■EVメーカーで話題のNIO。新型モデル発表&2025年までに日本上陸?
中国・上海に本拠地を置くEVベンチャー「NIO(中国名:上海蔚來汽車)」が2021年12月18日に「NIO DAY 2021」を開催しました。
今回の目玉は新型セダン「ET5」のお披露目で、大きな注目を集めています。
【画像】これはクーペセダン!? 新型「ET5」がカッコイイ! (31枚)
今、中国でもっとも勢いのあるEVベンチャーがNIOです。
2014年に李斌(ウィリアム・リー)が設立した会社ですが、テスラでも実現できなかったことを数々とこなし、世界中から注目を集めています。
2017年から毎年おこなわれている恒例の発表イベント「NIO DAY 2021」では、新モデルの公開を含む複数の発表をおこないました。
そのなかでは今後の海外展開戦略も発表されましたが、なんと2025年までに事業を展開するエリアとして日本が含まれていることが明らかになりました。
2014年に設立されたNIOは創業直後からテンセントやレノボなど、名だたる中華系IT企業からの出資を受けました。
2016年には純電動スーパーカー「EP9」をローンチ。16台限定で生産されたこのスーパーカーは250kWモーターを4輪それぞれのホイールに搭載し、合計出力1MW(1341hp)の性能を誇ります。
世界的に有名なドイツのサーキット「ニュルブルクリンク」ではラップタイム7分5秒12を記録し、「世界一速い電気自動車」の称号を手に入れたことでもたちまち話題になりました。
現在、「電動車のF1」としても知られる「FIA フォーミュラE 世界選手権」では「NIO 33 フォーミュラEチーム」のチーム名で絶賛参戦中。モータースポーツ愛好家からも支持される会社となっています。
現在、販売されているモデルは「ES8」、「ES6」、「EC6」、そして「ET7」の4つとなり、そのうちET7以外はすべてSUVです。
ES8は2018年に登場したNIO最初のモデルである6/7人乗りフルサイズSUV。
バッテリーは75kWhと100kWhの2種類を用意し、それぞれ航続距離は450kmと580kmで、モーターは前部に160kW、後部に240kWのものを搭載して、合計で最大出力536hp、最大トルク725N・mという強大なパワーが与えられています。
ES6はミドルサイズSUV、そしてEC6はそれをベースにしたクーペSUVとなります。
NIOには長らくSUVしかラインナップにありませんでしたが、2021年1月に開かれた「NIO DAY 2020」では待望のセダンモデルを正式に発表。
ET7と名付けられたこのモデルは、2019年の上海モーターショーにて「ET プレビュー」として公開されたコンセプトモデルの市販バージョンとなります。
ET7は全長5908mm×全幅1987mm×全高1505mmと、フルサイズセダンのクラスに所属するこのセダンはテスラ「モデルS」のライバルといわれていますが、テスラには無い優れた特徴をいくつも持っています。
NIOの全モデルが持つ大きな特徴のひとつが「交換式バッテリー」です。
NIOはES8からこの方式を採用しており、オーナーは中国全土に設置された交換ステーションでバッテリーを即座に交換することが可能となります。
テスラも諦めたといわれる圧倒的に便利で効率の良い交換式バッテリーのおかげで航続距離を気にしない自由な旅を楽しめるようです。
前述のイベントでは開催日時点で733か所のステーションを設置したと発表しました。
NIO DAY2020では「2021年末までに500か所」としていたため、予定を大きく上回る数字で設置目標を実現しているようです。
また大きなトピックとして、これまで高速道路の沿線上に設置されていた交換ステーションをより利用しやすいように、ガソリンスタンドでバッテリー交換をおこなうべく準備が進んでいます。
2021年には中国石化(シノペック)、中国石油(ペトロチャイナ)、そしてシェルなどのガソリンスタンドと提携し、ガソリンを給油する感覚で簡単に素早くバッテリー交換がおこなえる日も間近といえるでしょう。
これらを含めてNIOは2022年中に中国全土における交換ステーションを1300か所以上にまで増やすと発表しています。
また、通常の充電式バッテリー車へのサポートも怠りません。スーパーチャージャーは6000か所以上、商業施設に併設されるデスティネーションチャージャーは1万か所以上に増やす予定です。
■新型セダン「ET5」はどんなモデル? 2025年までにNIOは日本上陸?
今回のNIO DAY 2021でもっとも注目された発表が、新型ET5の発表です。
ET5はET7に次ぐ2番目のセダンモデルで、全長4790mm×全幅1960mm×全高1499mmのCセグメントセダンとなりテスラ「モデル3」が競合となります。
綺麗な一本の線を描くヘッドライト、シャープなリップスポイラー、そしてサメのように上部が突出した「シャークノーズ」をモチーフとしたフロントデザインは引き締まったスポーティ感を演出します。
リアもダックテール風のリアスポイラーや、ブレードをイメージしたリアディフューザーなど、細部までこだわった斬新なデザインが印象的です。
ET5には新しい高効率のスマート電気駆動システムを搭載し、最高出力480ps、最大トルク700N・mを誇り、EV航続距離(CLTC)は1000kmです。
また、8つのドライブモード(エコ/コンフォート/スポーツ/スポーツ+/スノー/サンド/ウェット/カスタム)を選択可能なうえ、スポーツ+では0-100km/h加速4.3秒を実現するなど、高いパフォーマンスを持っています。
センサー技術にも注目です。ルーフ前方には小さな「こぶ」が3つありますが、これには「超遠距離高精度LiDAR」センサーを内蔵しています。
ほかに、800万画素カメラ×7、ソニー製300万画素サラウンドビューカメラ ×4、ミリ波レーダー×5、超音波センサー×12、高精度測位ユニット×2、V2X(車路協同感知)、そしてADMS(アドバンスド・ドライバー・モニタリング・システム)、合計33個の高性能センサーを搭載しています。
衝突安全にも妥協はありません。NHTSA(米国運輸省道路安全交通局)が定める横転時の安全性能は5つ星の基準値である1.45-1.6を超える1.7の点数を達成。
ユーロNCAP(欧州)やC-NCAP(中国)などの自動車アセスメントでも5つ星を達成できる性能を有しているようです。
NIO DAY 2021では今後の海外展開についても明らかになっています。
2021年にNIOはノルウェーに上陸し、2022年中にはドイツ、オランダ、スウェーデン、デンマークへの進出を予定しています。
さらにそれら欧州の国々に加えて、25か国以上の市場にて2025年までに上陸する計画を世界地図で示す東方法で発表しました。
ヨーロッパ諸国に加え、アメリカ合衆国もその地図には描かれていますが、そこには日本も含まれているように見えます。
そのことから2025年までに日本上陸をおこなうことを示唆していると解釈して良いでしょう。
※ ※ ※
「テスラキラー」としても名高いNIO。今後はミニバンやより小型なSUVを投入するという情報もあります。
日本にもそう遠くない将来に上陸する可能性もあり、NIOの展開には目が離せません。
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