現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > アルファード ハリアー RAV4…カテゴリー別【絶対王者】に勝てるクルマ選手権

ここから本文です

アルファード ハリアー RAV4…カテゴリー別【絶対王者】に勝てるクルマ選手権

掲載 更新 13
アルファード ハリアー RAV4…カテゴリー別【絶対王者】に勝てるクルマ選手権

 各カテゴリーには「絶対王者」として君臨するクルマがある。総合力に優れ、販売も好調なパターンもあれば、販売台数は少なくとも、類まれなる性能や魅力を発揮して他車の追随を許さないというパターンもある。

 下に挙げたのは現在「絶対王者」として君臨しているクルマたちだが、総合では及ばずとも、ピンポイントの部分でなら勝るライバルもいるのではないかというのが本企画の趣旨。自動車評論家 岡本幸一郎氏とともに、各カテゴリーの「ここなら勝てる!」クルマを探す!!

最近のホンダは割高? 軽偏重招いた高価格路線といま足りない車

●2020年夏の絶対王者たち…アルファード/ヴェルファイア/ハリアー/ヤリス・フィット/RAV4/スイフトスポーツ/ロードスター/GT-R

【画像ギャラリー】総勢22台! 各カテゴリーの絶対王者と負けず劣らずの伏兵たちをギャラリーでチェック!!!

※本稿は2020年9月のものです
文:岡本幸一郎/写真:ベストカー編集部ほか
初出:『ベストカー』 2020年10月10日号

■ミニバン絶対王者 トヨタ アルファード/ヴェルファイアに勝てるクルマは?

トヨタ ヴェルファイア

●ポイントは……
・SUVとの融合という独自の世界観
・アルファードを上回るコワモテ顔

 シートアレンジの多彩さで凌駕するセレナというオチもアリだけど、それではつまらないと思うので、ここではぜひミニバン界で異彩を放つデリカD:5を取り上げたい。

三菱 デリカD:5…国産ミニバンで唯一、SUVテイストと性能を備えたデリカD:5。それだけに長年のファンも多く、ある意味アルファードよりも「絶対王者感」はあるかもしれない。悪路の強さは比類なし!

 独特のキャラクターが一部の層から熱烈に支持されて、独自の世界観を確立しているのがD:5の凄いところ。その愛されっぷりはハンパない。

 お互いとやかく言われた顔のコワモテ度もD:5のほうが上回るし、インテリアの高級感も現行型では肉迫した。

 あと、ぜひ知っておいてほしいのが「リブボーンフレーム」という環状骨格構造を採用していることだ。

 これにより高い車体剛性を実現し、操縦安定性や衝突安全性に優れるほか、開発関係者いわく「ガケから落ちてもデリカなら助かる可能性が高い」のだ。

■シティ派SUV絶対王者 トヨタ ハリアーに勝てるクルマは?

トヨタ ハリアー

●ポイントは……
・パワーユニットの種類と魅力
・ターボとハイブリッドの力強さ

 見てのとおりデザイン優先なので、車内や荷室の広さは数値的には競合に対して見劣りする。とはいえそのあたりは承知の上でこうしているわけで、そこをとやかく言うのは適切でないし、実用上も充分な広さが確保されている。

 そこで、肝心の走りでみていくと、やや弱いのがパワートレーンだ。例えば出来のよいディーゼルやパワフルなガソリンターボを選べるCX-5に比べると、ハリアーは少々物足りなさを覚える。

マツダ CX-5…2.5Lガソリンターボと2.2Lディーゼルターボを備え、ハリアーにはない独自性を発揮するCX-5。インテリアの質感の高さもハリアーに勝るとも劣らない

 さらにCX-5は独自のGVCや先進的なAWDも効いてハンドリングの実力も侮れない。

 TNGAを得た新型ハリアーはそのあたりも互角かそれ以上ではあるが、CX-5もそんなデバイスを持っていることを忘れてはいけない。

ハリアーより低価格で高級感を味わえるCX-5。四駆性能の高さも魅力のポイント

 あるいは、すっかり影の薄くなったCR-Vが実はかなりのものだ。

 ガソリンターボ、ハイブリッドともハリアーをしのぐ力強さだし、走りの質感だって、CR-Vもこのクラスとしては望外なクォリティをいちはやく実現したことに驚かされたものだ。

ホンダ CR-V…北米、中国でヒット中のCR-V。ハリアーにはない3列シートの設定もポイントが高い

 加えて7人乗りの設定がある点も強み。北米や中国で大ヒットしたのも納得だ。

■コンパクトカー絶対王者 トヨタ ヤリス&ホンダ フィットに勝てるクルマは?

トヨタ ヤリス

ホンダ フィット

●ポイントは……
・市街地での乗り心地
・クラス世界王者の足回り

 このクラスの各車はそれぞれ強みもあれば弱みもある。例えばノートにはe-POWERがあるし、マツダ2はディーゼルや高級な内装が選べるというわかりやすい特徴があるわけだが、そこでつっこむのも芸がない気がするので、少々違った視点で選んでみた。

 まずは軽自動車だが価格が近いのでお許し願いたい、N-WGN。

ホンダ N-WGN…軽自動車を持ってくるのは反則気味かもしれないが、街乗りメインならコンパクトカーと競合する。乗り心地なら絶対王者の2台にも負けていないのです!

 この2台を相手にした時にどこが勝ってるかというと、それは乗り心地だ。

 ヤリスもフィットも高速巡行やワインディングなどどんな道でもしっかり走れることを意図した結果、やや硬さを感じる。それはそれでいいのだが、市街地にかぎってはN-WGNはなんら気になるところがない。

相手がヤリスなら後席居住性だって負けていない。最新軽の実力の高さを知らしめるN-WGN

 逆に、欧州の郊外を模したテストコースでフィットとN-WGNを乗り比べた時にはフィットのほうが断然よかった。つまりそういうこと。

 だから、あくまで市街地にかぎるけど、そこが抜群によいという話だ。

 もう1台が、このクラス世界王者のポロだ。ヤリスもフィットも相当レベルアップしたとはいえ足回りは追いつけていない感あり。

 電動パワステのフィールもポロが微妙に正確性や直進性で上回る。

VW ポロ…コンパクトクラスの世界王者VWポロはさすがの仕上がりです!

■オフロード系SUV絶対王者 トヨタ RAV4に勝てるクルマは?

トヨタ RAV4

●ポイントは……
・シンメトリカルAWDのポテンシャル
・3列目シートの存在と利便性

 フォレスターはスバルならではのシンメトリカルAWDが強み。パワートレーンを左右対称に配置したことで前後だけでなく左右のバランスに優れるのだが、これは条件が悪くなるほど効いてくる。

スバル フォレスター…RAV4とキャラがかぶるフォレスター。10月マイチェン予定

 推測だが、RAV4でも充分とはいえ、ある程度の勾配があって路面の滑りやすい曲がりくねった道での走りやすさはフォレスターが上回るはずだ。

 かたやエクストレイルも走りの実力はそれなりに高いが、RAV4が全体的にだいぶ上回り、プロパイロットも最新のトヨタセーフティセンスにはおよばない感あり。

 一方、室内の利便性については、全長とホイールベースが長く3列シートの設定もあり、2列目のアレンジ性に優れ、よりアウトドアを意識した仕様のエクストレイルに分がある。

日産 エクストレイル…モデル末期だが、値引き期待で「あえて」の選択もあるクルマ

■コンパクトスポーツ絶対王者 スズキ スイフトスポーツに勝てるクルマは?

スズキ スイフトスポーツ

●ポイントは……
・エンジンもモーターも爽快で力強い
・後輪駆動ならではのトラクション

 スイスポの命である“走り”の部分で一目置けるのが、ノートNISMO Sだ。乗り心地は硬めながら切れ味鋭いハンドリングを実現している点とエンジンに注目。

日産 ノートNISMO S…e-POWERも1.6L NAもそれぞれに走りの楽しさがある

 メカチューンを施した1.6L自然吸気の吹け上がりは痛快そのもの。あるいは“ひと踏み惚れ”でおなじみのe-POWERも選べて、これまたモーターならではのレスポンスと低速トルクの力強さには定評がある。

 あるいは、ホットハッチではないけど、ぜひ挙げたいのがトゥインゴだ。RRレイアウトの採用は走りにも効いている。

ルノー トゥインゴ…RRレイアウトを活かした独特のドライブフィールは唯一無二

 あの軽快なハンドリングや、パワーをかけても横に逃げずしっかり前に進むトラクションはFFでは絶対に無理。トゥインゴをベースにチューニングしたらスイスポも目じゃない最高のホットハッチができる…!?

■ライトスポーツ絶対王者 マツダ ロードスターに勝てるクルマは?

マツダ ロードスター

●ポイントは……
・ミドシップの非日常性
・オープンなのに難易度が低い

 多少は高い価格帯まで含めると海外にはスペックで上回る車種がいくつもあるわけだが、ロードスターの場合、そこは全然問題じゃないように思う。

 そこで原点に立ち返り、クルマとしての本質の部分でどうなのか、S660とコペンという身近な2台の軽スポーツにあらためて目を向けてみることにした。

 S660は非日常性を感じさせる点で突出している。それはやはりミドシップであることに尽きる。背後から聞こえるエンジンサウンドや自分を中心に曲がる操縦感覚はS660ならではである。

ホンダ S660…S660は世界に比べる相手のいない軽ミドシップ。まさに日本オリジナルの貴重なスポーツカー

 スタイリングも普通じゃないが、これもミドシップなればこそこうなった。さらには面倒な幌の着脱やほとんど荷物の収納スペースがないことも、非日常性を感じさせる点ではむしろ一役買っている。

歴史的名車、ビートの現代版として2015年に登場したS660。実用性はほとんどないが、4つのタイヤが付いたバイクだと思えば納得。そんな楽しみ方が似合う!

 一方、コペンは逆にとっつきやすさが強みだ。3台のなかでは車高やヒップポイントが高めでいくぶん乗り降りしやすく、運転席からの眺めも乗用車に近い。

 アクティブトップを出した状態なら荷室も広く使いやすい。それでいてオープンカーの醍醐味である開放感でも上回っている。

ダイハツ コペン…S660よりとっつきやすいのが魅力のコペン。GRは走りも本格派

■スーパースポーツ絶対王者 日産 GT-Rに勝てるクルマは?

日産 GT-R

●ポイントは……
・大排気量V8自然吸気の吹け上がり
・エキサイティングなドライブ感覚

 NSXは価格が高すぎるので省くとして、GT-Rのメインの価格帯である1000万円台前半で考えた時に、これは! と思ったのがRC Fだ。

レクサス RC F…V8、5Lの咆哮を味わい尽くせ! GT-Rにはない魅力

 エンジンのパワフルさではGT-Rが圧倒的だけど、V8自然吸気の吹け上がりは絶品! TVDが効いてハンドリングもGT-Rを上回る。

 ほかではZもスープラもGT-R相手では力不足だし、海外勢を見渡しても、GT-Rの価格帯だとポルシェも大したことないし、新型コルベットはまだ乗ってないしと思っていたら、ちょっと高いけどAMG GTがあるじゃないか!

メルセデス・ベンツ AMG GT…AMGの最高峰。V8、4Lツインターボは530psを発揮!

 とにかくこのクルマ、ドライブフィールが超刺激的! 全車500psオーバーだから文句なく速いし、フロントミドシップで回頭性も抜群だ。運転して感じるエキサイティングさではGT-Rをしのぐ。

【番外コラム】唯一無二! どんな相手にも敗けない絶対王者は?

 絶対王者のなかには「相手が見つからない」ほど独自性を発揮しているクルマもある。その象徴がジムニー&ジムニーシエラ。

スズキ ジムニー&ジムニーシエラ…どこから見てもヘビーデューティ。こんなクルマが作れるのは日本だけだ!

 この企画に出てほしかったのだが、「ここなら!」だけでも勝てそうなクルマが見当たらないので断念。競合車がないのだからしかたない。ジムニー最強。

【画像ギャラリー】総勢22台! 各カテゴリーの絶対王者と負けず劣らずの伏兵たちをギャラリーでチェック!!!

こんな記事も読まれています

【20世紀名車ギャラリー】名匠G・ジウジアーロ作の華麗な造形、1972年式いすゞ117クーペの肖像
【20世紀名車ギャラリー】名匠G・ジウジアーロ作の華麗な造形、1972年式いすゞ117クーペの肖像
カー・アンド・ドライバー
車中泊を快適に! ランドクルーザー250 用ベッドキット登場
車中泊を快適に! ランドクルーザー250 用ベッドキット登場
レスポンス
レッドブルF1、サインツJr.獲得は難しい?「カルロスはアウディから非常に有利なオファーがある」と重鎮マルコ明かす
レッドブルF1、サインツJr.獲得は難しい?「カルロスはアウディから非常に有利なオファーがある」と重鎮マルコ明かす
motorsport.com 日本版
ナビはOKだけど…?バイクにスマホホルダーを取り付けちゃダメなの?
ナビはOKだけど…?バイクにスマホホルダーを取り付けちゃダメなの?
バイクのニュース
スバル“新”「フォレスター」登場! 上質なブラック内装&精悍グレーがカッコいい! 特別な「最上級モデル」に反響
スバル“新”「フォレスター」登場! 上質なブラック内装&精悍グレーがカッコいい! 特別な「最上級モデル」に反響
くるまのニュース
VW、実用的な高級車「ID.7ツアラー」 荷物 "積み放題" の電動ワゴン 約1000万円から受注開始、欧州
VW、実用的な高級車「ID.7ツアラー」 荷物 "積み放題" の電動ワゴン 約1000万円から受注開始、欧州
AUTOCAR JAPAN
ヴァレオが電動化技術を中心に出展へ…北京モーターショー2024
ヴァレオが電動化技術を中心に出展へ…北京モーターショー2024
レスポンス
スズキ「ジムニー」が743万円! タイではセレブの趣味車でした。インド生産の「スイフト」の弟分「セレリオ」は143万円。日本導入を希望します
スズキ「ジムニー」が743万円! タイではセレブの趣味車でした。インド生産の「スイフト」の弟分「セレリオ」は143万円。日本導入を希望します
Auto Messe Web
ホンダ、CB650R/CBR650Rにレバー操作不要な「Eクラッチ」設定 外観も一新
ホンダ、CB650R/CBR650Rにレバー操作不要な「Eクラッチ」設定 外観も一新
日刊自動車新聞
バイクニュース今週のダイジェスト(4/15~19)
バイクニュース今週のダイジェスト(4/15~19)
バイクブロス
大型・中型車もAT限定免許、「物流の2024年問題」で警察庁が導入検討[新聞ウォッチ]
大型・中型車もAT限定免許、「物流の2024年問題」で警察庁が導入検討[新聞ウォッチ]
レスポンス
ビッグモーターで「50台以上」が盗難被害に!? 「自作自演?」の声あるが…真相は? 元関係者語る実態とは
ビッグモーターで「50台以上」が盗難被害に!? 「自作自演?」の声あるが…真相は? 元関係者語る実態とは
くるまのニュース
春だね! 桜が描かれた原付ご当地ナンバー
春だね! 桜が描かれた原付ご当地ナンバー
バイクのニュース
アウディの新型電動SUV『Q6 e-tron』にロング版「L」…北京モーターショー2024で発表へ
アウディの新型電動SUV『Q6 e-tron』にロング版「L」…北京モーターショー2024で発表へ
レスポンス
[新型ランドクルーザー250モデリスタ]今回はオフロード感マシマシで「オプカン」ホワイトレターも!! お馴染みのLEDも付いちゃうゾ
[新型ランドクルーザー250モデリスタ]今回はオフロード感マシマシで「オプカン」ホワイトレターも!! お馴染みのLEDも付いちゃうゾ
ベストカーWeb
街で見かけるダイハツ車たちがサーキットを攻める!「D-SPORT & DAIHATSU Challenge Cup 2024」に密着してみた
街で見かけるダイハツ車たちがサーキットを攻める!「D-SPORT & DAIHATSU Challenge Cup 2024」に密着してみた
くるまのニュース
[新型ランドクルーザー250内装解説]12.3インチの巨大モニターもいいけど8インチで十分じゃね??  スイッチとかめっちゃ使いやすいやん絶対
[新型ランドクルーザー250内装解説]12.3インチの巨大モニターもいいけど8インチで十分じゃね??  スイッチとかめっちゃ使いやすいやん絶対
ベストカーWeb
「メーカー公認」で丸目換装!! ランクル250の激推しオプションを見逃すな なぜか不遇の「GX」も泣けるぞ
「メーカー公認」で丸目換装!! ランクル250の激推しオプションを見逃すな なぜか不遇の「GX」も泣けるぞ
ベストカーWeb

みんなのコメント

13件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

540.0872.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

12.52299.0万円

中古車を検索
アルファードの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

540.0872.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

12.52299.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村