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[’22前期版] 国産新型バイクカタログ:50cc原付一種総まとめ

掲載 更新 16
[’22前期版] 国産新型バイクカタログ:50cc原付一種総まとめ



残念ながらレシプロ原付一種は、スクーターであってもガラパゴス化し、緩やかな減少を辿っているのが現状。カーボンニュートラルに舵を切った時世に合わせ、このクラスは電動化が進む。EVビジネスバイクの拡充が、パーソナル&ファンへの期待に繋がるだろう。

●文:ヤングマシン編集部(伊藤康司/田宮徹/宮田健一)

原付一種クラスの最新潮流:レシプロ原付一種に変化ナシ。ビジネス車はEVに置換

かつて原付モデルは通勤や通学に重宝され、遡ればスポーツ車も多数存在した。しかし最近はラインナップに変化がなく、カラーチェンジで継続…と寂しい状況が続いている。50ccの原付一種モデルは、ほぼ日本独自の規格のため高コストだったり、2段階右折や走行車線など原一のみの交通ルールもあり、需要の減少に影響していると思われる。近距離移動ならば電動アシスト自転車の方が利便性が高い部分もあるだろう。

そんな状況にある中で、ホンダが頑張っている。ファンバイクとしてクロスカブをラインナップしたり、スクーターもヤマハにOEM供給を行なっている。電動モデルもベンリィe:に加え、3輪のジャイロe:や新たにキャノピーe:も追加。現時点では官公庁や法人向けのリース/発売のみだが、ホンダはパーソナル領域やファン領域にも投入すると発表しており、期待が持てる。電動バイクは航続距離や製品価格の面など超えるべきハードルは少なくないが、カーボンニュートラルの観点だけでなく、本誌で予測した「電動モトコンポ」のような車載バイクやファンな楽しみといった、独自の方向性で発展していく可能性は大いにあるだろう。

ホンダ スーパーカブ50/プロ:もはや日常生活用品!

空冷横置き単気筒は30km/h定地で105.0km/L、WMTCモードでも69.4km/Lの驚異の低燃費を誇る。クラッチ操作不要の4速ミッションは停車時のみロータリー式になる。カラーは黄/薄茶/青/緑。前後14インチタイヤとバスケット&大型キャリア装備の「プロ」も揃う。

ホンダ クロスカブ50/くまモン:野山をトコトコ楽しむ

レッグシールドを省いたフレームカバーや武骨なライトガードでタフギアに変身したカブ。フォークブーツや大型マッドガード、迷彩柄の専用メーターも冒険心をくすぐる。小径14インチタイヤと薄めのシートで足着き性に優れ小回りが利く。カラーは緑と白で「くまモン」もアリ。

ホンダ タクト/ベーシック

アイドルストップを備える「タクト」と、シート高を15mm下げた「タクトベーシック」を用意。インナーラックや大型フックなど実用面も充実。カラー変更でタクトは銀メタリック、ベーシックは黒/白/つや消しグレー/青を新採用し、赤が継続。

ヤマハ ジョグ/デラックス

ホンダが生産してヤマハにOEM供給するためリヤ周りにタクトの面影が残る。標準車は足着き良い705mmの低シート。デラックスはシート高720mmで、アイドリングストップ機能付き。ジョグが緑/銀/茶/黒/白の5色、デラックスは黒/青の2色。

スズキ アドレスV50

原付一種スポーツスクーターの王道を行く、尖ったノーズやテールが特徴。大柄に見えて軽量な車体/大容量のフロントインナーラック/フルフェイスも入るトランクスペース/丈夫なかばんホルダーなど、基本を押さえたつくりが人気の秘密。カラーは青/茶/白/黒。

ホンダ ダンク

環境性能に優れたeSPエンジンは抜群の燃費を誇り、安全性の高い前後連動ブレーキも装備。シート下はA4ファイルも収納できる23Lのスペースを確保し、小物入れには12V電源ソケットが備わる。ツートーンに差し色が入った洒落たカラーを6色揃える。

ホンダ ジョルノシリーズ

丸みを帯びたレトロなスタイルに、ワンタッチシートオープナーやグローブボックスなど便利機能が充実。標準カラーが4色で、メッキやグラフィックをあしらった「デラックス」(専用カラー2色)と、人気のゆるキャラ「くまモンバージョン」もラインナップ。

ヤマハ ビーノ

ホンダ ジョルノベースのOEM車なので、ステップボードから後半はほぼ共通デザインだが、ボデイマウントのライトやカラー(赤/薄茶/茶/黒/青/薄青)でイメージは別物。アイドリングストップを装備し、フタ付きグローブボックス内には12Vソケットも備わる。

’22モデルは、従来色×4+新色×2の全6色にて展開される(’22年4月12日発売)。

スズキ レッツ/バスケット

車重70kgは原一スクーターでトップクラスの軽さで押し引きもラクラク。695mmのシート高は足着き性抜群で停止時も安心。燃費も52.8km/L(WMTCモード)と良好。カラーは青/薄茶/黒/白。便利なシャッター付き前カゴ装備のバスケット(茶/白)も用意する。

ホンダ ベンリィ/プロ

ベンリィは駐停車に便利なリヤブレーキロックレバーを装備し、リヤデッキは積載30kgで、バスケットと大型リヤキャリア装備の「プロ」も用意。

ホンダ ジャイロシリーズ:キャノピーは雨でも快適

車体がスイングするジャイロシリーズは、「ベーシック」の他に、風防&リヤキャリア付きの「スタンダード」も用意(カラーは白と赤)。「キャノピー」は電動ワイパーつき大型ルーフで視界良好だ。

ヤマハ ギアシリーズ

集配業務に特化したスクーター。標準モデルの他に、新聞を積みやすいバスケット&大型キャリアとフットブレーキ等を備えた「ニュースギア」と、シートに座ったままセンタースタンドを出し入れできる駐停車が容易な「パーキングスタンド仕様」が揃う。

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みんなのコメント

16件
  • 法定速度が30キロは今の時代には合わない。
    自転車の方が速くてに追い越される。それでいて自転車は速度違反がない。
    自分は原付2種だから2段階右折はした事ないけど不便だろうな。
  • 2スト時代は愛用してました。50キロ位で走って何度も捕まるので原2に乗ってます。田舎だから二段階はないけど、30キロは時代にあってないと思います。国道の邪魔者扱いですね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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