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【欧州で愛されるコンパクトカー】新型スコダ・ファビア 第4世代発表 最新機能満載

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【欧州で愛されるコンパクトカー】新型スコダ・ファビア 第4世代発表 最新機能満載

中身が大きく変わった第4世代

執筆:Felix Page(フェリックス・ペイジ)

【画像】新型スコダ・ファビア【スコダの最新ラインナップを写真で見る】 全139枚

翻訳:Takuya Hayashi(林 汰久也)

チェコの自動車メーカーであるスコダは、第4世代となる新型ファビアを発表した。ファビアは1999年に発売された小型のハッチバックで、親会社であるフォルクスワーゲンとの提携により開発された。

英国では9月28日に受注が開始される予定で、仕様は4種類あり、ベースモデルの「S」は1万4905ポンド(約230万円)からとなっている。来年にはスポーティな「モンテカルロ」モデルも登場する予定だが、価格については未発表だ。

新型ファビアは、チェコ共和国の生産工場から7月に出荷が始まった。欧州におけるフォルクスワーゲン・ポロやフォード・フィエスタのライバルとして期待されている。

スコダは、1億1000万ユーロ(約143億円)を投じて、チェコ中央ボヘミア州の都市ムラダー・ボレスラフにある工場を改装し、カミックやスカーラといった兄弟車とともに新型ファビアを生産できるようにしたと述べている。

新型ファビアは、先代モデルに比べて全体的にサイズアップしたことで、室内空間が同クラスで最も広いクルマになったと言われている。

1999年の発売以来、さまざまな形で採用されてきたPQプラットフォームを廃止し、アウディA1スポーツバック、セアト・イビザ、フォルクスワーゲン・ポロなどに採用されているMQB-A0プラットフォームに移行したのは画期的なことだった。

このプラットフォームを採用することで大幅に近代化し、「快適性の向上、数々の先進的な安全・運転支援システム、より効率的なパワートレイン」を実現している。

価格は約230万円から

ベースモデルの「S」では、LEDヘッドライト、レーン・アシスト、6.5インチのインフォテインメント・ディスプレイ、スコダの緊急通報システム「eCall+」を標準搭載している。

次の「SEコンフォート」は1万6795ポンド(約250万円)からで、リア・パーキングセンサー、アジャスタブル・ランバーサポートに加えて、15インチのアルミホイール、フロントフォグランプ、レザーステアリングホイールが装備されている。

1万7495ポンド(約260万円)の「カラー・エディション」は、16インチホイール、プライバシーガラス、8.0インチのインフォテインメント・スクリーンを装備。さらに、10.0インチのデジタル・コックピット、キーレススタート、スコダ車のトレードマークである傘(ドアポケット内蔵)が追加される。2トーンカラーも選択可能だ。

最上位モデルの「SE L」には、16インチホイール、コンフォートシート、クロムメッキのエアベント、アンビエントライト、グレーのインテリアトリムに加え、大型の9.2インチインフォテインメント・ディスプレイ、6スピーカーが装備されている。また、デュアルゾーン・エアコンや取り外し可能なカップホルダー、フロントセンターアームレストなど、快適装備も充実している。

キープコンセプトながら現代的に

サイズは先代モデルに比べて、全長が111mm長い4108mm、全幅が48mm広い1780mmとなった。また、ホイールベースを2470mmから2564mmに延長することで、室内、特にリアのスペースを改善し、トランク容量は50L増の380Lとなり、同クラスで最大とされている。

デザインとしては、スカーラ、コディアック、エンヤクiVなど、最新のスコダ車に合わせた。とはいえ、根底からコンセプトを変えるようなことはなく、正常進化させたと言える。

スリムなヘッドライト(LEDが標準)や、新デザインのフォグランプとバンパーがフロントエンドを引き締める。一方、リアエンドは一新され、トランクリッドにブランド名が記されたほか、LEDブレーキランプ(オプション)と、スポイラーが装着されている。

デザイン責任者のオリバー・ステファニは、先代モデルよりも「はるかにダイナミックで成長している」と評価し、次のように述べた。

「わたし達はあえてファビアの本質を変えませんでした。スコダらしく、機能的で実用的な日常のパートナーです」

空力特性向上により燃費改善

今回のモデルチェンジのハイライトは、空力特性の改善だ。空気抵抗係数(Cd値)は従来の0.32から0.28に低下し、「小型車セグメントでは記録的」とされている。

この改善に一役買っているのが、フロントの空力性能を高めるアクティブ・クーリング・シャッターだ。シャッターを閉めると、120km/hで走行した場合、100kmあたり「最大0.2L」の燃料を節約することができ、1kmあたり5gのCO2を低減できるという。

他にも新しいスポイラーや新形状のドアミラー、サイドのフィンにより空気の乱流を最小限に抑え、燃費の向上に貢献しているとのこと。さらに、新デザインのホイール用プラスチックトリムやアンダーボディパネルを追加し、空気の流れを改善している。

また、スコダによると「強固なボディ構造」と「高いねじれ剛性」により、先代モデルより高い走行安定性を実現しているという。

上級車並みに快適な室内

インテリアは上位車種のオクタヴィアを参考に、「上級車並みの快適性」を実現するためデザインを一新した。

ダッシュボードのデザインを変更したほか、一部モデルにはアクセントステッチを施した布製ダッシュボードを採用している。また、全モデルにスコダ独自の円形エアベントとマルチファンクション・ステアリング・ホイールが採用された。アンビエントライトとデュアルゾーン・クライメートコントロールも初めてオプションとして用意されている。

その中でも特に注目したいのが、ダッシュボード上に設置された新しいインフォテインメント・タッチスクリーンだ。内蔵SIMカードによりインターネット・ラジオ、リアルタイムの交通情報、Wi-Fiホットスポットが利用可能になったほか、スマートフォンのワイヤレス接続、ジェスチャー・コントロール、ボイスコントロールアシスタントの導入など、ファビアとして初めての試みも多く見られる。

エンジンは3気筒と4気筒

新型ファビアのエンジン・ラインナップは、先代モデルよりもさらに充実し、すべて現行の排出ガス規制であるユーロ6dに準拠したガソリンエンジンとなっている。

自然吸気の3気筒1.0MPIエンジンは、65psと80psの2種類を設定。0-100km/h加速は15.1秒から15.5秒、燃費は23.5km/l、CO2排出量は116~131g/kmとなっている。

次に、ターボ付きの1.0 TSI Evoは、5速または6速MT、7速デュアルクラッチ(DSG)と組み合わされる。最高出力は109psで、0-100km/h加速は9.5秒、燃費は1.0MPIと同等だという。

トップモデルは1.5L 4気筒ターボで、最高出力150ps、0-100km/h加速7.9秒、燃費は21.4km/l、CO2排出量は128~142g/kmとなっている。

スコダ車のスポーツ仕様「vRS」は用意されていないので、実質的にはこのモデルがファビアで最もパワフルなバージョンとなるだろう。また、このモデルをベースにして、パフォーマンスを追求したモンテカルロ・エディションが登場することも考えられる。

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みんなのコメント

1件
  • 随分立派になったなぁ。ファボリットとかフェリシアとか、ちびっちゃくて好きだったんだけどなぁ……。



    しかし、GMはもうモンテカルロの商標を手放しちゃったんでしょうか?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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