F1のルーキードライバーであるアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)に対し、『Sky Sports F1』の解説者らは厳しい警告を発した。彼らは、ハジャーがレッドブル・レーシングへ昇格したら、彼のF1キャリアは本格的に始まる前に狂わされてしまう可能性があると考えている。
レッドブルがマックス・フェルスタッペンの長期的なパートナーを探し続けるなか、高い評価を得ているレーシングブルズのドライバーのハジャーが候補として挙がっているのではないかとの憶測が広がっている。しかし、Skyの解説者たちは大きく注意を促した。このコメントは『The F1 Show』で出たもので、サイモン・ラゼンビー、カルン・チャンドック、デイビッド・クロフトらは、2025年シーズンに波乱のスタートを切った、レッドブルのドライバーのジレンマについて議論した。
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レッドブルは2024年末にセルジオ・ペレスとの契約を終了した後、一時的にリアム・ローソンを昇格させたが、第2戦中国GP終了後に角田裕毅と交代させた。しかし角田もやはりRB21で苦戦している。
■「なぜ自分のキャリアを台無しにしてしまうのだろうか?」
レッドブルのドライバーの入れ替わりの激しさと、フェルスタッペンのパフォーマンスに匹敵するという過酷な要求があることから、ハジャーがそもそも移籍を検討すべきかどうか疑問視する声が多く上がっている。Skyの解説陣のひとりであるクロフトは、レッドブルのドライバー群のなかでは珍しい特徴である、ハジャーとフェルスタッペンのスタイルの類似性を強調して議論を始めた。
「レーシングブルズには、マックス・フェルスタッペンと非常に似たスタイルを持っていると思われるドライバーがひとりいる」
「彼はまだ準備ができていないと思うし、私が言ったように、角田裕毅は今シーズンどこにも行けない。アイザック・ハジャーは、彼らの問題の解決策になるだろうか?」
ラゼンビーはすぐにこの考えに否定的な意見を示し、フェルスタッペンの影に入ることで、多くのドライバーがキャリアを台無しすることが証明されてきたと警告した。
「もし私がアイザック・ハジャーだったら、『だめだ、だめだ、だめだ』と言うだろう。今は、その考えから逃げるだろう」
「なぜ自分のキャリアを台無しにしようとするのだろう。これまでに他のドライバーたちのキャリアが台無しにされてきたというのに」
「何人かは立ち直った。アレクサンダー・アルボン(編注:現在はウイリアムズに所属)もそうだし、ピエール・ガスリー(編注:現在はアルピーヌに所属)もある程度はそうだ。しかしその他のドライバーたちは......」
チャンドックも同意見で、ハジャーにさらに安定した、前に進むための道筋を提供できるかもしれない代替案を指摘した。
「もし私がアイザック・ハジャーだったら、レーシングブルズのシートにしがみつくだろう。それからフェラーリやアストンマーティン、あるいはレッドブル以外のどこかで契約を結ぼうとするだろう」
■取る価値のあるリスクなのか
そうした警告があるものの、クロフトは、ハジャーがフェルスタッペンのドライビングスタイルに合う可能性があることから、レッドブルが決断を下した場合に彼は有利になるかもしれないと示唆した。
「しかし、アイザック・ハジャーがマックス・フェルスタッペンに最も近い存在であるならば、マックスの好みに合わせて設計・開発されたマシンに適応するという課題は、彼にとってより容易なものになるだろう」
レッドブルのシートは名声とパフォーマンスの面で、グリッド上で最も切望されるシートかもしれないが、最も容赦のないシートでもあると言えるだろう。ハジャーにとっての昇格の魅力は、フェルスタッペンとともに成功したドライバーはほとんどおらず、失敗したドライバーも数人いるという認識から生まれるものだ。
フェルスタッペン自身の将来が不透明で、あと1点のペナルティポイントでレース出場停止処分を受ける可能性があるなか、レッドブルの次のドライバー決定は、通常よりもさらに大きな重みを持つかもしれないハジャーにとって、これは一生に一度のチャンスを意味するかもしれないが、彼のキャリアの軌跡を永遠に変えてしまう早すぎる一歩となる可能性もある。
[オートスポーツweb 2025年06月09日]
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みんなのコメント
結果を出せない角田が悪いのかもしれないが、そもそもこのマシンで結果を出せるドライバーがどれだけいるのだろう。