マクラーレンF1チームのアンドレア・ステラ代表は、第6戦マイアミGPの中で同チームのオスカー・ピアストリとランド・ノリスが他チームのドライバーに対してつけたギャップに「驚いた」ことを認め、『MCL39』の設計、とくに「タイヤへの負担を軽減する」という点で「エンジニアリングチームが素晴らしい仕事をした」と称賛した。
ステラは「ここで経験したような高温のコンディションでは、それがより大きな要因になる」と説明し、次のように続けた。
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「とくにオーバーヒートなど、タイヤにとって厳しい状況のとき、我々のマシンはつねにタイヤを適切な動作範囲に保つことに成功しているようだし、タイヤに負担をかけにくい。これは、非常に優れたエンジニアリングの賜物だ」
「私たちはタイヤに影響を与えるマシンのあらゆる特性を総合的に検討した」
さらに詳細を語った同氏は、「我々のマシンは暑いときでも、ボディワークの観点から見ると比較的密閉されていることがわかる。冷却システムやマシンレイアウトにも、優れたエンジニアリングが投入されているためだ。だからこのような状況では、マクラーレンのエンジニアリングの優越性が、これほどまでに違いを生み出せるレベルに達していることがわかると思う」と述べた。
24時間後、ステラがレッドブルを、「非常に競争力のあるマシンを持っているにもかかわらず、自分たちを敗者に仕立て上げるストーリーを巧みに作り上げている」と揶揄する記事が出て大きな話題を呼んだ。
ピアストリがライバルに37秒以上の差をつけてトップでフィニッシュした後、ステラは、「今日のギャップがこれほど大きかったことに少し驚いている」と認めた。
さらに彼は、「タイヤマネジメントの観点からアドバンテージがあるとは思っていたが、そのタイヤマネジメントのアドバンテージがレースを通してこれほどの差につながるとは思っていなかった」と付け加えた。
その後、前回の発言に触れたステラは、「予選でのパフォーマンスについてコメントしたが、私自身も、予選ではマシンが期待したほどのパフォーマンスを発揮しなかったことを認めたと思う。ニュータイヤと燃料タンクがほぼ空の状態では、限界までマシンの能力を引き出すのが少し難しくなる」と説明し、「レースでは連続してラップを走行するが、高温のコンディションで少しデグラデーションが発生した際に、マシンのパフォーマンスが非常に優れているように見えるのが明らかだ。これは、非常に的を絞ったエンジニアリング作業の結果だと改めて言いたい」と続けた。
2026年に新たなテクニカルレギュレーションが施行されるという計画があるなかで、ステラはチームがタイヤ管理の優位性を引き継げると予想している。
「引き継げる基本的な要素もあるし、現行レギュレーションにおける我々のマシンのプラットフォームのように、プラットフォームの絶え間ない進化と改良といった側面もある。我々はいま、そのことをよく理解しているが、理解という点ではいくつかの基本的な要素は来年のマシンに引き継げると考えている」
しかしステラは、次の技術レギュレーションが大きく異なることを挙げ次のように認めた。「他のいくつかの要素は、たとえばタイヤの挙動に影響を与える空力面を考慮する場合のように、このマシンから来年のマシンにどのように移植するかを理解する必要がある」
「2026年規定のダウンフォースの空力レベルとマップの形状は明らかにまったく異なるため、この種のレギュレーションで蓄積してきた知識を完全に異なる一連のレギュレーション、空力レベル、マップにどのように移行するかを考える必要がある。現在のレギュレーションで見てきたように、新しいレギュレーションでも継続的な改善のプロセスがさらにあるだろうと予想している」
[オートスポーツweb 2025年05月08日]
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みんなのコメント
ワークスと違い、カスタマーはPUを受け取らない事にはシャシーを煮詰める事は出来ないわけだし。
開発凍結で煮詰めに煮詰まった現行レギュレーションで培ったデータを、果たして新レギュレーションに流用できるのだろうか・・・。