6月7日に行なわれたル・マン24時間レースのFP1で大クラッシュを喫したDステーション・レーシングの777号車アストンマーチン(藤井誠暢/星野敏/キャスパー・スティーブンソン)。チームの努力もあって、8日夜に行なわれたFP4までにマシンの修復が間に合った。
ドライバーとチームのマネージングディレクターを兼任する藤井誠暢はmotorsport.comの取材に応え、チームのマシン修復作業について説明。同じGTE車両のスペアを用意したとは言え、そのままマシンが使えるわけではなく走行可能な状態にするまでには多くの作業が必要だったと語った。
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「(メンテナンスを受け持つ)TFスポーツがELMS(ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ)で使うマシンのスペアをイギリスから持ってきました。木曜日の朝にそれが到着しましたが、レギュレーション上多くの部分を変更しなければならず、時間がかかりました」
「(ELMSマシンの)ボディシェルとコックピット内部しか使用できませんでした。エンジンとトランスミッションは元々のクルマのモノを使わなければいけませんでした」
チームの懸命な作業の結果、マシンの準備が整いFP4では合計13周を走行。スティーブンソンはル・マン初出場だったため、ナイトセッションで最低5周を走る義務があったが、これもクリアすることができた。
これで決勝レース出場への障害はなくなったが、FP1後に行なわれた予選を走ることができなかった777号車は最後尾からのスタートになる。
しかし藤井はこれをポジティブに捉え、24時間をクリーンに走り切る上ではむしろ良いことだと語った。
「決勝は最後尾からのスタートとなりますが、プレッシャーがないのはある意味とても良いことです。自分たちのレースに集中することができます」
「全ドライバーがミスなく、チェッカーフラッグまでクリーンなレースをすることが必要です」
2021年には、クラス6位でル・マンを完走しているDステーション。24時間のレースをミスをせず、うまくトラブルも回避できれば上位でフィニッシュするチャンスも十分あるだろう。
しかし今年はセーフティカーの運用ルールが変わったことから、ドライバー起用の戦略にも難しいところがあり、例年とは違うレースになると藤井は考えている。
ル・マンの舞台であるサルト・サーキットは1周13kmを超える長さであり、これまでは3台のセーフティカーが別々の場所からコースイン。リスタートも別々の場所から行なわれる形式だった。
しかし今年から3つの隊列をひとつにまとめた後、各クラス別に隊列が整理された後にリスタートが切られることに。レース最後の1時間はこの措置が取られないことになっているものの、同一周回のライバルと一気に接近することになる。
レース終盤にブロンズドライバーが乗っている状態でセーフティカーが出動した結果、プロドライバーが乗るライバルに囲まれ順位を一気に落とす可能性もあるのだ。
「2021年のル・マンは初めての経験でしたが、まったくミスのないレースができましたし、クルマにも問題がなかったので、6位になれました。ただ昨年は8時間くらい経った後、夜にサスペンションのトラブルが発生してしまいました」
そう藤井は語った。
「今年はノーミス、ノーダメージ、ノートラブルで最後まで走りきることが目標です。でもその点後方からのスタートは、実は僕らにとっては良いことだと思うんです」
「(セーフティカー運用の変更で)今年は全く違うレースになります。例えば昨年まではプロドライバーがスタートを担当して、翌朝までプロドライバーとシルバードライバーがマシンをシェアして大きくリードすれば、ブロンズドライバーは2日目にドライブすればいい。これはなかなか良い作戦です」
「でも新しいレギュレーションでは、最後の6時間でレースが決まる可能性があります。GTE Amのほとんどのチームはブロンズドライバーを夜に走らせることができますが、僕たちの場合は星野さんが最初のダブルスティントを走り、その後は朝まで走らず、2日目の昼頃にもう一度走ることになるかもしれません。(ブロンズドライバーがレース序盤に走行時間をすべて消化するという)普通の戦略をとるのは、僕たちにとっては難しいんです」
まさかのクラッシュでFP1から難しい状況となったにもかかわらず、Dステーション・レーシング陣営からは前向きな意気込みが聞こえてきた。最後尾からどこまで追い上げることができるか注目だ。
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