イギリスの新チームがWECへ。ベクター・スポーツ、ニコ・ミューラーを擁しLMP2で初参戦
2021/12/01 16:15 AUTOSPORT web
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イギリス・シルバーストンに拠点を置く新チーム、ベクター・スポーツは2022年、アウディのエースドライバーであるニコ・ミューラーを擁しWEC世界耐久選手権のLMP2クラスに初参戦する予定だ。
この新チームを率いるのは、ABBフォーミュラE世界選手権に参戦しているドラゴン/ペンスキー・オートスポートのチームマネージャーであり、今年のル・マン24時間レースでもリシ・コンペティツィオーネのバッジが付けられたオレカのLMP2エントリーを指揮していたゲイリー・ホランド。
彼が主導するベクター・スポーツは、3月にセブリングで開幕する2022年のWECに、オレカ07・ギブソンのシングルカー体制で参戦するためのエントリーを申請した。
そのなかで最初に確認されたドライバーがミューラーだった。彼は以前、ドラゴン/ペンスキーでホランドと一緒に仕事をしたことがある。また既報のとおり、ミューラーは2023年からアウディが行うLMDhプログラムのドライバーとなることが決まっている。
Sportscar365は、同チームがクルーにブロンズドライバーを必要とするプロ・アマ部門ではなく、制限のないLMP2クラスでレースを行う計画であることを理解している。
「ACOフランス西部自動車クラブとFIA国際自動車連盟のビジョンと革新的な精神のおかげで、耐久レースは信じられないほどエキサイティングな新時代を迎えようとしている」と語るのは、チームプリンシパルの役割を担うホランド。
「LMHル・マン・ハイパーカー、LMDh、そして新しいGT3のルールはこの分野にスポットライトを当てる、将来の正しい方向性であると考えている。そのため今すぐ新しいチームを立ち上げることにしたんだ」
「ニコ(・ミューラー)が2022年シーズンに、私たちと一緒にいることを許可してくれたアウディスポーツに感謝しなければならない。彼の存在は、我々の計画において不可欠な部分だからね」
「LMP2エントリーの計画には、非常に強力なドライバーラインナップ、経験豊富で非常に有能なエンジニアリングチーム、実績のあるテクニカルパッケージが含まれるが、将来的には他のクラスに進出するという野心も持っている」
「しかし、今のところ私たちは競争の激しいLMP2カテゴリに全力で取り組んでおり、2022年にはその一部になりたいと考えているんだ」
■残りのドライバーラインアップは数週間以内に発表へ
ミューラーは、2017年に上海インターナショナル・サーキットでオレカ07・ギブソンのステアリングを握ったことがあるものの、WECでのフル参戦の経験はなく、最初のフルシーズンエントリーに向けて準備を進めている。
スイスのドライバーは今シーズン、FIA GT3カーで争われたDTMドイツ・ツーリングカー選手権にアウディのカスタマーチームであるチーム・ロズベルグから参戦し、フォーミュラEにもスポット参戦した。
「この新しいチームの一員になることに、とても興奮している」とミューラー。
「チームと一緒に耐久レースの新しいチャプター(章)に参加できることに自信と誇りに思っている」
「ベクター・スポーツは新しい名前かもしれないが、その背後にはさまざまなレーシングシリーズで知り合った、かなりの数の人たちがいる。彼らは本当に有能な人たちだ。グループ内のモチベーションは高く、このプロジェクトには興奮している」
「将来を見据えて、WECとプロトタイプ耐久レースに参加するのは本当に素晴らしい時期だと思う。とてもエキサイティングでポジティブなことであり、この新しいプロジェクトで自分の仕事を彼らと組み合わせる機会を与えてくれたアウディスポーツに感謝している」
「僕たちは短期間で効果的な学習プロセスを確立し、勝利に挑戦できるようにしたいと考えている。サーキットでライバルチームを追いかけるのを楽しみにしているんだ」
シルバーストンをベースにプログラムを展開するベクタースポーツは、残りのドライバーラインアップと商業的パートナーシップを今後数週間のうちに発表する予定だ。
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