レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1第7戦モナコGPでポール・トゥ・ウィン。ただ、雨がレース後半に襲来したことで、その道程は決して楽なものではなかったとレース後に彼は振り返っている。
レース序盤、フェルスタッペンはポールポジションから快調に飛ばしながらも、降雨の可能性を考慮し、スタート時に履いたミディアムタイヤをセーブして走った。2番手のフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)もハードタイヤでレース後半まで粘り続けた。
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そして78周レースの53周目あたりから雨が徐々にコースを濡らしはじめるも、コースの大部分はドライという路面状況。フェルスタッペンはスリックタイヤからウェットへと切り替えるタイミングを待ち、コースに留まり続けた。
サーキット東側から雨が勢いを増し、フェルスタッペンはトンネル手間のポルティエでコントロールを失い、アウト側のウォールにマシン左側をヒット。しかし大きなダメージはなくピットへたどり着き、インターミディエイトへと交換した。
アロンソがウェットではなくスリックに交換するというギャンブル戦略を外したこともあり、フェルスタッペンは首位をキープしただけでなく、差を広げてコースに戻ることができた。
フェルスタッペンは危うく勝利を失いかけたものの、ウォールとの軽い接触で済んだことに安堵したという。
「リヤをロックアップしてしまい、何もできなかった」とフェルスタッペンは振り返る。
「だからドリフトしながらコントロールしようとしたんだ」
「運の良いことに、ある意味ウォールがあれ以上滑るのを止めてくれたんだ」
またフェルスタッペンはレース序盤、アロンソと異なるタイヤ戦略を獲ったことでステイアウトを強いられたと説明している。
「最初、僕はミディアムタイヤを履いていて、フェルナンドはハードを履いていたから、かなり厳しい状況だった。僕らは長く走りたくなかったけど、ステイアウトするしかなかったんだ」とフェルスタッペンは説明する。
「タイヤはグレイニング(ささくれ摩耗)が出ていたし、その段階を過ぎるのに数周かかった。その後ペースは少し上げられたけど、ドライブするには厄介な状況が続いたんだ」
「トップにいる時は、あまりハードにプッシュしたくはないし、かといってタイムを失いたくもない。難しい展開だったよ」
「それで雨が降ってきて、何が起こっているのかよく分からなかった。何度もウォールに当たって、とても難しかった。でも、それがモナコだよね」
フェルスタッペンはこれで今季4勝目。チームメイトでドライバーズランキング2番手のセルジオ・ペレスは予選でのクラッシュにより最後尾からのスタートとなった上、レースでは接触と4回のピットストップによってフェルスタッペンから2周遅れの16位でチェッカーを受けている。その結果、フェルスタッペンはペレスに対して39ポイントまでリードを広げた
自身2度目のモナコGP勝利を挙げたフェルスタッペンは、次のように続ける。
「優勝できて本当に嬉しいし、今回のような天候でも落ち着いて走れたし、優勝できた」
「チームとしても沢山ポイントを稼げたし、最高だね」
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