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【フルモデルチェンジ】ホンダ新型シビック サイズ/内装/エンジンが判明 タイプRは2022年登場

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【フルモデルチェンジ】ホンダ新型シビック サイズ/内装/エンジンが判明 タイプRは2022年登場

はじめに 11代目シビックとは

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

【画像】新型シビックと現行世代【細部まで見る】 全192枚

6月24日。ホンダは、2021年秋に発売予定の新型シビックを、オンラインで世界初公開した。

今回のモデルで11代目となるシビックは、ホンダを代表する車種の1つだ。

初代のデビューが1972年だから、来年の2022年はシビック生誕50周年にあたる。初代から7代目までは世界のベーシックカー的なモデルだったが、8代目以降はホンダを象徴するミドルクラスのモデルとなった。

現行型の10代目までで、シビックは世界の170を超える国と地域で、累計2700万台以上(2020年時点)を販売している。現行型も世界の10工場で5モデル(ハッチバック、セダン、クーペ、タイプR、Si=北米専用)が生産され、2020年の年間販売台数は68万台に達している。

なお、日本では現行型セダンの生産を2020年に終了。また、現行型タイプRなどを生産しているイギリス工場は2021年7月に閉鎖予定で、新型シビックの日本仕様は日本製となる。

その新型シビックのグランドコンセプトは「爽快シビック」。親しみやすさと特別な存在感を併せ持ち、乗る人全員が「爽快」になることのできるクルマを目指したという。

そんな「爽快シビック」の発売は今秋の予定のため、まだ詳細なスペックや装備、車両価格などは発表されていない。だが、エクステリア、インテリア、ダイナミクス性能の進化点などが発表されたので、その概要を紹介していこう。

新型シビック 外観

新型シビックのボディサイズは、全長4530×全幅1800×全高1415mm。ホイールベースは2735mm。

現行型より30mm長く、5mm低いが、車幅は変わらない。ホイールベースは35mm延長されている。

また、フロントのオーバーハングは15mm長くなったが、リアのオーバーハングは20mm縮められている。

すでに同社サイトでシルエット画像などは公開されていたが、ボディ形状は5ドア・ハッチバックとなる。だが、ロー&ワイドでリアクオーターガラスも備えたスタイルは5ドアクーペ的で、アウディのA5/A7スポーツバックなどを彷彿とさせる、美しいプロポーションが特徴だ。

フロントまわりでは、低重心で抜けの良いホリゾンタルモチーフを強調する薄型LEDヘッドライトや、ハニカムグリルが精悍でスポーティな表情をつくり出す。

サイドビューでは、広いグラスエリアが開放的なキャビンを強調し、ボディは薄くタイヤは大きく見せて低重心なスタイリングに。伸びやかさを印象づける強いショルダーも特徴的だ。

ロー&ワイドを強調したリアビューは、現行型のキャラクターラインである“C”ライングラフィックをスリークに進化させたコンビランプが目をひく。

運転しやすく開放的になれるキャビンを追求しながら、クーペのような流れるプロポーションを描き、前方視界の確保と美しいクルマの両立を目指している。

新型シビック 内装

インテリアは“爽快な朝”をテーマに、「すっきりとノイズレスな骨格とサーフェス」「気持ちに沿った使い勝手・導線」「感性に響く触感・フィードバック」を柱として開発された。

水平基調のインテリアはガラスエリアもスクエア。

「骨格とサーフェス」では、インパネの造形は窓の映り込みや落ちる影まで考慮した構造とし、パンチングメタルによるアウトレットメッシュは内部の構造を隠して価値観を高めている。

「使い勝手と導線」では、上下の目線移動を抑えた表示や、ドライバー側に5°傾けたシフトレバーやサイズを選ばないカップホルダーなど、運転席まわりの自然に使える機能操作を重視。

「触感・フィードバック」では、ドアインナーハンドルやインパネのスイッチなどは操作方法に合わせた形状とし、アームレストなどは表面処理/形状の一貫性を追求した。

現行型より延長されたホイールベースで室内の居住性は向上し、とくにリアシートは現行型と同等のヘッドクリアランスを確保しながら、スポイラー部分で50mmルーフボリュームを低減。

ラゲッジスペースは、後席の使用時でも446(EX)~452(LX)Lを確保した。

新型シビック シャシー

新型シビックでは、“爽快”のコンセプトにふさわしい、「質の高い軽快感」をシャシーのさらなる熟成で目指した。

現行型よりもホイールベースを35mm、リアトレッドを12mm広げ、直進性・旋回時の安定性を向上させている。

足まわりの細部にわたる熟成で、ハンドリングなどの動的質感を改善し、乗り心地・静粛性も向上、結果として燃費も高められた。

また、次世代衝突アセスメントである、J-NCAP20プロトコル新総合安全評価へ対応し、ファイブスター(☆5つ)の獲得を目指している。

高剛性のプラットフォームは各部の剛性を強化し、構造用接着剤の最適配置塗布(塗布長は現行比9.5倍)などにより、ボディのねじり剛性は現行型よりも19%向上。

また、ボンネットにはアルミ材、テールゲートは樹脂製とし、高ハイテン材の適切な採用や構造の進化が、より軽量で高剛性なボディを実現した。

空力面でも、樹脂製テールゲートエンドによるダウンウォッシュの低減、フロアアンダーカバーによる床下の流速向上、ホイール裏面から進入した空気の流出を抑えホイール側面の気流をスムーズにするなど、軽快なクルマの動きと静粛性を高めつつ走行抵抗も低減させている。

新型シビック パワートレイン/6速MTも

現在のところ、新型シビックに搭載されると発表されたパワートレインは、1.5LのVTECターボのみだ。

最高出力は182ps/6000rpm、最大トルクは24.5kg-m/1700-4500rpm。この数値は現行型の6速MT仕様に搭載されているものと同じだが、発生回転数が異なる(現行型は最高出力5500rpm/最大トルク1900-5000rpm)。

組み合わされるトランスミッションは、現行型と同様にCVTと6速MTを設定。

トルクオンデマンド制御の最適化や高効率ターボチャージャー&低圧損過給配置などにより、とくにCVT仕様では常用域である2000rpm弱から最大トルクが2kg-mも増した。ステアリングにはパドルシフトも備えている。

またCVT仕様にはドライブモードも設定され、シフトレバー脇のトグルスイッチで「ECON」「NORMAL」「SPORT」を切り替え、走行シーン・燃費などに応じて使い分けられる。

注目の6速MT仕様は、ショートストローク/高剛性を両立したシフトフィールや、ワイドレンジ・ギアレシオによる加速性能・燃費の両立で、操るよろこびを味わわせてくれるという。

なお、パワートレインについて冒頭に“現在のところ”と記したが、2022年には「タイプR」とハイブリッドの「e:HEV」も登場する予定だ。

新型シビック 装備

新型シビックの日本仕様は、標準グレードの「LX」と、スポーティ仕様で上級グレードの「EX」が設定される予定だ。

いずれもCVTと6速MTが選べる。駆動方式は、FFのみ。

グレードによって装備の差はあるが、ホンダ最新の安全運転支援システムである「ホンダセンシング」は、どちらにも標準装備。

フロントワイドビューカメラと高速画像処理チップを採用し、渋滞運転支援機能の「トラフィックジャムアシスト」の追加など、現行型から機能をさらに進化・充実させている。

また、夜間の対向車などに眩しさを与えず、良好な遠方視認性を提供する「アダプティブ・ドライビングビーム(EX)」をホンダとして初めて採用した。

快適装備では、フィット/ヴェゼルにも採用されている、運転中の操作しやすさや姿勢の安定を考慮したフレーム設計のシート、ワイドフローによる爽快な風をもたらすアウトレット、7.0インチ高精細フルカラー液晶パネルのメーター、ディスプレイオーディオ、ホンダコネクト対応ディスプレイなどを搭載。

なお「EX」のための装備としては、前述のアダプティブ・ドライビングビームに加えて、12スピーカーのBOSEサウンドシステム、運転席8way/助手席4wayパワーシート、ワイヤレスチャージャー、フルグラフィックメーター(10.2インチ高精細フルカラー)を装備することが明らかになっている。

グレードによる違いや一部オプションのものもあるが、クラストップレベルの充実ぶりだ。

新型シビック 公表されたスペック/追加車種

前述のように、新型シビックの日本における発売は、2021年秋を予定。

主要諸元は、現時点では一部のデータのみ公開された。詳細なスペックおよび日本価格は、今後明らかになる。

ボディサイズ

全長:4530mm
全幅:1800mm
全高:1415mm
ホイールベース:2735mm

パワートレイン

・1.5Lターボ(シビックLX/EX共通)
最高出力:182ps/6000rpm
最大トルク:24.5kg-m/1700-4500rpm
トランスミッション:CVT、6MT

なお、「タイプR」とハイブリッドの「e:HEV」は、2022年に登場するとホンダは発表している。

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