トヨタ「NEO Steer(ネオステア)」とは
トヨタは11月5日(日)まで、JAPAN MOBILITY SHOW 2023(以下:ジャパンモビリティショー2023)において、「クルマの未来を変えていこう-Find Your Future」をテーマにブース出展している。なかでも、8月に発表されたばかりの新型の「ランドクルーザー250」は注目を集めていた。しかし、このランクルが注目されていたのは、新型だからという訳だけではなかった。一見するとなんの変哲もないランクル250なのだが、そこに展示されていたのは、本来あるはずのアクセル・ブレーキペダルがないペダルレスのランクルだったのだ。
モーターショーを彩る美女たち #05|BMW【ジャパンモビリティショー2023】
なぜペダルレスなのか疑問になるものだが、実はこれは、トヨタが新開発したステアリング「NEO Steer(ネオステア)」の展示の一環。「ネオステア」は、バイクハンドルをベースにした新しい形のステアリングホイールで、アクセル・ブレーキと言った足元の操作系を集約したもの。具体的には、ステアリングの右側、ちょうど親指があたる位置に「アクセル」のスイッチを配置。このスイッチを奥に押し込むことで、加速する仕組みになっている。
また、ブレーキはステアリングの左右裏側に自転車のブレーキのようなレバーが配置されている。これはハンドルを握った時の人差し指の位置にあり、自転車のブレーキのように、指に引っ掛けて、握り込むことでブレーキがかかる仕組みだ。ブレーキは、ステアリングをどちらに傾けていても操作がしやすいように。また、片手を離していても緊急時にすぐ操作できるように両側に設置されている。
パラアスリート・森井選手と共同開発
ネオステアの開発には、パラアスリートの森井大輝選手(チェアスキー選手)も関わっているそう。これまで、足が不自由な方が運転できる車両は、右手をステアリング(操舵)、左手をアクセルとブレーキというように、両手を使って運転する仕組みとなっていた。そのため、運転中は片手を離すことができず、飲み物を飲むこともできなかったという。しかし、ネオステアであれば、片手でも運転が可能になるため、長時間の運転による負担が大きく軽減される。さらにネオステアの下側がフラットなバー状になっている点も特徴。車両の昇降時、身体が不自由なドライバーがバー部分を掴んで体を支えることもできるよう考慮されているそうだ。
新たな運転フィーリングはドライバーをワクワクさせる
なお、このステアリングは、ステアバイワイヤのため、通常のようにグルグルと回す必要がなく、少し切るだけで十分な舵角を得ることができるという。トヨタの説明員によると、この舵角やアクセル・ブレーキワークを指で繊細に扱える感覚は、これまでの運転と違った楽しみが味わえるのだとか。
ジャパンモビリティショー2023では、その運転操作を体験できるよう、グランツーリスモをネオステアで操作できるコーナーも設置されていた。モビリティーショーに来場する予定のある方は、新たなステアリングの可能性を体験してみてはいかがだろうか。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
トヨタ新型「ヤリスクロス」実車登場! ちょっとビッグで迫力スゴい!? ギラ顔カスタム仕様をタイでお披露目
「小さなランクル」開発中!? ランクル70は早くも“納期2年超え”! トヨタ首脳が暗示した“もっと手に入れやすい”「コンパクトクルーザー」とは?
ド迫力ワイドボディ&ローダウンの日産「フェアレディZ」登場! 鮮烈オレンジのカスタム仕様「ヴェイルサイドFFZ400」への反響は
スズキが5速MTの新型「軽ワゴン」発売! 1か月ぶりに復活!? いまや希少なクルマに対する販売店への反響は?
“10年選手”の「マツダ6」が見ても乗っても古さを感じない理由 “優良銘柄”のセダンに注入される開発陣の「飽くなき情熱」とは?
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?