現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 日本だけじゃなくタイでも絶大な人気を誇るトヨタ! 富裕層は日本の比じゃないぐらい高い「アルヴェル」が大好きだった

ここから本文です

日本だけじゃなくタイでも絶大な人気を誇るトヨタ! 富裕層は日本の比じゃないぐらい高い「アルヴェル」が大好きだった

掲載 29
日本だけじゃなくタイでも絶大な人気を誇るトヨタ! 富裕層は日本の比じゃないぐらい高い「アルヴェル」が大好きだった

 この記事をまとめると

■タイでは日本車、とくにトヨタが圧倒的人気を誇り販売台数でも首位を堅持

政治の影響でBEVが左右される諸外国! 対照的に際立つ日本の自動車市場の健全性

■アルファードは高額にもかかわらず富裕層に支持され、現地仕様・並行輸入ともに好調

■トヨタはHEVでも「信頼性No.1」を強調し、中国系ブランドの攻勢に備える構えだ

 タイでも「アルヴェル」は大人気

 タイにおいて日本車は依然として人気が高く、中国系ブランドが大挙して押しかけてきてもその状況に大きな変化はない。そのなかでもトヨタは、タイ国内でのブランド別販売台数でトップを維持するほどの高い人気を確立している。

 そんなタイでは、アルファードの人気が先代モデルで大爆発し、現行型となったいまでもその傾向はつづいている。日本においては、レクサスLMが現行型から国内販売されるようになると、購買層の一部がLMへ流れたことでアルファード&ヴェルファイアの人気は落ち着きつつあるともいわれている(日本ではアルファード&ヴェルファイアの新規受注停止が断続的につづいているので、それが背景にあるという見解もある)。

 筆者の自宅近所に建つ一般的な戸建て住宅の車庫に、レクサスLMが置かれていた。また、少し離れたアパートの駐車場にはレクサスLSが置かれている。ローンなども含めた購入資金さえ用意できれば、誰でもレクサス車を購入して乗ることができるからだ。このように自由なカーライフを謳歌できる環境は、日本ならではといえる。

 海外では資金洗浄防止などもあって現金販売は基本行わないし、ローンやリースの審査についても、住宅ローンや日々のキャッシュレス決済の支払い状況までが審査対象となるので、「好きだから」というだけでレクサスをはじめとする高級ブランドの新車を購入することはできないのである。

 地元の事情通に聞くと、タイではもともと初代レクサスLMがラインアップされており、現在は2代目となる現行型にスイッチしているとのこと。アルファードについても日本と同様の現行型となっているのだが、目立ってLMヘ需要がスライドすることはなく、むしろ先代型に比べて現行型ではLMよりもアルファードのほうが盛り上がりを見せているようだと語ってくれた。

 つまり、LMはアルファードユーザーがアップグレードして乗り換えるというよりは、アルファードユーザーのさらに上をゆく富裕層という新しいユーザー開拓に成功しているようにも見える。

 アルファードのタイでの価格は、「2.5HEVラグジュアリー」で426万9000バーツ(邦貨換算約1886万円)。日本では一般サラリーマンでもファミリカーとして乗っていることも目立つが、タイをはじめとして東南アジア各国でのユーザー層は価格を見てもわかるとおり、「大金もち」に限定されているのである(ちなみにLMは、LM500hの4人乗り仕様で829万バーツ{約3664万円})。

「日本仕様に乗りたい」というひとも先代モデルの時代から多く、金額はいくらになってもいいので日本仕様が欲しいというニーズは現行型でも続いている。日本から並行輸入された日本仕様も結構な台数が販売されているのだ。

 バンコクモーターショーで見た販売戦略

 タイで人気のトヨタ車のなかでもアルファードとヴェルファイアは屈指の人気モデルとなっているので、2025年3月26日から4月6日の会期で開催された「第46回バンコク国際モーターショー」のトヨタブースにももちろん展示されていた。

 そんなアルファードとヴェルファイアの展示車のリヤウインドウには、あるステッカーが貼ってあった。日本語にすれば、「正式認可 トヨタ・モーター・タイランド」となる。前述したように、日本仕様が並行輸入、販売されるケースが多発しているので、正規輸入販売モデルとの差別化をはっきりさせるために貼られているのではないかと会場内でも話題となっていた。とにかくアルファードはタイでも大人気ということを物語るトピックといっていいだろう。

 またトヨタブースには、「NO1 TRUSTED HEV」と書かれたディスプレイも置いてあった。これも日本語にしてみると、「もっとも信頼性の高いハイブリッド車」ということになる。

 世界的にBEV(バッテリー電気自動車)の普及にブレーキがかかっているなか、HEV(ハイブリッド車)の注目が高まっている。HEVといえばトヨタがその先駆者であり、日本車のお家芸ともいわれている。しかし、ここ最近では中国系ブランドも、タイ市場で見る限りはかなり積極的にHEVを市場投入している。

 このような動きはタイだけではない。乗用車では中国車がほぼ量販されていないアメリカでは、中国系ブランドにかわって韓国系ブランドが、ここのところ積極的にHEVをラインアップしてきている。「トヨタ=HEV」はもはや世界の合言葉となっているが、ここらではっきりさせておこうということで、第46回バンコク国際モーターショー会場で見かけたようなアピールを念押しで行っているのかもしれない。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

アプリでタクシーを呼んだら全然カローラがこない! 「カローラの楽園」だったタイのタクシーが中国BEV勢に浸食されていた
アプリでタクシーを呼んだら全然カローラがこない! 「カローラの楽園」だったタイのタクシーが中国BEV勢に浸食されていた
WEB CARTOP
イマドキのトヨタ顔の11代目カムリ! 押しの強い「ハンマーヘッドフェイス」はアジアで人気急上昇中だった
イマドキのトヨタ顔の11代目カムリ! 押しの強い「ハンマーヘッドフェイス」はアジアで人気急上昇中だった
WEB CARTOP
トヨタ一強は日本だけのことじゃない! アジアで日本車が強い……というより「トヨタが強い」だった!!
トヨタ一強は日本だけのことじゃない! アジアで日本車が強い……というより「トヨタが強い」だった!!
WEB CARTOP
春の珍事!? ジムニー&ロードスター「4月販売台数」前年2倍超! SUV・HV一強の裏で一体何が起きたのか?
春の珍事!? ジムニー&ロードスター「4月販売台数」前年2倍超! SUV・HV一強の裏で一体何が起きたのか?
Merkmal
水に浮かぶSUVに踊るスーパースポーツカー! 中国車の尖った技術を見て「日本車は抜かれた」の論調は果たして正解なのか?
水に浮かぶSUVに踊るスーパースポーツカー! 中国車の尖った技術を見て「日本車は抜かれた」の論調は果たして正解なのか?
WEB CARTOP
アルファード&ヴェルファイアを見るとトヨタ一強の理由がわかる! ただ「いいクルマ」じゃなく「売れるクルマ」とは?
アルファード&ヴェルファイアを見るとトヨタ一強の理由がわかる! ただ「いいクルマ」じゃなく「売れるクルマ」とは?
WEB CARTOP
エコカー補助金なんか配ってる場合じゃない! 日本は全力で中国車対策せよ! 【国沢光宏がクルマ業界にモノ申す!】第4回
エコカー補助金なんか配ってる場合じゃない! 日本は全力で中国車対策せよ! 【国沢光宏がクルマ業界にモノ申す!】第4回
くるくら
アメ車が日本で売れないのは「赤いウインカー」のせい? アメリカが世界的にもレアな赤いウインカーを採用するワケ
アメ車が日本で売れないのは「赤いウインカー」のせい? アメリカが世界的にもレアな赤いウインカーを採用するワケ
WEB CARTOP
そういえばほぼ見かけないけどナゼ? カッコイイと評判の「現行プリウス」のタクシーがあまり走っていないワケ
そういえばほぼ見かけないけどナゼ? カッコイイと評判の「現行プリウス」のタクシーがあまり走っていないワケ
WEB CARTOP
クルマ界のMZ世代!? 2000年登場のクルマがイケイケで傑作だらけな件
クルマ界のMZ世代!? 2000年登場のクルマがイケイケで傑作だらけな件
ベストカーWeb
カムリ ✕ SUV ✕ ステーションワゴン=ヴェンザ! 日本のハリアーが北米で「ヴェンザ」として復活した理由
カムリ ✕ SUV ✕ ステーションワゴン=ヴェンザ! 日本のハリアーが北米で「ヴェンザ」として復活した理由
WEB CARTOP
日本でもヤンチャ系にどハマリしたハマーH2! じつは軍用車H1から受け継いだのは見た目だけのナンチャッテH1だった
日本でもヤンチャ系にどハマリしたハマーH2! じつは軍用車H1から受け継いだのは見た目だけのナンチャッテH1だった
WEB CARTOP
ちっちゃい変化のようだが大事件! ポルシェ911のエンジンスタートが「キーをひねる」から「ボタンを押す」になったことでファンが大騒ぎするワケ
ちっちゃい変化のようだが大事件! ポルシェ911のエンジンスタートが「キーをひねる」から「ボタンを押す」になったことでファンが大騒ぎするワケ
WEB CARTOP
トヨタ新型「カローラクロス」まもなく登場? 海外では続々刷新! 日本で人気なのナゼ? 218万円からで “ちょうどいい”「カローラのSUV」とは
トヨタ新型「カローラクロス」まもなく登場? 海外では続々刷新! 日本で人気なのナゼ? 218万円からで “ちょうどいい”「カローラのSUV」とは
くるまのニュース
【新型ヴェロッツ登場】トヨタ3列シートSUVがタイで発売! 日本でも売ってよ!!!
【新型ヴェロッツ登場】トヨタ3列シートSUVがタイで発売! 日本でも売ってよ!!!
ベストカーWeb
これぞ「2ドアクーペ」なスタイリングに痺れる! 消滅が残念すぎるアウディTTにいまだ復活希望の声やまず!!
これぞ「2ドアクーペ」なスタイリングに痺れる! 消滅が残念すぎるアウディTTにいまだ復活希望の声やまず!!
WEB CARTOP
安全かつサービスの質も高い日本のタクシーで唯一の難点!? 最近匂いのキツイ芳香剤を使うタクシーが増えている
安全かつサービスの質も高い日本のタクシーで唯一の難点!? 最近匂いのキツイ芳香剤を使うタクシーが増えている
WEB CARTOP
三菱自動車決算でなんと「新型軽乗用車」シルエット公開と今年度発表明言! これ…新型eKスペースだ!!
三菱自動車決算でなんと「新型軽乗用車」シルエット公開と今年度発表明言! これ…新型eKスペースだ!!
ベストカーWeb

みんなのコメント

29件
  • luv********
    アルファードはミニバン好きが何を好むかよく分かってる
    ミニバン嫌いにも受け入れて貰おうなんて、エルグランドみたいな玉虫色の考えはしてない
  • min********
    アルヴェルはアジア人に人気あるよね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

510 . 0万円 1480 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

27 . 0万円 1899 . 0万円

中古車を検索
トヨタ アルファードの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

510 . 0万円 1480 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

27 . 0万円 1899 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村