前後席の間に隔壁を設けて圧力差を付けることで感染を予防
現在、世界的に猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症。日本では対策が功を奏したのか、諸外国に比べれば比較的押さえ込みに成功している。だが、それでも更なる感染拡大の可能性は大きく、現在も感染した患者、治療にあたる医療従事者は日々闘っている状態だ。
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そんな新型コロナウイルスの脅威に対し、日本の企業もさまざまな支援、取り組みを実施していることはご存じだろう。そんななか、自動車メーカーのマツダが、「新型コロナウイルス感染症軽症患者等向け搬送車両」の提供を行うことになり、情報が公開された。
軽症がゆえにクルマの後席に座って移動できる患者を搬送するとき、クルマという密室に医療従事者と感染者が一緒にのれば、当然感染のリスクは非常に高い。それを可能な限り排除しようというのが、今回の車両である。
マツダが現場からの情報を吸い上げたところ、搬送車両には主に次のような要望があったという。
・後席の居住性と快適性 ・後方視界の確保 ・移動中に医療従事者と患者との会話が可能であること
これに対応すべく、ベース車両は大型SUVのCX-8を採用。感染リスクを低減するために、前後席の間には形状を加工しやすいFRP製の隔壁を設けている。また、後方視界の確保のために中央部はポリカーボネート製の窓を設置。全面をポリカーボネートで透明にするというアイディアもあったが、クルマに合わせた形状にするための「型」を作る時間が、FRPのほうが短縮できるのだという。それゆえ、複雑な形の部分はFRP製とし、成形の要らない平面のポリカーボネートの窓を作ることで、より早くクルマを届けられるようにしたというワケだ。また、搬送後の室内消毒も、FRPのほうが容易ということも判断材料のひとつとのこと。
そして感染リスクを減らすためのシステムとして、隔壁と共に採用されたのが、前後に圧力差を作るというもの。前席空間は従来のエアコンシステムを「外気導入固定化」して使用して正圧に、後席空間にはフィルター付きのリヤブロアファンを設けて車外に排気して負圧とすることで、簡単にいえば前席から後席には空気が流れるが、後席から前席には流れないようにしている。また、外に排出する空気はHEPAフィルターという高性能フィルターで濾過したものだ。
また、室内装備も搬送後の手入れに配慮しており、フロアマットはすべてゴム素材、座席には交換できるビニールカバーを装着することで消毒の作業負担を軽減する。
さらにオプション品として、前後で会話ができる、リーベック社のワイヤレストーク ZS200MRという製品、さらに前後の圧力差を前席乗員が確認できるテストー社のtesto510という差圧計も用意した。
マツダが開発し、マツダE&Tが架装、納車とアフターサービスは広島マツダが受け持つという、まさにマツダが総力を挙げて開発したこの車両は、2020年6月5日から広島県に9台販売していくことになる。
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みんなのコメント
車内で圧力差を設けて運転者の感染リスクを軽減するとは。
他社のように単にミニバンに仕切りを作っただけの安易な物とは大違い。
もっとマツダは賞賛されるべき。