オーナーだけの特別プログラム
text & photo:Hidenori Takakuwa (高桑秀典)、編集部去る10月5日~6日に、アルピーヌ・オーナー向けの「WEC富士6時間耐久 特別プログラム」が実施された。
【画像】アルピーヌ乗りの特権 WEC富士観戦ツアー 全120枚
5日に富士スピードウェイのショートサーキットで実施されたスペシャルドライビングレッスンは、現行アルピーヌA110オーナーが対象(参加資格)で、6日開催のWECスペシャル観戦ツアーは、クルマの新旧を問うことなくアルピーヌ・オーナー全般が対象だった。
新旧オーナー 36号車応援ツアー
ここで「A110」というクルマについて簡単に説明しておくと、現行モデルのA110は2017年に復活し、その元ネタであり、フランスで最も成功したスポーツカーの1つとして知られる先代のA110は1963年にデビューした。
そして、WECとはFIA世界耐久選手権のこと。2019-2020 FIA世界耐久選手権の第2戦として、日本ラウンドの富士6時間耐久レースが10月4日~6日にかけて富士スピードウェイで開催されたのだ。
このレースのLMP2クラスに、アルピーヌA470ギブソン(シグナテック・アルピーヌ・エルフ:36号車)が出走し、それに合わせてアルピーヌ・オーナー向けの2つのプログラムが展開されることとなった。
新型A110でパレード
10台が参加したWECスペシャル観戦ツアーは、ピットウォーク、富士スピードウェイ本コースでのパレードラン、記念撮影、プラチナルームでのレース観戦&ランチという内容で構成。
ピットウォークでは、アルピーヌA470ギブソンのドライバーであるトーマス・ローラン/アンドレ・ネグラォン/ピエール・ラグ選手からサインをもらうことができた。
パレードランでは、本戦スタート前の本コースを5周することができ、記念撮影後にプラチナルームと呼ばれるグランドスタンド最上階のVIP用屋内観戦席からレースを観られるという充実のコンテンツだった。
決勝前夜にサプライズ
5日のスペシャル・ドライビングレッスンは、シグナテック・アルピーヌ・エルフの監督もショートサーキットに来場して見学。参加オーナーへのサプライズでピット訪問が実現することに。
中には、6日のWECスペシャル観戦ツアーと両日を堪能した現行アルピーヌA110オーナーが複数いたので、新生A110も熱心なクルマ好きのもとにデリバリーされたわけである。
「昔も今も高品質」
インタビューさせてもらったブルーの帽子がよく似合う小川純一さん(45歳)は、昨年の9月に実車を見て、ちょうど1年前の今頃に本契約。今年の2月10日に納車され、すでに5000kmほど走ったそうだ。
「グレードは最初からリネージにすると決めていました。アルピーヌといえばブルーなので、外装色はブルー アルピーヌメタリックをチョイス。3月に伊勢志摩までドライブしてきましたが、ロングツーリングも快適でした」
「沼津のディーラーで買ったので、毎回、自宅のある場所から箱根を越えて整備に出しています。家の近くに先代A110を取り扱っているショップがあって、そこでA110は昔も今も高品質なパーツを使っていることを学びました。DNAが継承されているんですね」とコメントしてくれた。
アルピーヌのDNA
小川さんは日頃からレース観戦も楽しんでいるらしく、今回のプレミアム観戦パッケージを大いに楽しんでいた。
アルピーヌ・ジャポンが設立されて2年。日本法人では今回のようなカスタマープログラムにも力を入れている。
決勝前夜のピットで、ドライバーとオーナーが手を取り合って言葉を交わす姿を目にした。世界選手権から去っていくメーカーも多いなか、レースをルーツに持つこのブランドの輝きが増しているように感じる。
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