レンタルバイクショップが貸し出している車両は基本的に現行車が多い。サービスを維持していくうえで、整備や部品供給のことを考えれば当然のことだろう。ただ世の中には、絶版旧車を貸してくれるお店もごくまれに存在している。愛知県豊田市にある「Route419」もそんなお店のひとつである。
「昔乗ってみたかったと思える懐かしいバイクや、面白みのあるバイクをラインナップしています」と話すのは代表を務める土井孝哲さん。
80年代~90年代の「濃い味バイク」をレンタル
80年代バイクブーム経験世代にズバッと刺さる! 最新鋭「VFR」は大人のスポーツバイクだった
自身がバイク好きなこともあり、自動車整備やガソリンスタンド業の傍かたわらバイクレンタルサービスを始めたのは2019年5月から。安心して遠出することができ、部品の供給もまだある(とは言え、近年は廃盤になった部品も増えてはいるが……)1990年代車を中心に「漢くさいバイク」を多数取りそろえている。
利用者は30代の方が多く、普通二輪免許(いわゆるかつての「中免」)で乗ることができ、それなりにパワーもあって扱いやすい400cc車の人気が高いとのこと。
で、今回は一番人気のカワサキ・ゼファーχ(400cc、1996年式)と、同店のレンタルバイクにおいて「最年長」のホンダ・VF750セイバー(750cc、1983年式)を実際に借りてみることにした。
ちなみに他のレンタル車の例では、大型車ではヤマハVmax、ホンダX4、400ccクラスではホンダCBR400RR、スズキGSX400インパルスなどを取り揃えている。
「Z1の魅力の詰まった400ccを」という考えのもと開発されたネイキッドバイク、カワサキ・ゼファー。ネイキッドブームの先駆けになったと言われ、「空冷4気筒ネイキッドで一番バランスが取れている」と語る人も(※諸説あります)。
中古車市場でも今なお高い人気を誇っているゼファーだが、今回レンタルしたのは4バルブエンジンを搭載するゼファーχ。
実は筆者、ゼファーに触れるのは初めて。またがった第一印象は「軽い&小さい!」というもので、両足ともカカトまでベッタリな接地する足着き性のよさや、ニーグリップしやすいタンクのスリムさが好印象。車重は軽くハンドリングも素直なので、ひらひらと峠道をよく走る。
エンジンも低回転から高回転までよどみなくスムーズに回ってくれるので、走っていて非常に気持ちよかった。
一方で、自分自身がゆったりした姿勢で乗るバイクばかり常用しているため、低めのハンドルとやや後ろに下がったステップは、個人的には少々窮屈な感覚もあったが、しばらく走っていれば気にならなくなっていった。
前日の雨で濡れている路面があったり、木の葉があちこちに舞っていたこともあって、やや慎重に走ったため、土井さんがオススメしてくれた「7000回転~1万回転まで回したときの気持ちよさ」を味わえなかったのが少し心残り。これは暖かくなったころのお楽しみ、ということにしておこう。
名車だがレア車でもあるVF750セイバーの乗り味とは?
世界初の水冷V型4気筒エンジンを搭載し、「新時代の高級大型二輪車」を目指して開発されたVF750セイバー(と同時に発売されたクルーザーモデルのマグナ)は、現在も販売されているホンダVFR800シリーズのご先祖様的存在である。個人的に同車の購入を検討したこともあり、一度は乗ってみたいと思っていたのだ!
スリムさとコンパクトさに驚かされたゼファーに対して、セイバーの第一印象は真逆の「重い&デカイ」。足付きは母子球がぎりぎり付く程度だし、素直に乗るとヒジがのび切る程度にハンドルは遠め(筆者が166cm程度の小柄なせいもあるだろうが)。
また、ふっかふかのシートはお尻に優しい反面、旧車らしく(?)幅広で少々ニーグリップしにくい印象。もっとも重心が低めなので、停車時はもちろん走っているときも含めてに不安定さを感じるようなものではないが、重量車に不慣れな人はちょっと怖いかも。
ただし、一度走り出してしまえば走行時の安定感は抜群。流石にフルカウルのツアラーなどとは比べるべくもないが、排気量相応にパワーはあるので(72馬力の最高出力は現行モデルと比べても遜色なし!?)、アクセルを開ければ滑るようにスムーズな加速をしてくれる。
それでいてエンジンはホンダらしく静かで、排気音も紳士的。聞こえて来るのは「シュィーン」というシャフトドライブの駆動音のほうが目立つほどである。
ゼファーχと同様の理由からあまり目一杯に走らせることはしなかったが、低速域でも急かされるような感覚はなく、マイペースでゆったり走っていても十分楽しめた。
今回借りた2台ともかなりの好コンディションを保っており、ほか車両に関しても「引き取った時点でキャブや足回りなどはオーバーホールしてますし、日頃から試乗テストをして調子を見ています」(土井さん談)とのことなので、絶版車の魅力を存分に味わうことができるだろう。
近々ではカワサキZRX1100やハーレー・ダビッドソンスポーツスター883(通称パパサン)、VT250Fインテグラを増車予定だとのことで、今後も250ccクラスの車両を中心にラインナップを充実させていきたいそう。
「青春時代に憧れたあのバイクにもう一度」というライダーも、「リアルタイムには知らないけど名車と言われるバイクに触れてみたい」というライダーも、ぜひ一度試してみてはいかがだろうか?
「Route419」
〒470-0565 愛知県豊田市下仁木町諸屋367-1
TEL:0565-65-3137
■レンタル料金
250cc例:4800円(6時間)/6800円(日帰りプラン)
400cc例:7800円(6時間)/1万1800円(日帰りプラン)
750cc以上例:9400円(6時間)/1万3800円(日帰りプラン)
予約は同店webサイトから。ヘルメット、グローブの有料貸し出しサービスも行っている。
またガソリンスタンドと自動車整備工場に併設される形を取っているので、燃料補給はお店に戻ってから精算でもOKだ。
(レポート●モーサイ編集部・高垣 写真●モーサイ編集部)
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みんなのコメント
でもあの頃はお金がなかったのよ(;_;)
高いなぁと思うのは
レンタルバイクとスーパー銭湯のマッサージね