子育て卒業後に再開した「ビッグ・ヒーレー」との生活
妙高高原の赤倉スキー場大駐車場で開催された「第3回スワップ&ミート・イン妙高」。毎回粒揃いの車種が集まることで知られるこのイベントに、今回も約50台のバラエティ豊かなエントラントが集まりました。そのなかでひときわ目を引いた1台が、”ビッグ・ヒーレー”の愛称で知られる英国スポーツカーの雄、オースチン・ヒーレー「100-6(ハンドレッド・シックス)」です。子育てという大きな仕事を終え、再びヒストリックカーの世界へと戻ってきたオーナーの愛情深いカーライフを紹介します。
「ちょっと直せば乗れるよ!」から13年…「ミニ トラベラー」でドロ沼に! 英国から持ち帰ってボディ以外は全てDIYで仕上げました
名は体を表す! ヒーレー100-6は最高速100マイル=160km/h、6気筒モデル
オースチン・ヒーレーといえば、イギリスの民族資本系自動車メーカーが大同団結して生まれた「BMC(ブリティッシュ・モーター・コーポレーション)」のオースチンが、ラリー競技などで活躍した経歴を持つエンジニア、ドナルド・ヒーレーに協業を申し入れ誕生したスポーツカーだ。今風に言えばダブルネームというか、コラボ製品というか。余談になるが、ジェンセン・ヒーレーやナッシュ・ヒーレーといったスポーツカーも、やはりドナルド・ヒーレー氏がかかわったクルマである。
ともあれ1952年のアールズコート・ショーでデビューしたそのロードスターは、当時のオープン2シーター・スポーツの文法に則った手堅い設計。エンジンはオースチンA90の2660cc 4気筒OHVの90psで、軽量なオープンボディには十分なパワーだった。車名となった”100″は、最高速度が時速100マイル(≒160km/h)超であることに由来する。当時としてはかなりの高性能車と言えるだろう。
進化を続けた「ビッグ・ヒーレー」の系譜と弟分の存在
オースチン・ヒーレーは本格的スポーツカーとして人気を博し、北米を中心に好調なセールスを記録するヒット作となる。100からスタートしたシリーズは次々に改良が加えられ、1957年にはヒーレー100-6と呼ばれる2639cc 6気筒エンジン搭載車がデビュー。レースやラリーなどモータースポーツの分野でも活躍し、さらに1959年には排気量2912ccのヒーレー3000 Mk.Iへと進化を続ける。
1961年から1964年にかけて生産された3000 Mk.IIを経て、シリーズのラスト・モデルとなる3000 Mk.IIIは1967年まで生産され、この時代の英国製スポーツカーを代表する車種のひとつとなった。15年の長きにわたって親しまれたヒーレー100~3000を、クルマ好きは”ビッグ・ヒーレー”と総称するが、それは1958年にデビューしたライトウェイト・スポーツ、小さな弟分のオースチン・ヒーレー・スプライトに対してビッグだからだ。
アメ車遍歴を経て再びヒストリックカーの世界へ
一世を風靡したそんなビッグ・ヒーレー一族だが、近年の日本のヒストリックカー・シーンにおいては比較的少数派。ビッグ・ヒーレーの弟分、手軽で軽快なヒーレー・スプライトを見かける機会は多いので、余計にそんな印象を持つのかもしれない。そんな希少なビッグ・ヒーレーが参加していたのが、今回の第3回スワップ&ミート・イン妙高だ。
「オースチン・ヒーレー100-6で、年式は1958年です」
と話してくれたのは、オーナーのYさん。数年前に国内のショップでこのヒーレー100-6の売り物を見つけ、購入したとのこと。昔はカマロやトランザムなど、アメ車にも乗っていた。
「その後はしばらく趣味のクルマから離れていたのですが、子育ても一段落したこのタイミングでこのクルマを手に入れ、またヒストリックカーの世界に戻ってきました」
ツボを押さえた絶妙なサジ加減のカスタムと至福の「単独飛行」でイベントを満喫
「6気筒エンジンとなった最初のモデルですが、歴代のビッグ・ヒーレーのなかではとくに人気が高いわけでもないみたいです」
とご謙遜だが、50台だけ作られたホモロゲーション・モデル「100S」を思わせるアイボリーと濃紺2トーンのボディカラー、バンパーレスのフロントに追加された大径のドライビングランプ、レーシーなクイックフィラー・キャップなど、ツボを抑えたカスタムは絶妙なサジ加減だ。
室内にはカーナビやETCも備わり、現代の路上での使い勝手も問題ない。
「ただし妻は助手席に乗ってくれません(笑)」
というわけで、クラブや仲間内でのツーリング、そして各地のイベントへの参加を中心に素敵な”単独飛行”を楽しんでいるという。Yさんのオースチン・ヒーレー100-6は、これからもその快音を響かせ、各地の道を走り抜けていくに違いない。
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みんなのコメント
ただ、この方とて会話の中に「ヒーレー」と言ってしまっている場面があり、やはり半世紀以上も使い慣れた名前はそうそう簡単には変更出来ないんだろうな・・・と。