今季、9年ぶりにF1復帰を果たしたロバート・クビサ。ラリー中の事故によって負った怪我を克服しての、劇的なカムバックだった。しかし、所属チームとなったウイリアムズは最低迷期。そのマシンのパフォーマンスの低さに足を引っ張られたこともあり、なかなか思うようなパフォーマンスを発揮することができなかったが、大混乱となったドイツGPを最後まで戦い抜き、チーム唯一のポイント”1”を持ち帰った。
そのクビサは今季限りでウイリアムズを離脱。後任としてニコラス・ラティフィが加入することが決定している。クビサはチームを離れるものの、F1でもなんらかの役割を続けたいと希望しており、ハースやレーシングポイントと交渉しているのではないかと言われている。またそれと並行して、他のカテゴリーでレース参戦を続けることを希望しているようだ。
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そのクビサが参戦するカテゴリーとして最有力と言われているのが、DTMだ。そして12月10日から13日にかけて、スペインのヘレス・サーキットで行なわれるルーキーテストで、クビサがBMWのDTMマシンをドライブすることが決まった。
「ヘレスでBMW M4 DTMをドライブする機会を与えてくれたBMWモータースポーツに、感謝したい」
クビサはそうコメントを寄せた。彼は2006年から2009年にかけ、BMWザウバーのドライバーを務めており、その間にキャリア唯一の勝利(2008年カナダGP)を手にしている。
「テストで走り、ターボエンジンを搭載したDTMのレースカーを理解するのがとても楽しみだ。DTMでの将来を、とてもよく想像できるよ」
「僕は今、新しいチャレンジを探している。DTMも間違いなくそのうちのひとつだ。このシリーズはトップクラスのカテゴリーだし、ドライビングのレベルは非常に高い。しかしながら、テストで僕に何ができるのか、まずはそれを見てみないといけない」
BMWモータースポーツのトップであるイェンス・マルカートも、クビサの起用について次のように語った。
「ヘレステストに参加する機会を、ロバート・クビサに提供することができ、嬉しく思っている」
「ロバートは世界中のモータースポーツシーンで非常に有名な名前だ。彼はF1のような高いクラスのシリーズで、多くの経験を積んでいる」
「彼が我々のBMW M4 DTMのようなツーリングカーをテストでどう乗るのか、非常に興味を持っている」
なおmotorsport.comの取材によれば、クビサはアウディのカスタマーチームであるWRTのマシンもテストする可能性がありそうだ。
なおクビサは当初、DTM参戦についてアウディと交渉していたが、同社のモータースポーツ部門のトップであるディーター・ガスは、現在のラインアップを2020年まで維持する可能性が高いことを示唆している。
しかしその一方で、カスタマーチームであるWRTは、資金を持ち込むことができるドライバーを必要としている。クビサは2019年、ウイリアムズに1500万ユーロ(約18億円)を持ち込んだと言われており、その満額は難しいとしても、WRTとしては魅力的な候補だと言えるだろう。ただクビサのパーソナルスポンサーであるPKNオーレンは、なんらかの形でF1に残ることを望んでいると言われていて、それも考慮にいれなければならないだろう。
なおBMWは、クビサと並行してニック・イェロリーをテストで走らせることも発表している。
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