ペイントガンはノズル口径=ノズルの太さで仕上がりが変化する
耐ガソリン性やパーツクリーナーなどの耐溶剤性に優れ、しかも耐ブレーキフルード性にも良好なのがガンコートペイントの特徴です。しかも、ペイント塗膜が排熱効果を持つ「機能ペイント」としても知られています。
【画像】1液でDIY向き!! ガンコート施工の様子を画像で見る(20枚)
つまりガンコートペイントすることで、エンジン冷却が早くなります。空冷エンジンには特に最適なペイントとして、80年代頃から数多く実用化されてきたのが、ガンコートペイントでもあります。
しばらく使わずにいたガンコートは、ネタ缶の中で顔料が沈殿してしまい、透明の溶剤と分離してしまうことがあります。ガンコートに限らず、すべてのペイントは顔料と溶剤が分離しやすいですが、ガンコートは想像以上に顔料が重い塗料のようです。
しっかり繰り返しシェイクすることで(塗料容器を振ってカラカラ音を立てながらシェイクします)、本来持つペイント性能に回帰するので安心です。仮に、同日作業だったとしても、ペイントガンのカップへ塗料を注ぎ入れる直前には、塗料容器を必ずシェイクしましょう。しっかり混ぜながら事前段取を進めて行きましょう。
いよいよペイント&乾燥工程に入りますが、今回のDIYペイントでは、ノズル口径φ0・6mmのスプレーガンを、すべてのペイント作業で利用しました。
シリンダーやシリンダーヘッドのように、奥深く切り立った冷却フィンがある部品をペイントする場合は、ノズル口径φ0・6mm仕様を利用し、薄く重ね塗りしていくのが良いようです。
一方、クランクケースやヘッドカバーのように、平面かつ広範囲を塗る場合は、ノズル口径φ1・0mmの太いノズル仕様の方が、素早くかつ効率良く、しかもキレイに塗料を吹き付けることができるようです。
前述したように、今回は終始φ0・6mmノズルのペイントガンを利用しましたが、そんな作業中に、塗りにくい場面もありました。
作業完了後に、別の部品を用意して、ノズル口径φ1・0mmのガンを借りてペイントしてみると、広い面積を素早く安定的に塗るには、φ1・0mmノズルの方が明らかに扱いやすく好印象の仕上がりでした(事前に試し塗りするべきでした)。
別の部品で練習=試し塗りしてから本番へ
ガンコートペイントを取り扱う国内総輸入発売元のカーベックでは、常温でもヒートガンを併用することで、冷却フィンの奥が塗りやすく、フィン先端部分がタレにくいと解説しています。
今回は、ペイント直前に50度設定で20分程度の「事前温め=プリヒート」を行い、パーツを温ためた状態でペイント作業に入りました。実作業を行った印象では、自分も含めて初心者ペインターには、部品をプリヒートするのがお勧めかも知れません。
さらにパーツ形状によっては、ヒートガンを併用したほうが、確かに良い仕上がりになりそうです。具体的には、すき間が狭く奥が深い冷却フィンを塗る際には、ガンノズル正面のパターン向きと幅の調整を行い、奥深いフィンの底とフィン面を効率良く、美しく塗り進めます。言葉の説明ではなく、実際にガン吹き経験することで、その扱い方を体得できるようになります。どんな作業も、すべて経験の積み重ねだと感じました。
4気筒エンジンのカワサキ空冷Zは、エンジンパーツが大きいため乾燥工程で専用の乾燥機が必要不可欠てす。
一方、小型エンジンパーツであれば、台所用の家電としても知られるオーブントースターのような機器で焼き付け乾燥させることができます。
ガンコートペイントの国内輸入発売元のカーベックでは、バイクいじり好きなサンデーメカニックやアマチュアペインターに向けて、高温小型乾燥機の「CVジュニア」をラインナップしています。小排気量エンジンのガンコートペイントでは活躍すると思います。
気になる高温焼き付けによる乾燥温度は、180℃に設定し、槽内温度が設定値に達してから1時間の連続乾燥が基本レシピになります。つまり高温乾燥器が無いとガンコートペイントは仕上げられません。塗るまでの作業が比較的容易なので、DIYペイントを楽しんでいくうちに、大きな高温乾燥機が欲しくなってしまいます。ぼくもそうでした。
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