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ピレリがメルセデスの協力のもと、2026年F1雨天用タイヤテストを実施「フルウエットに改善の余地あり」との結論

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ピレリがメルセデスの協力のもと、2026年F1雨天用タイヤテストを実施「フルウエットに改善の余地あり」との結論

 F1タイヤサプライヤーのピレリは、5月7日と8日、イギリス・シルバーストンで、2026年用タイヤ開発テストを行った。今回は、メルセデスの協力のもとで、フルウエットタイヤおよびインターミディエイトタイヤに関する作業が行われ、初日はアンドレア・キミ・アントネッリ、2日目はジョージ・ラッセルが2024年型W15をベースとしたミュールカー(テスト用車両)で走行した。

 全長2.630kmのナショナルトラックレイアウトが使用され、水が散布され、人工的に路面が濡らされた状態でテストが行われた。7日にアントネッリは103周を走行し、最速タイムは47秒560だった。午前中は主にインターミディエイトに焦点を当てた作業が行われ、午後にはエクストリームウエットに切り替えてテストを実施した。

アルピーヌとウイリアムズが2026年用F1タイヤテスト。アーロンとアルボンが2023年型マシンで走行

 8日のプログラムは、複数のエクストリームウエットタイヤおよびインターミディエイトタイヤのプロトタイプの比較テストに特化したものだった。ラッセルは80周を走行し、最速タイムは46秒190だった。2日間の総走行距離は481kmだった。

 ピレリ・モータースポーツ・ディレクターのマリオ・イゾラは次のように、2日間のテストを振り返った。

「まず第一に、メルセデスとドライバーたちの協力に感謝したい。大西洋の向こう側で開催されたグランプリの直後にもかかわらず、すぐ走行を行ってくれたその献身には心から感謝している」

「今回のテストは非常に有益なものであった。というのも、1月のポール・リカールで得られた情報に加え、我々のレインタイヤに関する貴重な知見を得ることができたからだ。インターミディエイトタイヤに関しては、コース上の開発が我々の期待と合致していることを確認できた。一方、フルウエットタイヤの結果は確定的ではないため、今後数日間をかけて結果を詳細に分析し、来季に向けて製品の改良を継続していく必要がある」

 次回の2026年用タイヤテストは、スペインGP直後の6月3日と4日にバルセロナで行われ、メルセデスとレーシングブルズがスリックタイヤのテストを行う。6月19日と20日には、ウエットコンディション用タイヤのテストが、フェラーリの協力のもと、フィオラノで実施される予定となっている。

[オートスポーツweb 2025年05月10日]

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みんなのコメント

2件
  • 加藤茶太郎
    今のF1ってフルウェットになるとセーフティーカーが入るから
    あまり意味がないような
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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