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【海外試乗】BMW X1は見た目も走りも価値ある納得の進化ぶりだった

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【海外試乗】BMW X1は見た目も走りも価値ある納得の進化ぶりだった

BMWのエントリーSUV、X1が大幅な改良を受けて新たな魅力を手に入れた。大型のキドニーグリルや新デザインのフロントバンパーなど、インパクトたっぷりだ。(Motor Magazine 2019年12月号より)

彫りの深さが強調されたフロントグリル
BMWが2009年から市場に送り込んだコンパクトSAV X1は大ヒット。2015年に登場した2代目のX1もSUVブームの波に乗って、2018年は28万台以上が世界市場へ出荷された。

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しかし、このクラスではフォルクスワーゲンがTロックやTクロスを投入、さらにアウディA3がフルモデルチェンジを果たし、2020年にはメルセデス・ベンツが新型GLAを送り込むなど群雄割拠、4年を経たX1もLCI(ライフサイクルインパルス=フェイスリフト)を受けるに至った。

2019年型のX1をフロントから見ると、まずキドニーグリルがほかのBMWファミリーのように中央が繋がったことで即座に旧モデルと区別できる。さらにウインカーがヘッドライトの上に、また丸型フォグライトは消え失せて左右の大型化されたエアインテーク内に長方形となって引っ越した。フロントデザインは全体的に彫りが深くなりダイナミックでスポーティな好印象を与えている。

一方、リアの変更は控えめ。わずかにスカート部分がボディカラーと同色に、そして左右のマフラーカッターの直径が70から80mmと大きくなって力強さをアピールしている。

また、インテリアは正面にスピード&タコメーターのツインアナログメーターが並び、ダッシュボード中央上には10.25インチのスクリーンが立っている。まだ最新のOS7.0は採用されていないが、フェイスリフトを機にOS5.0から6.0へアップグレードされ操作性は向上している。

さらにインテリアの精緻なステッチに見られる仕上げ、使用材料の質感は、ここ数年あまり評価されなかったBMWの印象を覆すほど改善されている。いや、それ以上にインテリアの照明、そして乗車時に路面を照らすエントリーライトなどこのクラスでは見かけない凝った装備まで展開している。

パワートレーンもアップデートされた。ガソリンとディーゼル搭載車は最新の排出ガス規制ユーロ6-tempをクリア、さらにsDrive 16dとxDrive 25dは2020年から施行されるユーロ6dに対応している。

直3搭載のエントリー版も実用面は十分である
試乗に駆り出したのはトップモデルのxDrive 25iで、2L直4ターボエンジンは最高出力231ps、最大トルクは350Nmを発生する。8速ATとの組み合わせでカタログ値では0→100km/hを6.5秒で加速、最高速度は235km/hである。

まず、まずアウトバーンに乗り出して気がつくのはスムーズな8速スポーツと、十分にパワフルでペダル操作に対して鋭いピックアップを持つターボエンジンのマッチングの良さだ。さらに高速域での直進安定性も優れており、さすがiはダイナミックなトップモデルらしさを示してくれる。

しかし、このX1がもっとも本領を発揮するのはコーナーに富んだカントリーロードである。ハンドリングの操作感はやや重いけれど、ダイレクトで路面のインフォメーションを確かに伝える。

そしてフロントのストラットとリアのマルチリンクの組み合わせで安定したロードホールディングを提供してくれる。ただし、波上のデコボコが続く路面ではやや硬め。スポーティなセッティングはやや大きな上下動をパッセンジャーに伝える。

この他にエントリーモデルとしてのX1 sDrive 18iも用意されている。こちらは1.5L直3ターボで、最高出力140psと最大トルク220Nmを発生し0→100km/hを9.7秒でこなし、最高速度は205km/h。3気筒とは思えないほどスムーズでパワフルなエンジンとユーティリティに富んだキャビンは、日本での日常シーンでも十分に通用するクロスオーバーになるだろう。(文:木村好宏)

試乗記一覧

■BMW X1 xDrive 25i主要諸元
●全長×全幅×全高=4439×1821×1598mm
●ホイールベース=2670mm
●車両重量=1670kg
●エンジン= 直4DOHCターボ
●排気量=1998cc
●最高出力=231ps/5000rpm
●最大トルク=350Nm/1450-4500rpm
●駆動方式=4WD
●トランスミッション=8速AT

[ アルバム : BMW X1 はオリジナルサイトでご覧ください ]

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