車中泊仕様の「CX-80」と「MX-30」気になるディテールは?
マツダは「マツダファンフェスタ2025 at 富士スピードウェイ」の会場において、“新価値創造”と題して「CX-80」と「MX-30」のコンセプトカーを展示しました。アウトドアシーンを軸に、クルマのある暮らしを満喫するための多彩な機能が盛り込まれたこの2台は、どのような意図から開発されたのでしょうか?
【画像】「えっ!…」オリジナルのボディ色がおしゃれ! これが車中泊仕様のマツダ「CX-80」と「MX-30」です(30枚以上)
マツダが“新価値創造”と題して展示した2台のコンセプトカー、その開発は、マツダ上層部からの「マツダの顧客に寄り添い、生活を輝かせるようなクルマを提案してみて欲しい」との投げかけから始まったといいます。
「CX-80」と「MX-30」のコンセプトカーに共通するのは、デザイン本部がコーディネートした専用のボディカラーをまとった車中泊仕様であるということ。
モール部には“ラプター塗装”を施すことでSUVらしさを強めているのに加えて、キズがつきにくい仕様としています。
さらに、同様にラプター塗装を施したホイールには、オールテレーンタイプのタイヤを装着。また、アウトドアを意識し、ロードクリアランスを30mmアップさせています。
ちなみに、アウトドアシーンでも家電調理などを楽しめるよう、2モデルとも給電機能を備えたPHEVモデルをチョイスしているのも見逃せません。
「MX-30」の方は、ロータリーエンジンによって発電した電気でモーターを回して駆動する「ロータリーEV」がベース。そのボディは鮮やかなライトブルーをまとっており、純正のカラーラインナップにない鮮やかな色味がとても似合っています。この色の「MX-30」が欲しいと感じた人も多いのではないでしょうか。
そのエクステリアには、エアでふくらむドメテイック製ルーフテントとリアゲートに加えて、YAKIMAのロードシャワーを装備。このシャワータンクは40リットルもの容量を誇る上、エアを注入することで水圧を高めることもできることから、ドロ汚れを落とすのにも最適。またクォーターガラス部にはボルト穴のついたボードが設置され、小物をひっかけておくこともできます。
そんな「MX-30」で驚かされたのはインテリアで、リアシートが取り外されてふたり乗り仕様に。これにより、荷物の積載力が高まっただけでなく、車中泊用の折り畳みベッドがキャビンに楽々収まるようになっています。
また、フツーは後席が備わるスペースには電動バイクを格納可能。お出かけ先での気軽な移動手段として使えるのはもちろんのこと、充電も「MX-30」の車内でおこなえます。
さらに助手席は、リフトアップシート仕様に。助手席をアウトドアチェア代わりに使えるアイデアですが、そこには福祉機能の存在をもっと多くの人に知って欲しいとの思いも込められているのだといいます。
一方、フラッグシップSUVである「CX-80」の方は、多彩な機能を盛り込んだマツダオリジナルのルーフテントが装備されているのが最大の特徴です
このテントは電動開閉式のため展開と収納が楽々。サンルーフ装着車なら、車内から楽にアクセスできます。また、テントのサイド部は掃き出し可能な構造ゆえ、広い開口部を実現。テント脇に腰かけて、星や花火を眺めるなんてこともできます。
ちなみにこのルーフテントは、ルーフサイドのすき間を埋めるパネルを買い替えることで、他のマツダ車に乗り換えても使い続けられる仕様を想定しているのだとか。そのほか同モデルには、定番のサイドタープや吸盤装着式の小型給水タンクなども装備されていました。
インテリアは、サードシートを廃止した2列シート仕様になっています。リアシートの背もたれを倒すと奥行き1800mmのベッドスペースが出現し、大人2名が楽に就寝することが可能です。
フロアをよりフラットに仕上げるべく、ラゲッジスペースには引き出しつきのユニットが装備されているので、積載性も犠牲になっていません。
マツダ社内のアウトドア好きが集まってアイデア出し
今回、マツダが「MX-30」と「CX-80」という都会的なSUVを見事に車中泊仕様へと変身させられた背景には、実際にアウトドア好きが集ったメンバーたちが開発に携わったからという背景があります。
上層部からの投げかけを受けた開発メンバーは、テーマをアウトドアに想定。その際、開発部だけでなく販売やサービスといった社内の幅広い分野からアウトドア好きを集め、アイデア出しをスタートさせたといいます。参加した社員の数は70人にものぼり、寄せられたアイデアは500にも及んだのだとか。
それを受け、開発陣はマツダSUVでの新たな楽しみ方をアピールすべく、コストや安全要件といった縛りをなくし、具現できそうなものを“全部載せ”することに挑戦。こうして誕生したコンセプトカーには、40ほどの機能を盛り込むことができたといいます。
そして、当初は2台のコンセプトカーを携えて全国各地のイベントに参加し、現場でユーザーの声を拾い、商品化の検討や将来のクルマづくりの参考にする予定だったものの、完成した2台を上層部に見せたところ「『ファンフェスタ』で初公開してみては?」との提案を受け、予定より早いお披露目が決定。あまりの急展開にイベントのパンフレットやWEBサイトでの告知も間に合わず、結果的にサプライズ展示となったそうです。
* * *
「ファンフェスタ」の会場では、開発に携わったメンバーたちが2台のコンセプトカーをチェックしている人々のリアルな声を集めていました。今後も各地のイベントに出展し、反響の多いアイテムから商品化に向けての検討や開発をおこなっていくといいます。
近い将来、充実したアウトドアライフをサポートしてくれるマツダSUVが誕生することに期待したいと思います。(大音安弘)
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みんなのコメント
まぁこれなら、テントの設営の面倒さから解放されるかも。
でも、費用対効果的にどうなんだろ。
更に言っちゃうと、車中泊する人は、今のマツダ車選ばんと思う。
ボンゴフレンディやカペラカーゴのあった時代が懐かしい。