新GTスーパーカー
text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)
【画像】フォード GTリキッドカーボン/ガルフ・レーシング・ヘリテージ、従来モデルと比べる【もっと見る】 全50枚
フォードは、今年発売予定の新型フォードGTに、パワーの増強、標準機能の追加、メカニックの微調整などのアップデートを加えることを明らかにした。
その内容は、昨年発売されたサーキット専用GTマーク2に、インスパイアされたものとなっている。
既存の3.5LツインターボV6エンジンに、高エネルギー点火コイルと、高温での性能を向上させる新しいタイプの「ギャラリークールド」ピストンの追加により、656psから669psへ出力をアップさせることに成功している。
リア部分には、空気の流れを50%アップさせる新しいバットレス・シェイプが採用されており、大型のインタークーラーは、負荷がかかった状態でのターボチャージャーの動作の安定性を高める。
サスペンションも、サーキットモードに調整され、ボディコントロールが強化されている。
これまではオプションだった、スロベニアのメーカー、アクラポビッチ製のチタン・エグゾーストシステムが標準装備となっている。
GTの独特なエンジンノイズを維持しながら、標準ユニットと比較して約4kgの軽量化を実現する。
新しい特別バージョンの導入
フォードはまた、フェラーリ488のライバルとなる、新しい特別バージョンの導入を発表している。
GTリキッドカーボンは、クリアコートで覆われた、カーボンファイバー製のボディパネルを採用しており、カーボンファイバーのテクスチャーを外から見ることができる。
カーボンファイバー・ホイールセットが標準装備されている。
オプションには、チタン製ホイールボルト、6ポイント・レーシングシートベルト、レーシング・ストライプが含まれる。
また、1968年と1969年にルマンで優勝したオリジナルのGT40が、今年、オレンジ、ブルーと、新しいデバイディング・ラインをまとった、ガルフ・レーシング・ヘリテージとして蘇る。
レーシングスタイルのナンバーも9から6に変えられている。
アップグレードされたGTは、現在アメリカでオーダーが可能だが、フォードの広報担当者は、イギリスへの導入の計画はないと述べている。
このモデルのグローバル生産は、2022年に終了予定となっている。
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