シトロエン初のハイブリッドモデルである新しい「C4」に、小川フミオが乗った! 日本車では得られないフランス車ならではの魅力に迫る。
シトロエンならではの美点
マイルドハイブリッド化されたことのメリットは、ドライブするとすぐわかる。
発進加速が大変スムーズ。信号待ちからすっと出ていき、そのまま、スムーズに加速していく。
モーターを使った発進時の加速から、ターボチャージャーが回りだしてパワーを上げていくまでのバトンタッチも巧い。1.2リッターでこの走りの良さ。これこそ欧州のクルマづくりの底力だろうか。
6段デュアルクラッチ変速機も、ドライブしている私の意思を汲み取ってくれるように、加速時など即座にギヤを落としてくれたりする。
さらに、C4ならではの魅力が乗り心地だ。シトロエン車の美点をちゃんと受け継ぐ。
路面の凹凸をきれいに吸収し、東京都内の荒れた路面でもまさにフラットライド。おみごとな設定だ。
シトロエンは、1955年に「DS」という大統領も使ったプレミアムセダンを発表した時、乗り心地の良さを強調するため、車輪をとっぱらった車体を広告宣伝に使っていた。
シトロエン独自の窒素ガスと油圧を使ったサスペンションシステムは、しかしながら、2015年に「C5」が生産終了するまで、マニア受けのレベルから脱しなかったように思う。
水面を進むボートのような乗り心地が目的だったとしたら、最近のシトロエンのラインナップでそれがバネのサスペンションシステムでも実現されている。新しいC4でも感心させられた。
シートの出来も大変良い。身体が接する面だけ人工スウェードが使われているので滑りにくく姿勢保持が楽。ここは四角いブロック型の立体的なパターンが使われていて、これも体重を分散させてくれるのに役立っているだろうか。
シートは周囲には人工皮革。素材感も色の組み合わせも良く、乗っていて疲労感をまったく感じなかった。後席も空間的な余裕がたっぷりとられていて、パッケージングがうまい。小さなことだけれど感心したのは、前席シートバックに後席乗員がスマートフォンを入れるポケットが設けられていること。
小さな便利さでいうと、助手席にもスマートタブレットを保持する機構がある。最近、欧州内の飛行機にも、タブレットホルダーがついていて、自前ではあるものの、機内でのエンターテインメントが楽しめるようになっていることが多い。シトロエンもおもしろいところに目をつけたと感心。
瞬発力があるので、市街地での使い勝手も良いし、室内は静かで、しかも乗り心地がよく、かつ広いため、遠出が多い人にも勧められる。
ネガとしては、ステアリングフィールが曖昧な点だ。カーブを曲がっているときなど、前輪の状態がわかりにくい。日常的に使っていれば慣れでわかるようになるかもしれないが。微少なところで反応が伝わりにくいシトロエン車のネガは、C4でも解消されていないのだ。
価格は¥4,320,000。このパッケージングでバリューフォーマネーの高い価格設定だ。4色しかない車体色だけれど、設定されている色合いは良くて、センスの良さがある。ちょっと違うものを探しているクルマ好きには、一度試乗を勧めたい。
▲試乗記の続きはこちら→
文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.) 編集・稲垣邦康(GQ)
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みんなのコメント
でも所有するならどれだけ壊れないか…に尽きる、メジャーなトラブルでもマイナーなトラブルでも。
だって販売店まで遠いんだもん(笑)