2月25日、ピレリスーパー耐久シリーズST-3クラスに参戦する埼玉トヨペットGreen Braveは、埼玉県坂戸市にある自社ファクトリーで2020年の体制発表会を行った。このなかで、2020年に参戦する埼玉トヨペットGreen Brave GR SPORT マークXがお披露目されたが、さらに埼玉トヨペットの平沼貴之代表取締役副社長から、第3戦富士24時間のデビューを目指し、トヨタ・クラウンRSを開発中であることが明かされた。
2013年からピレリスーパー耐久シリーズに参戦している埼玉トヨペットGreen Braveは、ST-4クラスから挑戦をはじめ、2015年からトヨペット店の旗艦車種であるマークXをST-3に投入。自社メンテナンスながら速さをみせ、いまやST-3の中心マシンのひとつと言える存在となった。
スーパーGT:埼玉トヨペットGreen BraveがGRスープラの“暫定”フルカラーをお披露目
今季も1月の東京オートサロンでスーパー耐久ST-3への参戦が発表され、服部尚貴/吉田広樹/川合孝汰の3人による体制がアナウンスされていた。ただその場で「モータースポーツとマーケティングを結びつける」というポリシーのもと、新車種の開発が告知されていたが、この発表会の場で、その“新車種”がクラウンRSであることが平沼副社長から明らかにされた。
埼玉トヨペットGreen Braveは今季、『GB enter the New era』がテーマとし、スーパーGTにはGRスープラを投入、川合が加わり新たな時代へ突入することになるが、「もうひとつの新たな時代」として、「スーパー耐久2020年シーズンにおいて、ST-3クラスへの『埼玉トヨペットGreenBrave クラウンRS』の投入です」と平沼副社長は語った。
「現在、新型クラウンは製作に入っており、まだ皆さまにお見せすることはできませんが、第3戦富士24時間でのデビューを目指し、急ピッチで作業を進めております」
もしマシン製作がオンスケジュールで進んだ場合、マークXは第2戦SUGOが“ラストラン”となる。青柳浩チーム監督兼代表は「昨年は3度のポールポジションを獲得しながら勝ちきれない、シリーズ2位という悔しい結果となりましたが、マークXは今季途中で最後の戦いを挑むことになります」と語った。
「マークX引退の幕をより良いものにできるよう、シーズンを戦っていきたいと思います」
ニューウェポンとなるクラウンは、TNGAを採用するなど車両性能も進化。ニュルブルクリンクでの走行テストも経験しているが、いったいどんなレーシングカーに変貌するのか。マークXのラストシーズンの戦いとともに、今季のST-3の話題のひとつとなりそうだ。
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