2021年8月発売のMT-09と7月発売のMT-09 SPの2台をそろえ、持ち前の爽快なフットワークを公道で存分に堪能してきた。新型の乗り味や装備を徹底的に紹介しよう。
文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:南 孝幸
ヤマハ「MT-09 ABS / SP」インプレ・解説(宮崎敬一郎)
本来の魅力の身軽さをイージーに堪能できる
ホンダ新型「スーパーカブC125」&「モンキー125」登場!
新型のMT-09は、歴代の中で最もパワフルでありながら、最も扱いやすいバイクに仕上がっている。初期型の暴れん坊キャラから、歴代モデルは進化とともに徐々にマイルドになってきたのだが、ここへきて、ようやく一般ライダーがラフに扱っても制御できるドライバビリティを手に入れた印象だ。
もちろん、MT-09の走りを支える圧倒的な軽さとパワーは走りの魅力の核だ。新型はピークで8馬力アップし、低中回転域のトルクにコシが出た。排気量が大きくなった分の余裕もあるだろうが、完全なエンジン特性の変更だ。これが扱いやすさを生んだ。
リフトコントロールのおかげもあって、Dモード(パワーモード)を「1」にセレクトしてフル加速しても、勝手にパワーリフトすることは希になった。ただ、トルクの抽出量もスロットル操作でリニアにコントロールできるので、こうした電制アシストに頼らずともリフトさせずに強力に加速できる。
このエンジンに加え、足回りとフレームがいい仕事をしている。スタンダードのショックは特にというわけでではないのだが、ひと言でいうと落ち着きがいい。
サーキットでの試乗でも体験したが、それまでなら相当慎重に操作しないと前後輪ともに踏み抜けていた場所、細かいギャップが連続する箇所をかなり開けて走ることができたのだ。減衰力とバネのバランスが見直されている。これが今回のモデルチェンジでいちばん歓迎したい改良箇所だ。
この足回りをさらにグレードアップした仕様が「SP」。フロントのKYB製フォークも、リアのオーリンズもフルアジャスト可能だ。バネも減衰も強いものがバランスされており、初期設定でもその強さがスタンダードよりピッチングの少なさを実感させる。
だが、初期作動のスムーズなハイグレードショックだ。乗り心地はスタンダードよりずっといい上に、荒れた路面のフルバンクでより大きなパワーをかけたまま立ち上がれたりもできる。スタンダードに対し、全ての感触が上質になっているのだ。SPは、扱いやすくて元気のいいストリートスポーツに仕上がっている。
新型MT-09は、今までの「素人が使いこなすのは大変」という「毒」が完全に抜けた。でもその強烈な瞬発力や、身軽なフットワークなど、中身は生粋のファイターのまま。「爪を隠した」扱いやすいスタンダードスポーツだ。
ヤマハ「MT-09 ABS / SP」カラーバリエーション
MT-09 ABS
パステルダークグレー
ディープパープリッシュブルーメタリックC
マットダークグレーメタリック6
MT-09 SP ABS
ブラックメタリックX
【アンケート】あなたはどのカラーが好きですか?
お好きなカラーをポチっとお選びください。投票後、集計結果をご覧いただけます。
元サイトで投票・回答ヤマハ「MT-09 ABS / SP」ライディングポジション・足つき性
シート高:825mm
ライダーの身長・体重:176cm・68kg
シートは高めで、大柄なライダーでもヒザの曲がりもきつくない、非常にスリムなレイアウト。ホールドも自然。ハンドルを押さえつけるのに都合の良い形状なので、暴れる車体をコントロールしやすい。
ヤマハ「MT-09 ABS / SP」各部装備・ディテール解説
ヤマハ「MT-09 ABS / SP」主なスペック・価格
[ 表が省略されました。オリジナルサイトでご覧ください ]
[ アルバム : 【写真34枚】ヤマハ「MT-09 ABS / SP ABS」 はオリジナルサイトでご覧ください ]
文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:南 孝幸
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
ホンダが「新型SUV」発表! トヨタ「ハリアー」サイズの「“クーペ”ボディ」採用! 斬新デザインがカッコイイ「e:NS2」中国で予約受付開始へ
ホンダが新型「軽バン」発売!“ 柱無い”斬新モデル、反響は? 6速MT&CVTの「N-VAN」136万円から
「ランクル250販売前線」悲喜こもごも?? 意外に多い「辞退客」とは? ディーラーごとに対応は千差万別だった
「新大阪駅ほぼ直結高速」実現間近? 新御堂筋の“ぐるぐるランプ”が見えてきた 「淀川左岸線」万博の準備着々
新東名は“3年後”に全線開通!? 「あと少し…」でも2度延期なぜ? 反響は? 最後の25km「未完成区間」とは
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?