ポップコーン片手に大爆笑できるド派手アクション・コメディ『ザ・ロストシティ』

　サンドラ・ブロックとチャニング・テイタム、ダニエル・ラドクリフにブラッド・ピットまで出演する超豪華アドベンチャー・ラブコメが『ザ・ロストシティ』です。

　人生に後ろ向きな恋愛小説家ロレッタ（サンドラ・ブロック）は、ロマンティックな冒険モノの新作をようやく書き上げたものの、新刊の宣伝ツアーに強引に駆り出されてしまいます。彼女の作品の主人公ダッシュを演じるセクシーカバーモデル、アラン（チャニング・テイタム）の薄っぺらな態度にイライラさせられるロレッタでしたが、謎の億万長者フェアファックス（ダニエル・ラドクリフ）に突然、南の島に連れ去られることに。彼は小説を読んで、ロレッタが伝説の古代都市＜ロストシティ＞の場所を知っていると思ったようです。

　このロレッタ誘拐事件を知って南の島に真っ先に駆けつけたのは、あのウザいモデルのアランでした。精鋭の力を借りて島へとたどり着き、ロレッタを探し出せたまでは良かったのですが、2人の性格はまるで正反対。島から脱出するためにしぶしぶ手を組むも、大自然の過酷な環境に予測不能のハプニングが続発。果たして億万長者が狙っているロストシティとは何なのか？ 彼らはこのロストシティに隠された「謎」を解き明かし、無事に抜け出すことができるのでしょうか……？

　サンドラ・ブロックは本作を機にしばらく俳優業から離れることを表明しており、本作にかける想いの強さがひしひしと伝わってきます。それは興行的なヒットだけでなく、「劇場で映画を！」という俳優としての想いでもあるのでしょう。何かと暗い話題の続く今だからこそ、いわゆる“ポップコーン・ムービー”の重要性を再認識させられる、スリルと笑い、アクション、そしてロマンスのバランスがなんとも心地よい大作に仕上がっています。

　今回また新たな魅力を披露しているチャニング・テイタムは、『G.I.ジョー』（2009年）でインディアンのチーフ・ダークホースに乗っていましたが、プライベートではBMW MotorradのR1200GSを所有していたりと、大型バイクが似合う体躯はさすが。なおダニエル・ラドクリフは『ハリー・ポッター』シリーズ（2001年～）で、ハグリッドが運転するロイヤル・エンフィールドのバレットのサイドカーに乗っていました。

　ぜひ映画館でポップコーン片手に大爆笑してほしい『ザ・ロストシティ』は、2022年6月24日（金）より全国ロードショー中です。