6月21日、2025年MotoGP第9戦イタリアGP MotoGPクラスのスプリントがムジェロ・サーキットで行われ、ホンダHRCカストロールのジョアン・ミルは14位、中上貴晶は15位で終えた。
レギュラーライダーのルカ・マリーニは、5月28日に行われた鈴鹿8耐に向けたHRC(ホンダ)のプライベートテスト中のクラッシュで大怪我を負い、前戦アラゴンGPから欠場している。アラゴンGPでは代役が立てられなかったものの、今大会はホンダの開発ライダーを務める中上が代役として起用され、ワークスチームから初出走の機会を得た。
マルク・マルケスが圧巻のスプリント制覇。表彰台もドゥカティが独占/第9戦イタリアGP
大会2日目も朝から日差しが強く、30分間のフリー走行2回目の時点ですでに路面温度は40度と初日と同じく高温のコンディションとなった。このセッションではふたりともに予選を見据え、フロントにミディアムタイヤ、リヤにソフトタイヤの組み合わせで周回を重ねた。このセッションではミルは12番手、中上は13番手となった。
続く予選は、ホンダ勢4台がQ1から挑む。タイヤ選択は全ライダーがミディアム/ソフトを選択した。1度目のランでは、トップ5台が1分45秒前半のラップタイムを記録するなか、中上は1分45秒982で7番手、ミルは1分46秒155で9番手と
ミルは、2回目のランに入ると1分45秒614のラップタイムを記録し、大きくを縮める。連続アタックを敢行するも、自己ベスト更新には至らず8番手となった。
中上の2回目のランは、2周連続で1分46秒台に留まり11番手に位置していたが、最終アタックでタイムを更新するものの、1分45秒664で9番手と下位に沈む結果となった。これにより、ミルは18番グリッド、中上は19番グリッドからのスタートが決まった。
11周で争うスプリントレースは、ウォームアップラップ開始の時点で、気温32度、路面温度48度とライダーにもタイヤにも厳しいコンディションとなった。ホンダワークスのふたりは多くのライダーと同じくミディアム/ソフトのタイヤを選択した。
18番グリッドから好スタートを決めたミルは、15番手の位置で1コーナーに入るものの前方で発生した混乱の煽りを受け、一時最後尾近くまで落とす。しかし、オープニングラップ中にロレンツォ・サバドーリ(アプリリア・レーシング)を抜いたほか、上位ライダーの転倒もあり、16番手で2周目に入った。
一方の中上は、スタートでウイリーが大きくなった影響で一時最後尾となったものの、1周目の混乱に巻き込まれることなく、18番手でオープニングラップを終えた。
ミルは5周目にペースの上がらないジャック・ミラー(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)を抜いて14番手に浮上する。約1.5秒先行している13番手のミゲール・オリベイラ(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)と差を詰めようとするもレースペースは互角であり、迫ることができない。最終ラップまでその差は縮ませることができないミルは、14位でチェッカーを受けた。
中上は序盤、前方のサバドーリすぐ後ろを走っていたものの、オーバーテイクに苦戦。5周目にようやく攻略して16番手に浮上すると、8周目にはペースの上がらないミラーを抜いて15番手に浮上する。
しかし、そこからは前方のミルと付かず離れずの位置をキープし、15位でスプリントを終えた。
ホンダ勢では、ヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)がスタート直後の1コーナーで貰い事故にリタイア。ソムキャット・チャントラ(イデミツ・ホンダLCR)は、19位フィニッシュと、ホンダ勢全員がノーポイントとなった。
明日の決勝レースは23周と倍以上の距離で競う。ムジェロ・サーキットはホンダマシンにとって相性の良くないコースと、両ライダーは初日終了後のコメントで話していたものの、荒れる展開となればポイント獲得のチャンスはあるだろう。
ミルはもちろんのこと、今季2度目の決勝レースである中上にとっても、完走だけでなく入賞し結果を残したいところだろう。そんなホンダ勢にとってシーズン後半に向けてどんな走りを見せるのか、注目したい。
ジョアン・ミル(予選:18番手、スプリント:14位)
「初日と比べいくつか改善ができて、FP2でかなり良い感触を得られたよ。でももちろん、他のライダーたちも同様に改善してきているから、すでに分かっていた通り厳しい状況が続いている」
「決勝レースでは何が起こるかわからないから、今日のように少しでも前進して、ポイント争いができることを願っているよ」
中上貴晶(予選:19番手、スプリント:15位)
「午前中のFP2では、コーナーの立ち上がりでの安定性を高めるために試行錯誤に少し時間をかけてました。また、日本のテストチームと一緒に取り組んできた小さな項目をいくつか試しました。それらをここで試せたのは良かったですし、僕の主な仕事である日本でのテストにも繋がるものとなりました」
「FP2で試したものに関しては良いフィーリングが得られましたが、午後は路面温度が上がってきて厳しいコンディションになり、暑さで苦戦しました。これからもチームの将来のために、自分の役割をしっかり果たしていきます」
[オートスポーツweb 2025年06月22日]
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みんなのコメント
ホームチームは、チームも選手もテンションMAXですね!
熱くて暑い本戦、中上選手の活躍期待してます!
小椋選手、ヤマハ、ホンダの活躍も楽しみです!
ホンダは3台体制かって思えてしまう(o˘д˘)oあれではLCRのメカニックの人たちもやる気が起きなくなってしまうよね💦