F1の将来には不確定要素があるものの、ピレリが2023年までF1に献身するという事実は、リバティ・メディアのグランプリレースを前進させる能力に同社が信頼を置いていることを反映していると、カーレーシング部門責任者のマリオ・イゾラは述べている。
F1の商業権を保有するリバティ・メディアと各チームは、2021年からF1を新たな時代へと進めることになるレギュレーションと財政基盤について、まだ合意に至っていない。
F1予選でのタイヤ規則見直しが検討も、2019年の変更はなし。「7~10番手が不利なばかげた状況」は解消されず
しかしながらピレリは、2020年から2023年までの新たな独占契約を結ぶうえで、リバティ・メディアとチームとの正式な合意を待つことはしなかった。
「F1の将来については多くの議論がなされている。2021年の新しいマシンやサイズの変更などについて、私は楽観的な考えを持っている」とイゾラはRACERに語った。
「そうしたことについては多くの話し合いが持たれている。チームとFOM間の協定の更新というような大きな変更を控えた、繊細な状況のF1では普通のことだ。だが我々としては、長期の契約ができたことに満足している」
しかし2021年に向けてはホイールリムが13インチから18インチに変更され、タイヤウォーマーの使用が禁止されるといった仕様変更があるため、ピレリが可能な限り早い時期に、予想されるマシンパフォーマンスを元に、変更への準備を始める必要があることをイゾラは強調した。
「我々はすでに新タイヤの設計を始めている。なぜなら待つことはできないからだ。期限はすでに過ぎている」とイゾラはオートスポーツ・インターナショナル・ショーで語った。
「我々にできるのは、新ルールが導入された際にタイヤとデザインを適応させることだ。だが予想されるマシンのパフォーマンスの少なくとも80から90パーセントを、できるだけ早く把握する必要がある。そうした情報がないと、状況は実に厳しいものになる」
「18インチのタイヤが使用されるまでに2年の時間がある。その時間を有効に使うことが重要だ。時間を無駄にすることはできないが、適切に進めれば良いものが作れると信じている」
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