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いよいよ開幕するF1。チームスタッフにとって最大の敵は、”常にマスクを着けること?”

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いよいよ開幕するF1。チームスタッフにとって最大の敵は、”常にマスクを着けること?”

 7月5日決勝のオーストリアGPで、ついに開幕を迎える2020年のF1。この最初のレースに向けて各チームはプライベートテストを実施し、新型コロナウイルス感染拡大防止のために、関係者全員に課される”新な手順”を確認するなどしている。

 ソーシャルディスタンスを守ること、そしてスタッフの人数を削減することなどが強制されるため、ガレージ内での業務はこれまで以上に時間がかかることになると見られている。しかしフェラーリのスポーティング・ディレクターであるローレン・メキーズは、常にマスクを装着して過ごすのが、もっとも大変だろうと語った。

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「基本的には最大の課題は、常にマスクを着用しなければいけないということだろう。特にガレージのスタッフにとってはね」

 チームが直面する課題についた尋ねられたメキーズは、motorsport.comに対してそう語った。

「我々はマスク装着に慣れ始めており、今では全てのスタッフにとって、通常の生活の一部になっている。実際、ここフェラーリではそれが義務付けらており、ファクトリーでもオフィスでも、常に着用している」

「ただそれは、オフィスで着用するという話だ。サーキットでは非常に暑くなり、時には気温が40度にもなることがある。そんな状況で着用するというのは、また別の話だ。医療関係者はそれに慣れていて、毎日仕事中はそれを身につけている。それは称賛すべきだよ」

 メキーズによれば、フェラーリはマスクを装着しながら、体調を管理するための呼吸法をスタッフたちにアドバイスしており、ガレージとは異なる環境の場所に、休憩できるスペースを確保することにしているという。

「我々は対策を講じようとしている。呼吸法を練習し、そして休憩できるようにすることで、可能な限り最高の状態を保つつもりだ」

 グランプリ開催中のサーキットでは、チームのスタッフは他チームのスタッフと接触しないよう、”ソーシャルバブル”と呼ばれる予め設定された集団(=バブル)を逸脱して活動しないよう、厳格な制限が加えられる。さらにチーム内でも、2台のマシンそれぞれのスタッフ同士が接触しないよう、さらに小さい単位のソーシャルバブルが設定されることになる。

 ただ、パワーユニットの交換やマシンの修理など、もう1台のマシンに伴う作業を手伝う必要性に迫られる場面も出てくるはずだ。

「それはレギュレーションで規定されたモノではないから、そのバブルに強制されることはない」

 そうメキーズは語った。

「我々は、チームをひとつのバブルとして、運営することを余儀なくされる。そしてその中に、さらに小さいバブルを設けるのは、我々の責任だ」

「ポジティブなケースの場合には、できる限りの柔軟性を持っている。そして、バブルのデザインに応じて、作業やスタッフ同士の接触を制限する」

「作業に影響を及ぼさない形で、そのバブルを設計するつもりだ。パワーユニットを迅速に交換する必要がある場合は、完璧に行なうことができる」

「それが意味することは、残念ながらその中のひとりが新型コロナウイルス検査で陽性となった場合、チームとしての柔軟性が少し減ってしまうということだ、しかしそれは、我々が自律的に取り入れることができる決定だ」

 しかしメキーズは、スタッフ同士が近付かなければならない緊急の作業は、安全性を損なうモノではないとも付け加えた。

「私は、このことが重大なことに繋がることはないと思う」

 そうメキーズは語った。

「距離を取ることができない時には、とにかくマスクを着用する必要がある。したがってその段階では、可能な限り安全な方法で、必要なことを行なうのだ」

「したがって、そういった作業は、安全対策を中断することに繋がるモノではない。それが標準になるのだからね」

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