つちやエンジニアリングの代名詞的存在だった86マザーシャシー。同チームはこの車両での参戦を2019年シーズンいっぱいで終了することを明らかにした。チームオーナーの土屋武士氏が「若い職人」を育てることを目的に長年使い続けてきたマザーシャシーだったが、それは同時にチームに携わったドライバーたちを成長させるマシンでもあった。
これまで5シーズンにわたって、このクルマで戦い、成長してきたドライバーたちの話をもとに、改めてマザーシャシーというマシンについて振り返っていこうと思う。
■苦渋の決断……つちやエンジニアリングが来季の参戦車両変更を発表
第1回は2019年につちやエンジニアリング加入を果たした佐藤公哉だ。
かつてはヨーロッパで活躍し、F1のテストドライブも務めた経験を持つ佐藤。2015年からスーパーGTに活動の場を移し、それ以来JLOCに在籍していたが、今年つちやエンジニアリングに移籍。開幕戦の岡山ではクラッシュを喫してしまったものの、シーズンを通して安定したパフォーマンスを見せた。
「けっこう僕としては好きなクルマでした。もともと(自分自身の)芯の部分はフォーミュラ乗りだったので、マザーシャシーはハコ車はハコ車なんですけど、どちらかというとシングルシーターに近い動きをしてくれて、機敏だなという印象です。特に雨のコンディションとかでは勉強になる部分もありました。セットアップやタイヤなどの“モノの使い方”などをイチから勉強になりました」
そう語った佐藤は、今年25号車マザーシャシーでレースができたことで、改めてGT3車両の良さとマザーシャシーの繊細を学ぶことができたという。
「(マザーシャシーは)運転に関しても、繊細さが求められるクルマです。僕も最初乗るまでは想像がつかない部分がありましたけど、こうして1年乗らせてもらって、改めて繊細さや丁寧さが求められるクルマだと思いました。『誰でも乗れるんですよ! 速いクルマなんですよ!』というものではないです」
「逆に言うと、GT3はある意味で“よくできた”クルマなんだなと感じました。大きなメーカーが開発をして、誰でも乗れるようなクルマに仕上げてあるんだなと思いました」
さらに佐藤はドライビングだけでなくセットアップの際のコメントの“細かさ”もマザーシャシーでは求められたとのこと。その点はGT3車両ではなかなか経験できなかった部分のようだ。
「ドライバーとして鍛えられる部分もありますし、セットアップに対するコメントひとつにしても、自分なりに色々やってきましたが、その中でも細かく(状況を)伝えないといけないなと思います。チームによって求められるコメントは変わるかもしれませんけど、マザーシャシーは特に細やかで丁寧なコメントが求められるなと思います」
「孝允さんと武士さんの無線での会話を聞いていると、(コメントひとつをとっても)ハイレベルなものが求められるクルマなんだなと感じました」
こうして25号車マザーシャシーとともに戦った1年は自身をさらに成長させるものとなった佐藤。それがGT3車両のレースに出た時にも“クルマを労わる”という点で物凄く役立っているという。
「すごく活かされていますね。実際にS耐(レクサス RC F GT3で参戦)での運転も変わった気がします。一言でいうと、より丁寧なりました。ラフな操作をせずに乗りこなせるようになったなと感じています。あとはマザーシャシーはコーナーが速くて、ラップタイムも(S耐と比べると)秒単位で違います。とにかく繊細さが求められるマザーシャシーを乗った後に、S耐のマシンに乗ると楽だなと感じます。単純に良い意味で余裕が生まれるようになりました」
「(マザーシャシーは)雨のコンディションが難しいのが玉にキズでしたけど、そこでも思うことは自分のドライビングでも出来ることはあったんじゃないかなと、後悔というか思い当たる節もありました」
「そういう意味ではもっと乗りたかったなというか、これで(マザーシャシーでの参戦は)終わりなのか……という寂しい気持ちがありますね」
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