メルセデスやBMWなど、ヨーロッパ車を中心に多く見られるのがアルファベットと数字を組み合わせた車名。数字は排気量であることが多かったので、そのモデルがどんなエンジンを積んでいるのかがイメージしやすかった。しかし近年、車名の数字と排気量が合っておらず、さらにクラス名の変更などもあり、一層車名や排気量がわかりにくくなっている。
文:奥津匡倫(Team Gori)/写真:メルセデスベンツ、BMW、レクサス
【画像ギャラリー】もう排気量ってわけじゃないんか…難しすぎる最近の高級車たち(3枚)
車名の数字=排気量ではない昨今の傾向
多くの車種に搭載されるBMWの2Lエンジン。3シリーズでは318i、320i、330iに搭載される。もちろん出力は異なるが、高い方を買いたくなくなりそう
車両クラスを表す上で、どんなクルマなのかイメージしやすかったのが、アルファベットと数字の組み合わせ。例えばメルセデスのE350なら3.5Lエンジンを搭載したEクラス、BMWの320iなら3シリーズの2Lエンジン搭載モデル、といった具合に。
しかしそれが今では、E350は2Lに。320iは変わらず2Lだが、出力違いの同じエンジンが318iや330iにも搭載されていたりする。排気量を意味する車名の数字は、その数字相当、と説明されている。
また、SUVのラインナップが増えたこともややこしさに拍車をかける。とりわけメルセデスは今でこそGLとクラス名を表すA~Sというモデル名に統一されているが、少し前までは統一された命名規則がなく、かつGクラスの存在もあり、クラスがわかりにくかった。
一方、レクサスのわかりにくさは現在進行形で、SUVはXが付くが、その前のアルファベットは統一性のあるものではなく、モデル名を聞いただけでは車両キャラクターをイメージしにくいところがある。
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車名のわかりにくさは環境技術の採用やトレンドの変化が原因か
レクサスLX700h。そのエンジン排気量はもちろん7Lではない。新開発のハイブリッドによるシステム出力は7L級の性能ということか
車名と実際の排気量が合わなくなったのは、ダウンサイジングターボとハイブリッドが普及したから。ダウンサイジングターボはまさに、排気量を下げつつ従来エンジンと同等の性能を得るためのもの。
ハイブリッドも組み合わされるモーターの出力によって、大排気量に相当する総合出力を実現することができるものだ。そういう意味では、車名(排気量)に見合った性能を持つモデルと言えるし、あくまで車名なのだから気にする必要もないのかもしれない。実際に新車で買う人は気にしないのだろうし。
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結局のところ車名の数字なんてどうでもいいのか
レクサスSUVの人気モデル、NX350h。車名の数字は、今やグレードや性能を目安的に表す記号になりつつある? この数字はこの先どこまで大きくなっていくのだろうか?
330iなのに、E300なのに、IS300なのに3Lじゃないの? なんて言う人はもはや少数派かもしれないが、車名に見合った出力が備わっているとはいえ、モデル名と排気量が合っていた時代に馴染んだ世代にとっては、違和感を完全に払拭するのは簡単ではないのかも。
とはいえ、こうしたクルマを買う人にとって、モデル名や排気量が分かりにくいことなんて、もはや大した問題ではないのかもしれない。それで困るのはきっと、一部のクルマ好きと我々のような仕事をしている者くらいだけだろう。
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