信号待ちなどの停車中にエンジンを自動的に停止するアイドリングストップ機能。多くのクルマに採用されているこの機能だが、気温の低下する冬場には扱いに注意が必要になる。今回は、冬季のアイドリングストップ車のNG行為を見ていくことにしよう。
文:長谷川 敦/写真:トヨタ、写真AC、イラストAC/アイキャッチ画像:Vellari@Adobe Stock
【画像ギャラリー】アイドリングストップ車の冬のエアコンNG行為とは?(13枚)
省エネに貢献するけど、弱点がないわけではない
ガソリン車に代表される内燃機関は、当然ながら動作している間は常に燃料を消費していて、停車中であってもアイドリング状態で低回転を維持している。
そこで生み出されたのが、停車中には自動的にエンジンを停止し、発進のためにアクセルを踏むと再びエンジンが始動するアイドリングストップ機能だ。
この機能は燃料のセーブに大きな効果があるとされ、さらには大気中に排出するガスの量も減らせることもあって、現代ではアイドリングストップ機能を標準装備するクルマも多い。
しかし、バッテリーとセルモーターへの負荷が大きいことや、急発進が必要になってアクセルを踏んだ際に応答が遅れるなど、アイドリングストップ機能にも難点はある。
そして気をつけたいのが、冬場の扱いだ。
気温の下がる冬には車内を暖かくするためにエアコンを使用するが、このエアコンはバッテリーによって作動するので、当然ながらアイドリングストップ機能との関係も深い。
次の項からは、アイドリングストップ車で冬場にエアコンを使用する際のNGポイントを具体的に解説する。
停車中の風量は控えめに
クルマのエアコンやシート&ステアリングヒーターなどの機能は多くの電力を必要とする。
つまり、これらの機能を使用している間にはバッテリーに大きな負荷をかけているということになる。
さらに都合が悪いのは、冬場はバッテリーのパワーが落ち気味になることだ。
化学反応で電力を供給する充電式バッテリーは、温度が低いと反応が低下して本来のパワーを出せなくなることが多い。
特にアイドリングストップ中には内燃エンジンでの発電も行わないので、バッテリーだけのエネルギーで暖房の電力をまかなわなければならない。
そんな状態のバッテリーに負担の大きいエアコンをガンガン使ったら、ダメージを与えることになるのは容易に想像できる。
ダメージを受けたバッテリーは、パワーが低下するばかりか容量の減少も起こし、結果的に寿命も短くなってしまう。
アイドリングストップ車のバッテリーは通常のバッテリーより高価なため、交換の際にはドライバーの金銭的負担も増加する。
こうしたトラブルを防ぐには、頻繁にアイドリングストップ機能が作動する状況ではエアコンやシートヒーターなどの使用を控えめにするのが効果的。
曇り解消機能の切り忘れに注意!
雪や降雨の日にはウィンドウガラスが曇ってしまうことがあり、こんな時はデフォッガーを作動させて曇りを解消する。
このデフォッガーは電熱線を使ってガラスを温めて曇りを除去するが、電熱線の電力消費量は想像以上に大きい。
つまり、アイドリングストップが頻繁に作動する状況でデフォッガーを作動させるとバッテリーの消費が一気に進み、最悪の場合はバッテリーあがりを起こしてしまうおそれもある。
こうしたトラブル発生を未然に防ぐために、曇りが解消したらすぐにデフォッガーをオフにするよう心がけたい。
また、クルマに装備される「A/C」スイッチはエアコンをオン・オフするためのものだが、このエアコンは車内の温度を調整するだけでなく、除湿機能も持っている。
特に夏場は除湿を行うことによって、車内にいる人間の快適さを高める効果があるが、同時にウィンドウの曇り止めの役割も果たしている。
クルマのエアコンは、家庭用などと異なり冷房と除湿のみを制御し、暖房の制御は行わないものも多い。
つまり、一般的に夏場に比べて乾燥しやすい冬季にはA/Cスイッチをオフにして暖房のみを使用しても問題ないといえる。
エアコン(A/C)をオンにしているとバッテリーの放電量が増え、バッテリーの能力が低下する冬場にはエンジンからの充電が追いつかない可能性もあることを忘れないでほしい。
外気導入ばかりを使わない
クルマの空調管理には「内気循環」と「外気導入」の2パターンがあるのはほとんどの人がご存じだろうが、まずはそれぞれのメリットとデメリットを説明する。
内気循環とは文字どおり車内の空気を循環させるモードで、エアコンは車内から空気を取り込んで、これを冷やす、または温めて車内に戻す。
この内気循環のメリットは、クルマの中と外で大きく温度が異なる場合に外気導入に比べて冷暖房が利きやすくなること。
また、車外からの空気導入が少ない(ゼロではない)ので、排ガスのなどの外部の臭いが入ってきにくいのも利点だ。
デメリットは、長時間内気循環にしていると車内の二酸化炭素濃度が濃くなり、運転者が眠くなる、または頭痛になる危険性が増えるという点。
車外から空気を取り込んで車内に流すモードが外気導入だ。
メリットは車内と車外の湿度が近くなることで、冬場にウィンドウが曇る際に乾燥した外気を取り入れると曇り止めの効果がある。
加えて、新鮮な空気が入ってくるため、内気循環のように二酸化炭素濃度が高くなるということもなく、適度に換気が行える。
そんな外気導入のデメリットはエアコンの利きが悪くなること。
真冬や真夏など、車内と車外の温度差が大きい時期には車内の温度に合わせるためにエアコンの仕事量が増える、つまりバッテリーの負担が増えてしまう。
アイドリングストップ機能が働いている場合にはエンジンから電力が供給されず、バッテリーのみでエアコンを稼働させるのは先にも説明したとおり。
そしてそのバッテリーを充電するエネルギーはエンジンの回転で得るので、最終的には燃費の悪化にもつながってしまう。
このような理由から、冬場のアイドリングストップ車では外気導入と内気循環を適時切り換えるのが賢明であり、特に外気導入を長時間使用するのは避けたい。
アイドリングストップ機能にはメリットもあるが、冬場には弱点があるのは事実。
この機能をキャンセルできる車種も多いので、必要に応じてオン・オフを使い分けることをお薦めしたい。
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