この記事をまとめると
■冬の間しか通れないアイスロードという道路が存在する
「スタッドがない」って意味のスタッドレスタイヤ! そもそも「スタッド」ってなに?
■氷の厚みが25cm以上あり河川や湖沼などの障害物がないエリアで開通する
■アイスロードを舞台に活躍するドライバーにフォーカスした番組も放映されている
氷の上を駆け抜ける道路とは
立山黒部アルペンルートが開通したニュースが届くと、春本番を迎えたのだと感慨新たになるクルマ好きも大勢いらっしゃるかと。一方で、世界を見渡してみると、アルペンルートとは逆に冬の間しか通れない道路「アイスロード」というのが見つかります。
その名のとおり、河川や湖が凍ったところを走るルートであり、厳冬期の間だけは常設道路の存在しない孤立地域への陸送が一時的に可能になるというもの。それにしても、そんな寒いところでクルマが走れるものなんですかね。
だいたい、アイスロードが出来るところというのは、河川や湖沼、もしくは海氷面といった木や岩などの障害物がないエリア。凍った水面の上に積もった雪は除雪され、また氷の厚さ(約25センチ以上)を得るために氷の上から穴をあけて下の水を溢れさせ、さらに凍らせるアイスオーガーなる機材も投入されるとか。
むろん、夏場のフェリーや貨物船に対応する冬季の代替輸送手段となるわけで、アイスロードの上を走るのは大型トラックというのが相場。生半可な厚さではオチオチ乗り入れも出来ませんからね。なお、アイスロードに似た用途として、南極の基地では氷の上に航空機用の滑走路まで作れるとのことなので、氷の強度恐るべしといったところでしょう。
そして、クルマの重みで凍結面の下に波が立たないように、一般に速度は25km/hに制限されることが少なくないようです。波が立つと道路にひび割れなどの損傷を与えるだけでなく、海岸線から氷が剥離するなどの予防措置ということ。また、大型トラック以外にも一般的なピックアップやスノーモービルも走行できるエリアもありますが、同じ理由から制限速度は厳密に適用されているようです。
また、同一方向へ走る車両は最低250mの車間距離が推奨され、路面への車重が集中しない工夫や、氷の割れ目で溺死する恐れがあるためシートベルトの着用が禁止されるなど、アイスロードならではのルールはかなりきめ細やかに設定されています。
ところで、史上もっとも古いアイスロードは1930年、カナダ北部に作られました。航空便は荷が重すぎて使えず、凍っていない間は地面のぬかるみがひどすぎて道路の建設ができない土地でした。で、アイスロードができると、今でいうトラクターで荷物を牽引。スパイクタイヤなども存在しなかったので、キャタピラで走行したんだとか。
長さでいえばシベリアのレナ川のアイスロードがダントツで、長さは何百キロにも及ぶとか。もっとも、世界で10番目に長く、流域面積では世界9位といいますから、その距離にも納得かと。さすがにロシアはアイスロードが盛んな国で、第二次大戦のレニングラード包囲戦でも冬の間にレニングラードへ至る唯一の道路がラドガ湖を横切るアイスロードだったそうです。この道は後にダローガ・ジーズニ(命の道)と呼ばれ、戦後いくつもの記念碑やモニュメントが建造されています。
そんな戦時中のアイスロードもドラマチックでしょうが、平和な時代でも氷の道はメディアで人気があるようです。アメリカのドキュメンタリー番組、ヒストリーチャンネルではアメリカとカナダのアイスロードを使って物資を運ぶトラックドライバーを追ったノンフィクション番組が製作されています。ダイヤモンド鉱山や天然ガス田を行き来するレギュラーシーズンに加え、ヒマラヤの断崖絶壁に作られたアイスロード特番まで作られる人気っぷり。どうやら、氷の道を走るのはなかなかのスリルが味わえるようです。
クルマ好きは氷上といえば、アイスレースを想像しがちかもしれませんが、よりスケールの大きなアイスロードもまた走ってみたくなるのではないでしょうか。
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