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ダイハツ タフトの発売後3カ月間の売れ行きと軽自動車のSUV市場が急成長した背景

2020年6月、軽自動車SUVのダイハツ タフトがデビューした。激戦の軽トールワゴン市場ではあるが、発売1カ月で1万8000台を受注し好調な滑り出しを見せた。ダイハツ タフトが好調な理由と、その後の販売動向を見てみよう。

販売台数で強敵スズキ ハスラーに一歩及ばず。しかし...
2020年6月10日に、ダイハツ タフトが新発売された。タフトのネーミングは1984年以来、36年ぶりの復活で、その由来は「Tough & Almighty Fun Tool(タフ&オールマイティ ファンツール)」の頭文字だ。意味は、堅牢でどこでも使える楽しい道具といったところか。

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タフトは1630mmの高い全高を持つトールワゴンボディの軽自動車クロスオーバーSUVで、タント/ロッキーに次ぐDNGA第3弾だ。SUVらしく最低地上高を190mmと高めに設定し、アプローチアングル27度、ディパーチャーアングル58度を確保。また、ぬかるみや凸凹道でのタイヤの空転を防止するため、駆動系にグリップサポート制御を備える。駆動方式はFFと4WDだが、4WDはフルタイム方式でオンロードユースを主体となる。

ライバルは言うまでもなく、同じく軽クロスオーバーSUVのスズキ ハスラーだ。また全高やキャラクターを考えると、スズキ スペーシアギアや三菱 eKクロスなどもライバル車としては欠かせない存在だ。

激戦区の軽自動車市場で、ダイハツ タフトは発売後1カ月の初期受注で1万8000台を記録した。もっともこの受注台数は予約商談会の始まった4月からの累積で、ひと月あたり約5000台の受注となる。全国軽自動車協会連合会によれば、発売翌月の2020年7月に6300台、8月に5292台、9月に6873台が届出され、月間販売目標台数の4000台を楽々とクリアしている。

一方、2020年1月にフルモデルチェンジした軽クロスオーバーSUV市場の王者、スズキ ハスラーは7月に8831台、8月に6384台、9月に7757台を届出。タフト登場の影響で台数減になるかと思われたが、デビューから半年以上経過した現在も堅調に推移している。ダイハツ タフトは、台数でスズキ ハスラーに勝つまでは至っていないものの、かなり肉薄している。販売が好調な理由は次のように考えられる。

ダイハツユーザーの代替え需要を的確にカバーしたタフト
1. DNGAによる高い車両性能
2. スカイフィールドトップによる開放感と、タフでスクエアなデザイン
3. タフト以前の多くのダイハツ車の受け皿になっている

まずは1について。DNGAはダイハツ流TNGAのこと。TNGAは自社車両の部品を共通化することでコストを減らしつつ、部品の品質を向上させてより良いクルマを作ろうというトヨタ流自動車製造の方針のこと。そのレクサス版がLNGAであり、ダイハツ版がDNGAというわけだ。タフトはDNGAの第3弾で、第1弾のタントや第2弾のロッキーと多くの部品を共有している。小型車のパーツが軽自動車に使用されるのだから、品質は車格を超えるはずだ。

また、TNGA思想の下で開発されるシャシはトレッドをワイドに、重心を低くして車両の操縦安定性を高めている。DNGA採用とはいえタフトは軽自動車、トレッドのワイド化に限界がある。しかし低重心化は実現できており、1630mmと比較的低い全高との相乗効果で、安定感のある走りを見せる。軽自動車枠を超えた高品質と走りの良さが、好調なセールスにつながっているようだ。

2について。スカイフィールドトップが実に良い。フロントシートの頭上にあるサンシェードを開くと、前方を向いていてもスカイフィールドトップからの景色が自然と視界に入り、開放感を感じ、まるでフロントガラスがルーフまで伸びているかのように感じられる。従来のクルマで得られなかった広大な前方視界を日常的に得られるのは、大きな魅力となっている。

また、曲面を巧みに取り入れた直線基調のスクエアでボクシーなデザインや、存在感のある黒色の前後フェンダーがSUV感を演出し、タフさやワイルドな印象も醸し出す。タフトとは異なる可愛らしいデザインを持つスズキ ハスラーとの差別化も、図られているように感じる。スカイフィールドトップも含めたデザイン性はダイハツのソリューションであり、販売台数増加の一因となっていると思われる。

3について、ダイハツ タフトの商品企画は実に良く練られていると思う。というのは多くのダイハツ車の受け皿になっているからだ。直線でスクエアなボクシーデザインは、1999年にデビューしたネイキッドに通じる。ネイキッドは車名どおり裸の車で、普通なら隠すはずの鋼板のプレス跡、ドアヒンジ、ネジまでも丸裸だった。ダイハツ東京販売によれば、ネイキッドのデザインに好感を感じつつも購入に至らなかった方たちが、タフトのデザインに好感を持ち購入に至ったケースがあるという。

また軽クロスオーバーSUVという観点で見ると、2020年3月に終売となったキャスト アクティバの後継車種としてタフトを投入したと考えられる。キャストは2015年に発売された車種で、デビューから5年目の2020年は2度目の車検の時期にあたり、まさに代替需要期だ。タフトは、キャスト アクティバユーザーの代替需要を見込んだ車種でもあり、その計算どおりに売れている。

ダイハツ タフトに搭載される次世代スマートアシストも販売増にひと役買っている。3年半ぶりにステレオカメラを一新したもので、従来より前方視界の認識能力が向上して夜間の歩行者検知も可能となった。認識能力の向上に合わせた制動制御のプログラミングも改良されているはずで、安全性の向上が図られている。この最新システムを搭載した軽自動車はタフトとタントだけで、これが購入の決め手になるケースもあるという。

最後に、軽自動車のモデルサイクルの長さもひとつの要因として挙げられるのではないだろうか。タフトのライバルともなり得る軽トールワゴン市場は、ワゴンRやムーヴなど多くの競合車が存在する。しかし、そのいくつかはモデルチェンジから年月が経過したモデルもあり、市場活況の妨げになっているとも言われてる。そんな情勢下で新発売となったダイハツ タフトが話題を集め、受注が集中するのも道理というものだ。(文:猪俣義久)

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