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「976」へ大進化 ポルシェ・パナメーラ・ターボ(1) 2種のプラグインHV ハードの違いは?

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「976」へ大進化 ポルシェ・パナメーラ・ターボ(1) 2種のプラグインHV ハードの違いは?

落ち着いて洗練されたスタイリング

ポルシェの頂点の1つ、最新の「976型」パナメーラが英国にもやってきた。V6かV8か、エンジンを問わず、極めて魅力的な上級・高性能サルーンであることは間違いない。そのぶん、価格もお高いが。

【画像】驚きと感動に溢れる「976」 ポルシェ・パナメーラ・ターボ 競合クラスのサルーン 全108枚

500psのパナメーラ GTSは、英国ではオプション抜きで約13万2000ポンド(約2534万円)。今回の双璧、ターボ E-ハイブリッドは15万2000ポンド(約2918万円)で、ターボS E-ハイブリッドは17万5000ポンド(約3360万円)へ上昇する。

試乗車の後者は、カーボンファイバー製のエアロキットなしで、20万ポンド(約3840万円)へ迫っていた。電気だけで最長83km走れる社会性を備えるが、最高速度は325km/hに届き、0-100km/h加速を2.9秒でこなす。

こんな数字を丸く包む、控えめなスタイリングは魅力の1つ。落ち着いていて、洗練されている。ご希望なら、先述のカーボン・エアロで飾ることもできる。それでも、BMWのMやアウディのRSとは一線を画す、エレガントなエキゾチックさが好ましい。

低い着座位置とルーフラインが生む包まれ感

インテリアは、ボディのイメージを巧みに反映。優雅で上質な雰囲気に仕上がっている。着座位置の低さと、弧を描くルーフラインが生む特別な包まれ感は、他の高性能4ドアサルーンと一線を画す。

主要な操作系のレイアウトは、違和感なし。ダッシュボードには、ワイドなタッチモニターが自然に融合している。ショートカットキーの配置も理解しやすく、エアコンには実際に押せるハードスイッチが残されている。そのタッチも素晴らしい。

シフトセレクターは、ステアリングコラム側。ステアリングホイール裏にはシフトパドルがあり、センターボス右側の小さなダイヤルでは、ドライブモードを選べる。運転支援システムの切り替えにも、ハードスイッチが用意されている。

後席側は、同等クラスの上級サルーン以上に広いわけではないものの、平均的な大人なら快適に長時間過ごせる余裕がある。荷室は奥行きがあり大容量。プラグインHVでも、想像以上に荷物を積める。

歴代初となる時速200マイル超えを達成

E-ハイブリッドのターボとターボSのパワートレインでの違いは、基本的に最高出力。どちらも190psの駆動用モーターが、4.0L V8ツインターボ・エンジンと8速デュアルクラッチATの間に挟まれている。荷室の床下へ載る駆動用バッテリーは、26kWhだ。

プラグイン・ハイブリッドのシステム総合での最高出力は、ターボで680ps、ターボSは783ps。最大トルクは、94.6kg-mと101.8kg-mという差がある。後者は歴代のパナメーラで初となる、時速200マイル(321km/h)超えを達成した。

プラットフォームは、ポルシェが開発したMSB。高張力鋼板とアルミ材を適材適所に用いている。サスペンションは、ターボでは2チャンバー式のエアサスとPASMアダプティブダンパーが標準となる。

ターボSはアクティブ・エアサスが標準

フラッグシップのターボSには、ポルシェ・アクティブライド(PAR)と呼ばれるアクティブ・エアサスが標準で組まれる。油圧ポンプで制御されるエアスプリング内のアクチュエータにより、アンチロールバーなしで高度な姿勢制御を叶えるシステムだ。

このPARは、カーブでのボディロールをほぼ完全に打ち消す。また、内側へボディを傾けることも可能で、加減速時には前後のピッチも抑え込む。路面の凹凸状況に応じて、タイヤを持ち上げるように制御し、リバウンドの衝撃も防いでくれる。

サスペンションのセンサーだけでなく、ステアリングやアクセル、ブレーキ、加速度センサーなどの情報を集約。エアサスは毎秒13回、調整を加えることが可能らしい。もしお望みなら、ターボでもオプションで実装はできる。

この続きは、「976」ポルシェ・パナメーラ・ターボ(2)にて。

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