トヨタのスポーツカー開発が順調だ。
2015年の東京モーターショーに出品された、安価でコンパクトなFRスポーツカー「S-FR」の開発が凍結となってしまった(悲しい)ニュースはこれまで何度か報じてきたが、その代替プランとして「コペンベースのFFスポーツカー開発」に加え、2018年5月頃に発売される次期オーリスにスポーツモデルが設定されるという。その内容を見ると、まさに「エボリューション仕様」といえるようなホットモデルなのだ。
本企画ではその後半部分、次期オーリスのスポーツモデルについて、本誌スクープ班が掴んだ情報をお届けしたい。
文:ベストカー編集部
ベストカー2018年1月10日号「驚きの計画発覚」より
■まずは「次期ヴィッツ」用に開発されている1.6Lエンジンの紹介
「ホンダの勝負車」新型インサイトはプリウスに「三度目の正直」で勝てるのか!?
S-FR開発中止決定後にスタートした新たなスポーツモデルとして、次期ヴィッツをベースとした、3気筒の1.6Lターボを搭載した4WDモデルが計画されている。
このモデルはGAZOOレーシングカンパニー主導で開発されることになり、この次期ヴィッツ(次期型では世界統一車名としてヤリスに変わる)が、WRC参戦車両のベースとなる。
注目はエンジンだ。1.6Lという排気量の場合、通常は4気筒を選択し、さらに現在のグローバルレースエンジンも4気筒の1.6L直噴ターボと規定されている。
そんななかトヨタが3気筒を選んだのは、将来の規定変更を睨んだものなのかもしれないが、世界的に見ても珍しいエンジンになることは間違いない。
こちらは次期ヴィッツに設定されるWRC参戦ベース車両(本誌予想CG)
気になるのはその性能。
出力などの数値的な情報はまだないため、推測するしかないのだが、近しいところではBMWの直3、1.5Lエンジンがある。
BMW118iが搭載するものの、出力は136ps/22.4kgm。充分な数値とはいえ、トヨタのものはプラス100ccの余裕があるため、さらに出力が上げられると思われる。また、いずれ登場することになるGRMNには、さらなるモアパワーが与えられることになるだろう。
同じBMWでもプラグインハイブリッドスポーツ、i8が搭載する直3、1.5Lターボは、231ps/32.6kgmという驚異的なパワーを発揮している。トヨタもGRMNバージョンでは、この出力以上を達成してくると思われ、そうとうホットな走りを見せてくれることになりそうだ。
■ターボ+4WDハッチバックでライバルは欧州勢&タイプRか
そしてこのエンジンは次期オーリスにも搭載されることが予定されている。
今回その次期型オーリスのデザインが判明したので紹介したい。
こちらが今回判明した、次期オーリスのデザイン(本誌予想CG)
次期型オーリスは、TNGAに基づくクルマ作りが行われ、1.8Lハイブリッド、1.5L&1.8Lガソリン、1.2Lターボというラインアップで2018年中盤に登場することになるが、パワフルな直3ターボ+4WDグレードが追加されれば、強力ライバルがひしめく欧州でも存在感を発揮することは間違いない。
むろん日本でも、このC-HRに通じるテイストが与えられたフロントフェイスに強力エンジンという組み合わせは、人気を博すことになるだろう。
こちらは現行型C-HR。このデザインテイストが次期オーリスに加わるという
このハイパフォーマンスグレードの登場時期は、標準モデル登場(2018年5月頃)から約1年後、2019年が予想されるが、豊田章男社長の肝いりといわれるモデルだけに、高い完成度を与えられて登場することになるのは確実だ。
次期オーリスの標準仕様は現行モデルと同じく180万~260万円あたりの価格帯に落ち着くと予想されるが、このハイパフォーマンスグレードは400万円近い値付けがされるはず。
こちらは現行型オーリス。欧州市場ではトヨタブランドの中心的販売車種となっており、このモデルにスポーツ仕様を設定することは、欧州でのシェアを維持するために重要なポイントとなる
それでもシビックタイプRやルノールーテシアR.S.等、450万円クラスのライバルよりは割安でしかも4WD、というあたりのポイントを突いてくるだろう。
2017年4月にGAZOOレーシングカンパニーを社内に発足させて以降、トヨタのスポーツモデル戦略は加速している。現行ヴィッツベースのGRMNモデルにも驚かされたが、子会社であるダイハツのモデルをベースにするなど、従来のトヨタの考え方に囚われない自由な発想が、顕在化してきたようにすら感じる。
そろそろ発表される新型スープラ以降も、トヨタの動きからは目が離せない。きっとクルマ好きの心をワクワクさせるような魅力的なモデルを、続々と登場させてくるはずだ。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「ごみ出しに1万5000円」 町内会の退会者に命じられた利用料! 福井地裁の判決が突きつけた“地域崩壊”の危機とは
政府はなぜ国民を苦しめる? 税金取りすぎ…「ガソリン減税は実現する?」 7月にも価格に変化か… 忘れられた「トリガー条項発動」よりも「暫定税率廃止」を! 今後のシナリオは
中国人の女が「無免許で衝突事故」して“逃走”… まさかの「バレるので逃げました。」衝撃の発言に「免許与えるな」「簡単に取得できるせい」の声も!? 何が問題なのか
日産「新型エルグランド」初公開に反響殺到! 「アルファードに負けない高級感」「“ツルツル顔&一文字ライト”がイイ」「“V6エンジン”が恋しい」の声! 2025年度後半の発表に期待集まる!
「N-BOX」が一部改良で、ダーク&ゴージャス度を引き上げ。価格は約5~9万円と小幅に上昇
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?