現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > ホンダF1田辺TD予選後会見:僅差でポールに届かずも「ペレスの加入でチーム力の底上げを実感」角田はPUを交換へ

ここから本文です

ホンダF1田辺TD予選後会見:僅差でポールに届かずも「ペレスの加入でチーム力の底上げを実感」角田はPUを交換へ

掲載 更新 1
ホンダF1田辺TD予選後会見:僅差でポールに届かずも「ペレスの加入でチーム力の底上げを実感」角田はPUを交換へ

 今週末の第2戦エミリア・ロマーニャGPの予選は、ホンダ勢4台にとって悲喜こもごもの結果となった。レッドブルは2戦連続のポールポジションは逃したものの、2、3番グリッド。しかも新加入のセルジオ・ペレスが、キャリア初のフロントロー獲得を果たした。アルファタウリはピエール・ガスリーが開幕戦からの好調を維持して、今回も5番手につけた。しかし角田裕毅はQ1のアタック中にスピン、マシンを大破させるほどのクラッシュを喫した上に、レースは最後尾グリッドからのスタートとなった。

 そんなルーキーの洗礼を受けた角田の事故について「やっちゃった、という感じですね」と語るホンダF1の田辺豊治テクニカルディレクターだったが、同時に「こういう場合、変な負のループに入ってしまう恐れもありますが、角田くんの場合それはないでしょう。成長の糧にしてくれればと思います」と、期待を寄せていた。

約2年ぶりに僚友に敗れたフェルスタッペン「僕はロボットじゃない。たまにはミスをする」レッドブル・ホンダ/F1第2戦予選

────────────────────

──2戦連続ポールポジション獲得とはなりませんでした。

田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):ちょっと残念です。ただタイム差は非常に僅差ですし、2番手に新加入のペレス、3番手に(マックス)フェルスタッペンが入った。ふたりともQ3の最終アタックでクルマをまとめきれなかったということで、一方のルイス・ハミルトン(メルセデス)はさすがでしたね。マシン性能差は非常に拮抗してることを今回の予選で強く感じました。

 決勝レースはまた違った展開になると思いますが、車体、パワーユニット(PU)、ドライバー、チーム、各要素がきちっと機能して、戦えればと思います。

──アルファタウリ・ホンダは、明暗が分かれました。

田辺TD:ガスリーは、いいラップを刻みましたね。タイム抹消などがあって不安定かなと思ったのですが、Q3でしっかりまとめてきた。逆に他の選手(ランド・ノリス/マクラーレン)のタイム抹消に助けられたりもしましたが、5番手。しかもポールからのタイム差も非常に少ないという、いい結果でした。

 一方の角田はQ1アタック中に後ろからぶつかってしまった。残念ですが、クルマ自体はいい仕上がりを見せていました。オーバーテイクの難しいサーキットですが、ポジションを上げてくれればと思います。昨年は予選は良かったのですが、レースはいろいろあって完走は(ダニール)クビアト1台だけでした。今回は4台完走を目指したいです。

──レッドブル・ホンダは今回も、メルセデスとの一騎打ちになりますか?

田辺TD:向こうはバルテリ・ボッタスがやや沈んでいるのに対して、こちらは2台が2、3番グリッドの位置にいる。しかもペレスがソフト、フェルスタッペンがミディアムタイヤと、違う戦略を取れる。ペレスの加入で、チーム力は確実に底上げされていることを感じます。

──角田選手のクラッシュで、PUやギアボックスへのダメージはありましたか?

田辺TD:マシン後部が大破していますから、PUはそっくり交換します。ギヤボックスもバラバラでしたので、交換すると思います。現在ダメージ状況を把握中ですが、これから交換作業に入ります。
──ダメージの度合いは今後詳しく解析すると思いますが、目視した限りで明らかに使えない状態だとか、わかっていることはありますか。

田辺TD:これから詳しく調べますが、具体的に何が起こったかはそのうちみなさんもわかると思います。

──予選後、角田選手と話す機会はありましたか。

田辺TD:残念ながら、顔は合わせていません。

──田辺さんの個人的な感想でけっこうですが、あの事故はルーキーらしいミスだったのでしょうか?

田辺TD:そうですね。本人もプッシュしすぎたと公式コメントで言っていますが、そこまでの区間タイムはかなりいいペースで来ていた。やっちゃった、という感じでしょうね。ただそういう経験をして、そこから学んでさらに成長してくれればと思います。こういう場合、変な負のループに入ってしまう恐れもありますが、角田くんの場合それはないでしょう。成長の糧にしてくれればと思います。

──イモラはアイルトン・セナが亡くなったサーキットで、ホンダとしても思い入れのある場所だと思います。田辺さんは今回も、セナ像まで行きましたか?

田辺TD:木曜日に会ってきました。去年やその前同様、挨拶をしてきました。第2期当時はここで何度もシーズン中テストをしたこともあって、サーキットに限らず非常に馴染みのある土地ですね。コロナ禍のレースで美味しいイタリア料理を堪能できないのは残念ですが、昔堪能した味は今も強く記憶に残ってます。セナの思い出も含めて、思い入れのある町ですね。

こんな記事も読まれています

もしや未来のレジェンドか!?!? 次世代電気自動車「Honda0(ゼロ)シリーズ」が衝撃 しかもほぼそのまま市販モデルになるってマジか
もしや未来のレジェンドか!?!? 次世代電気自動車「Honda0(ゼロ)シリーズ」が衝撃 しかもほぼそのまま市販モデルになるってマジか
ベストカーWeb
ガルウイングにした本当の理由は? AMG初の独自開発「SLS AMG」はメルセデス・ベンツ「300SL」の再来でした
ガルウイングにした本当の理由は? AMG初の独自開発「SLS AMG」はメルセデス・ベンツ「300SL」の再来でした
Auto Messe Web
RB、アイウェアブランド『HUGO Eyewear』とのパートナーシップ締結を発表
RB、アイウェアブランド『HUGO Eyewear』とのパートナーシップ締結を発表
AUTOSPORT web
「見た目」にビビなら買い! 日産ジューク・ハイブリッドへ試乗 内装とデジタル技術をアップデート
「見た目」にビビなら買い! 日産ジューク・ハイブリッドへ試乗 内装とデジタル技術をアップデート
AUTOCAR JAPAN
フォーミュラEが面白い! 日産とシェルの関係や過去のシーズンを知って、今期後半をもっと楽しもう
フォーミュラEが面白い! 日産とシェルの関係や過去のシーズンを知って、今期後半をもっと楽しもう
Auto Messe Web
アストンマーティン代表、ストロールへの裁定は厳しいと語る「しっかりと理解されないまま判定が下された」/F1第5戦
アストンマーティン代表、ストロールへの裁定は厳しいと語る「しっかりと理解されないまま判定が下された」/F1第5戦
AUTOSPORT web
ヨシムラSERTが転倒後に追い上げ優勝、3ART綿貫も3位。TSR、Étoileは無念のリタイア/EWC第1戦ル・マン24時間
ヨシムラSERTが転倒後に追い上げ優勝、3ART綿貫も3位。TSR、Étoileは無念のリタイア/EWC第1戦ル・マン24時間
AUTOSPORT web
ホンダの「V8スポーツカー」!? 500馬力超えの「FRマシン」! “NSX後継機”目された「HSV-010」とは
ホンダの「V8スポーツカー」!? 500馬力超えの「FRマシン」! “NSX後継機”目された「HSV-010」とは
くるまのニュース
アルファ・ロメオ 車名に "ケチ" つけた政治家へ苦言「名前より雇用守る努力をせよ」 中国企業に危機感
アルファ・ロメオ 車名に "ケチ" つけた政治家へ苦言「名前より雇用守る努力をせよ」 中国企業に危機感
AUTOCAR JAPAN
「彼は僕を見てさえいなかった」リカルド、接触時のストロールのオンボード映像を見て激怒/F1第5戦
「彼は僕を見てさえいなかった」リカルド、接触時のストロールのオンボード映像を見て激怒/F1第5戦
AUTOSPORT web
ハースのヒュルケンベルグが10位「最大限の結果を出した。重要な1点」小松代表は「完璧なレース」と喜ぶ/F1中国GP
ハースのヒュルケンベルグが10位「最大限の結果を出した。重要な1点」小松代表は「完璧なレース」と喜ぶ/F1中国GP
AUTOSPORT web
アロンソ「セーフティカーで戦略変更も、良いレースに。1周でいいからトップを走りたかったけどね」/F1中国GP
アロンソ「セーフティカーで戦略変更も、良いレースに。1周でいいからトップを走りたかったけどね」/F1中国GP
AUTOSPORT web
乗って納得の「ロープライス実力派」 ホンダWR-Vは背伸びしない、等身大のパートナー
乗って納得の「ロープライス実力派」 ホンダWR-Vは背伸びしない、等身大のパートナー
AUTOCAR JAPAN
ハミルトン「極端なセットアップ変更が、かつてないレベルのアンダーステアを引き起こした」メルセデス/F1中国GP
ハミルトン「極端なセットアップ変更が、かつてないレベルのアンダーステアを引き起こした」メルセデス/F1中国GP
AUTOSPORT web
経験を信じたWRTとリスクを避けたマンタイ。雨中のタイヤ選択がLMGT3上位の明暗分ける/WECイモラ
経験を信じたWRTとリスクを避けたマンタイ。雨中のタイヤ選択がLMGT3上位の明暗分ける/WECイモラ
AUTOSPORT web
レクサスが新たな「小さな高級車」展示! 全長4.2m級でも上質さ健在!? 「LBX」の実車見たユーザーの反響は? in 菅生
レクサスが新たな「小さな高級車」展示! 全長4.2m級でも上質さ健在!? 「LBX」の実車見たユーザーの反響は? in 菅生
くるまのニュース
【カーコーティング技術を住宅設備に】総合家庭用品メーカー「レック」と「KeePer技研」が共同企画した家庭用水まわりコーティング剤が販売開始
【カーコーティング技術を住宅設備に】総合家庭用品メーカー「レック」と「KeePer技研」が共同企画した家庭用水まわりコーティング剤が販売開始
driver@web
先行ピットインを決めたディクソンが逆転勝利。初参戦プルシェールは11位完走/インディカー第2戦
先行ピットインを決めたディクソンが逆転勝利。初参戦プルシェールは11位完走/インディカー第2戦
AUTOSPORT web

みんなのコメント

1件
  • 何で 決勝終了後に この記事?
    ちょっと時間感覚が狂う。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村