ケータハムカーズ・ジャパンは、「東京オートサロン2026」においてEVスポーツカー「プロジェクトV」の量産化に向けて、開発・製作した最新プロトタイプを世界初公開した。
1973年に創立されたケータハムは、ロータス創業者コーリン・チャップマンから「セブン」の製造設備、設計図、デザイン、そして独占的製造権を取得して以来、半世紀以上にわたりその思想とスタイルを変えることなく、ピュア・ライトウェイト・スポーツカーを作り続けてきた。時代の変化に応じた進化を重ねながらも、その根幹にある“走る歓び”の哲学は、現在まで脈々と受け継がれている。
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そして2021年には、VTホールディングスの傘下に入り、本社を英国ダートフォードの新社屋へ移転。生産体制の刷新や将
来を見越した積極的な投資を継続している。
「プロジェクトV」とは
2023年、ケータハムは英国グッドウッドにて、次世代に向けた完全新設計のEV スポーツカー「プロジェクトV」のコンセプトカーを発表した。プロジェクトVは、電動化時代におけるケータハムのひとつの答えであり、EVでありながらも、⾧年培ってきた“PURE.SIMPLE.FUN”のDNA を色濃く継承している。
現在、プロジェクトVは、市販および量産化に向けて開発が着実に進行している。EVパワートレインの主要部となるeアクスルはヤマハ発動機から供給を受け、バッテリーは台湾のXING Mobilityが開発した液浸冷却バッテリー「IMMERSIO Cell-to Pack」を採用。プロトタイプ車両の開発・製作は東京アールアンドデーとともに進められ、2025年秋に完成、すでにテスト走行も開始されている。
今回、世界初公開となる最新プロトタイプは、量産化を強く意識した、より市販車に近い仕様となっている。さらに走行性能や安全性能の検証に加え、生産設計の検討も同時に進められている。
「プロジェクトV」のデザイン
プロジェクトVの内外装デザインは、セブンのオーナーでもあり、その思想を深く理解するデザイナー、アンソニー・ジャナレリ氏が担当した。セブンのノーズコーンに着想を得たフロントフェイスや、無駄を削ぎ落としたミニマルな造形は、ケータハムならではの“PURE”と“SIMPLE”を明確に表現している。
その基本的なエクステリアデザインは、当初コンセプトから継承されつつ、今回のアップデートでは、各市場の法規制への対応を目的に、リアコンビネーションランプのデザインなどを変更。とはいえ、全体のデザインアイデンティティは損なわれていない。
インテリアには、さらなる進化が与えられ、セブンを彷彿とさせるフラットパネルを基調としたインストルメントパネルに丸型デジタルディスプレイを配置。クラシカルな雰囲気と現代的な機能性を融合させている。その佇まいは、古き良きスポーツカーの雰囲気を色濃く残すもの。
また、大きな変更点として、座席レイアウトを3人乗りから「2+2」シートへと刷新した。よりオーソドックスなパッケージングへと進化させることで、ケータハムとしての純粋さを保ちながら、より幅広い用途に対応するグランドツーリングを愉しめる資質も併せ持っている。
パワートレイン&バッテリーについて
プロジェクトVに搭載されるeアクスルは、モーター、インバーター、ギアボックスを一体化した高効率システムで、プロジェクトV用にヤマハ発動機が開発。ケータハムは、現在発表されているヤマハ発動機からの最初の供給先となる。鋭いレスポンスとリニアな出力特性により、EVでありながらもケータハムらしい“ファン・トゥ・ドライブ”を追求している。
一方バッテリーには、台湾のXING Mobility が開発した液浸冷却バッテリー「IMMERSIO Cell-to Pack」を採用。バッテリーセルを誘導性の冷却液に直接浸し、急速かつ均一な熱マネジメントを実現する車載バッテリーとして世界最先端の冷却技術で、過酷な使用条件下においても高い安全性と信頼性を確保している。高出力化、熱マネジメントと安全性を高い次元でバランスさせることで、プロジェクトV は“PURE.SIMPLE.FUN”というケータハムの本質をEV という新たなフォーマットで具現化している。
シャシーについて
東京アールアンドデーとともに開発・製作されたプロジェクトVの最新型プロトタイプ車両は、ケータハム伝統の鋼管スペースフレーム構造を採用。創立以来、セブンにも用いられてきたこの構造は、高い剛性と軽量化を両立し、ピュア・スポーツカーに不可欠なダイレクトなハンドリングと優れた運動性能を支えてきた。
EVとして新たなパッケージを採用しながらも、鋼管スペースフレームならではのシンプルで柔軟な構造により、プロジェクトV では、最新のパワートレインとバッテリー搭載を前提とした設計となっている。それにともない、EVならではの低重心とリニアな加速と合わせて、電動化時代においてもケータハムらしい一体感のあるドライブフィールを実現している。
関連情報:https://www.caterham-cars.jp/
構成/土屋嘉久
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