかったんだ。無線でそれを聞かされたときには、すでに彼は真後ろに来ていて、どうすることもできなかった。自分たちのことで、超慌ただしくて、すごく混乱していたことは確かだ

──この後、レッドブルが失速するという心配はない?

フェルスタッペン:長いシーズンにはこういうこともある。ここに来る前、シミュレーターで僕たちはシンガポールGPがすごく難しいグランプリになることは確認していた。僕たちのクルマにとって、シンガポールのコースは難しいセットアップウインドウだった。でも、そのあとシミュレーターで鈴鹿を走ったら、他のサーキットと同じようにまた素晴らしいフィーリングだった。だから、来週鈴鹿に行って、再び速くなること期待しているし、そうなると確信している

──もし、ペナルティを受けて、最後尾になったら?

フェルスタッペン:さっきも言ったように、ここでは3秒速くないと抜けないから、どうすることもでできないね。ほかのサーキットなら、最後尾でもなんとかなるし、たとえばスパだったら、最後尾からスタートしても勝てるだろう。でも、ここでは無理だ

──シフトチェンジの問題は?

フェルスタッペン:クラッチが少しオフセットしていたようだ。予選ではマシになったけど、セットアップの面で悪くなって、どうすることもできなかった

──すでに白旗を上げている?

フェルスタッペン:もちろん、僕はいつでも勝ちたいけれど、それが不可能な場合はそれを受け入れなければならないことも心得ている

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