フェラーリは、パワーユニット(PU)の追加開発を許可する制度『ADUO』を活用してアップグレードしたPUを、F1イタリアGPで投入する。また、空力アップデートとモンツァのコース特性に合わせたパーツの投入も実施される。
ADUOに関する調査では、フェラーリのエンジン性能はベンチマークとなるレッドブル・フォードから4%以上劣っていることが確認されたため、今季中に2回の追加アップデートが許可されることになる。これを受けてフェラーリは、パワーユニットのアップデートに直ちに着手した。
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エンリコ・グアルティエリ率いるフェラーリのエンジニア陣は、新型パワーユニットのベンチテストを繰り返した結果、信頼性に関する基準をクリア。イタリアGPでの投入にゴーサインを出した。
このPUは燃焼室とターボチャージャーの改良が施されており、15馬力の向上によって現在総合的に最も優れたパッケージと評価されるメルセデスPUとの差を半分に縮めることが期待されている。さらに、シェルが開発した新燃料によってもパフォーマンス向上が見込まれている。そのためフェラーリは、期待を寄せる地元ファンの前で好結果を挙げることを目指す。
また空力面では、より効率の高いバージョンのマカレナウイングを投入予定。そしてエンジンからの排気をダウンフォース向上に役立てるブロウンエキゾーストに関しても、モンツァでさらなる空気抵抗低減が必要と判断された場合には調整が加えられる可能性がある。
イタリアGPでは、ミハエル・シューマッハーのフェラーリ時代の成功を称える特別カラーリングを採用するフェラーリ。直近2戦では表彰台を逃しており、地元モンツァをタイトル争いへの起爆剤としたい構えだ。
フェラーリにとって朗報なのは、ポイントリーダーにつけるアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)がパワーユニット交換によるペナルティでグリッド後方に沈むことだ。アントネッリは信頼性の問題により、年間で使用可能なPUコンポーネントを使い果たしており、今回のPU全交換でペナルティを受けることになる。
一方アントネッリのチームメイトであるジョージ・ラッセルはPU交換を行なわず、ペナルティは科されない。彼らはモンツァと似たコース特性を持つアゼルバイジャン・バクーでの交換を検討しているとみられる。
近年のモンツァは、フェラーリにとって必ずしも相性の良い舞台ではない。直近19回のイタリアGPでフェラーリが勝利したのはわずか3回にとどまっている。
しかしフェラーリは、ここで反撃に転じなければならないことを理解している。フェラーリは直近2戦でマクラーレンに獲得ポイントで上回られ、現在はF1コンストラクターズ選手権でメルセデスに87点ビハインドの2番手となっている。ホームレースとなるモンツァで、フェラーリはこの差を縮めるための大きな一歩を踏み出そうとしている。
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