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ホンダ新「“3列7人乗り”ミニバン」発表! “ひろびろ内装”と「3列目シート」の快適性がスゴイ! 新「ステップワゴン」乗って体感した“乗り物酔い”防ぐ仕組みとは!

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ホンダ新「“3列7人乗り”ミニバン」発表! “ひろびろ内装”と「3列目シート」の快適性がスゴイ! 新「ステップワゴン」乗って体感した“乗り物酔い”防ぐ仕組みとは!

■ホンダ新「ミニバン」はリアシートの快適性がサイコー!

 現行ホンダ「ステップワゴン」は、かつてミニバンブームを席巻した初代モデルの“箱シルエット”を彷彿とさせるボディを採用し、ホンダ史上最大の室内空間を実現しています。

【画像】超カッコいい! これがホンダ新「“3列7人乗り”ミニバン」です!(56枚)

 そんなステップワゴンが2025年5月15日、さらなる改良を受け、ますます魅力的になりました。

 今回の改良で目玉となるのは、2つの新グレードが追加されたことです。

 従来ではSPADAでしか選べなかったシートヒーターや2列目シートのオットマン、パワーバックドアといった装備を標準搭載した「AIR EX」と、SPADAの個性をさらに磨き上げた最上級グレード「SPADA PLAMIUM LINE BLACK EDITION」が登場しました(共に7人乗り仕様)。

 さらに、当初から取り入れていた「乗り物酔い軽減技術」で特許を取得したこともトピックでしょう。

 考えてみれば、ファミリーをはじめとする多人数が乗車するミニバンには、快適に過ごせるように様々な技術が採用されているものの、全高が高くスライドドアやバックドアによる開口部も大きく、空気の抵抗も受けやすいという特性があるように、どうしても走行性能的には不利な構造になりやすいクルマです。

 そのため、ミニバンの2列目・3列目に座った際に、「期待したほど乗り心地が良くなかった」という経験がある人も少なくないのではないでしょうか。

 そこで今回は、新しく進化したステップワゴンの後席をあらためてチェック。

 パワートレインや足まわりのメカニズムにおいて、とくに変更されたというアナウンスはありませんでしたが、新グレードとなるe:HEV AIR EXを用意し、まずは2列目シートから乗り込んでみました。

 スライドドアは、ドアハンドルを握らなくても先端についている四角いマークを指でタッチするだけで、自動オープン。

 地上高わずか39cmの低いステップは足を乗せやすく、ビード形状ですべりにくくなっており、大きめのグリップを握って安心して乗り込むことができます。

 また通常のミニバンであれば座ってから自分でスライドドアを閉めようとする場合、ドアハンドルが後方にあるので身体を無理にねじらなければならないものですが、このステップワゴンはピラーに開閉スイッチがあるのが便利。

 これなら運転席に誰もいない時でも、2列目の人がラクにドアを開閉することができます。

 7人乗りのキャプテンシートは、家具のような温もりのある素材で肌触りがよく、オットマンも付いて見た目にもソファのよう。足先は、身長165cmでふくらはぎの下くらいまで支えてくれます。

 座面と背もたれは身体をふっくらと受け止めてくれて、リクライニングするとアームレストに自然と腕が沿うようなリラックスした姿勢になりました。アームレストが無段階で調節できるのも嬉しいところです。

 さらにSPADA PLEMIUM LINEなら、2列目シートにもシートヒーターが装備されるので、冬には重宝するはず。

 AIR EXの2列目シートにもシートヒーターが欲しかったところですが、こちらは1列目のみとなっています。

 2列目シートをロングスライドで最後端に移動すると、オットマンをいっぱいに出してもまだ余裕のスペースを確保可能。

 チャイルドシートに子どもを乗せた時は、なるべく2列目シートを運転席の近くに寄せることから、子どもの足先が1列目シートの背面に当たって汚れてしまうのではという心配もあるでしょうが、ここには汚れを拭き取りやすいプライムスムース素材が使われています。

 これは、いつまでもきれいに乗り続けて欲しいという開発チームの配慮だそう。

 また、2列目シートはシートベルト内蔵タイプとなっていて、運転席から最短で57cmという距離まで近づけることができるので、子どもからも運転しているパパ・ママの姿が見えて安心できると思います。

 さらに誰も2列目に乗っていない場合も、1列目の人の荷物置き場として便利に使えそうです。

 そしてこのスライド機能をうまく使うと、2列目シートをそれぞれ互い違いの位置にできるので、ミニバンでありながら横の人がいないというプライベート空間を確保することも可能。

 AIR EXならカップホルダーやUSBが全席に完備されるので、不便も感じないはずです。

 子どもが成長してくると、それぞれ好きなことをして過ごす時間もありますし、ビジネスシーンにおいては隣に気を遣わなくていいという使い方も、今の時代に合っていると感じました。

 さらに驚いたのは、キャプテンシートでありながら左右のシートを横スライドでくっつけられ、ベンチタイプに変形できるところ。

 2列目シートに子どもとママで座る時や、出かけた先で停車中にオムツ替えやなどをするスペースとして、ベンチタイプの方が使いやすいときもあるものです。またこの状態なら、3列目シートへのアクセスもしやすくなります。

 さて、走り出すと2モーターハイブリッド「e:HEV」ならではのなめらかな加速フィールを、2列目シートでも実感します。

 路面からのゴツゴツとした当たりはマイルドに抑えられていて、マンホールや道路の継ぎ目などを乗り越した時にもすぐに揺れが収束するので、身体があまりふらつかないと感じます。

 また視線が自然と遠くの方へと向きますが、これこそが特許を取得した乗り物酔い軽減技術の一環。

 乗り物酔いの根本的原因となる「頭の揺れ」に着目して、それが起こりにくいような抜けのいい視界と、3列目までしっかりと水平基調となるドア断面の厚みなどにもこだわっているそう。

 隣の人や3列目の人と会話をしていると、いつもなら首が辛くなることもあるのですが、ステップワゴンではすっと力を抜いていられると感じました。

■「3列目シート」は従来のミニバンの弱点を克服!

 続いて3列目シートに座ってみます。

 乗り込むときは、2列目シートをレバー操作しワンアクションで前にスライドできるので、さっとアクセスできました。

 乗り込んだ後は、2列目シートの背面にもレバーがあるので、これを持ち上げながら引っ張ることで元の位置までスライドできます。

 2列目シートを一番後ろまで引くと、さすがに膝が当たりそうなタイトさですが、少し手前で止めればまったく窮屈なことはありません。そして2列目シートの人には十分すぎるほどのスペースが確保されています。

 また3列目シートのクッションは、想像以上に厚みがあり、2列目同様とはいかないまでも、しっかりソファ感覚が確保されています。

 3列目シートの背もたれが、シートアレンジとの兼ね合いでどうしても低めになるのは仕方のないところですが、それでも先代より長くなっており、ヘッドレストを引き上げて寄りかかると、背中がスカスカするような不安感とは無縁。

 首から下にはすっぽりとした包まれ感がありながら、視線はやはり2列目と同じように自然と遠くに向き、サイドの窓も大きいので開放感があります。

 いざ走り出すと、2列目よりもやや振動が大きくなるかと思いきや、ほとんど変わらない乗り心地に感心しました。

 とくにお尻の安定感があり、減速の時やカーブでもまったくお尻がすべらないので上半身も揺られることが少なく、しっかりと乗り物酔い軽減技術の効果を実感することができました。

 さらに、3列目は後輪のちょうど真上あたりに座ることになるため、どのミニバンでもロードノイズが入ってきやすい印象でしたが、ステップワゴンはそれがとてもよく抑えられていると感じます。

 車内には全体的に吸音材や遮音構造を取り入れているそうですが、とくに3列目周辺にも遮音を強化する工夫やカーペットを採用し、1列目の人と会話をする際にも声を張り上げなくていい環境作りに注力したといいます。

※ ※ ※

 今回のステップワゴンの試乗は市街地のみでしたが、たしかに運転席の人が前を向きながら喋った会話も3列目にいながらしっかりと聞こえていたので、会話のストレスはなし。

 酔いにくさ、会話のしやすさといった、従来のミニバンに見られた弱点を克服していることが体感できました。

 さらにもうひとつ、「車内空間が広いだけに真夏などには2列目・3列目がなかなか涼しくならない」というのも“ミニバンあるある”ですが、ステップワゴンは従来から3列目にもちゃんとエアコン吹き出し口が装備されており、さらにAIR EXにはトリプルゾーンコントロール・フルオートエアコンディショナーがついているのも嬉しいところ。

 これなら、「3列目は罰ゲーム」なんて嫌味を言われることもなくなると思います。

 ミドルサイズミニバンでもだんだんとショーファーカーに近い要素が取り入れられつつある昨今、ステップワゴンはそうしたゴージャスな方向性にとんがることなく、全席でのそれぞれの快適性と、全員が心地よく安心して過ごせるミニバンとしてさらに進化していました。

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